世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

キミコ・ハーン

キミコ・ハーン

Kimiko Hahn

プロフィール

性別
女性
生誕
1955-07-05 (マウント・キスコ(ニューヨーク州))
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
マウント・キスコ(ニューヨーク州) → プレザントヴィル(ニューヨーク州) → 東京(滞在 1964–1965) → ニューヨーク市(活動拠点)

経歴

職業
詩人, 大学教授
活動期間
1980年〜
所属
クイーンズカレッジ(CUNY), ニューヨーク大学, サラローレンスカレッジ, ヒューストン大学
影響を受けた人物
エレーヌ・シクスー, リュース・イリガライ, エイドリアン・リッチ, T.S.エリオット, ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ

学歴

アイオワ大学
文学部(英語・東アジア研究) / 英語・東アジア研究
学位: B.A.
期間: 1973–1977
卒業年: 1977
国: アメリカ合衆国
学士号(英語および東アジア研究)
コロンビア大学
大学院 / 日本文学専攻
学位: M.A.
期間: 1978–1981
卒業年: 1981
国: アメリカ合衆国
日本文学専攻の修士課程修了

受賞歴

ルース・リリー詩賞
2023
主催: Poetry Foundation
結果: 受賞
アメリカン・ブック賞
1996
対象作品: The Unbearable Heart
主催: Before Columbus Foundation
結果: 受賞
PEN/Voelcker 詩賞
2008
主催: PEN America
結果: 受賞
セオドア・ローズク・メモリアル詩賞
1993
対象作品: Earshot
主催: 詩の団体(該当団体)
結果: 受賞
シェリー記念賞(Shelley Memorial Award)
主催: アメリカ詩協会(Poetry Society of America)
結果: 受賞
グッゲンハイム・フェローシップ
2010
主催: グッゲンハイム財団
結果: 受賞(フェローシップ)
ニューヨーク州詩人(New York State Poet)
2025
部門: 詩人代表任期
主催: New York State Writers Institute
結果: 任命(2年任期)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Toxic Flora

    植物イメージを媒介に身体、家族、記憶を掘り下げる詩集。個人的なモチーフと詩的実験が組み合わさり、自然と文化の交差を問う作品群。

    詩自然身体記憶
  1. 受賞作: 生涯業績(代表詩集を含む)

    言語実験と個人的・歴史的記憶の交差を探る詩作が特徴。身体、家族、移民経験、アイデンティティを多層的に描き、翻訳的な視点や形式の遊びも見られる。

    実験詩日系アメリカ人フェミニズム家族記憶

作品

代表作

Earshot

1992年 詩

初期の詩集。個人的な語りと実験的な形式を通じて身体と記憶を探る。

身体性記憶アイデンティティ

The Unbearable Heart

1995年 詩

母性や欲望、喪失を鋭く描いた詩集。アジア系アメリカ人女性の視点が際立つ。

母性欲望喪失

Mosquito and Ant

1999年 詩

言語と音、文化の交差を探る実験的な詩集。

言語実験文化の交差

The Artist's Daughter

2002年 詩

家族や芸術家としての出自を題材にした詩集。

家族芸術家性ルーツ

The Narrow Road to the Interior

2006年 詩(随筆的要素 / 随筆詩)

芭蕉の『奥の細道』にならったタイトルの下、随筆的要素やコラージュを取り入れた詩集。

日本文化の参照形式実験主観性

Toxic Flora

2010年 詩

自然や身体、毒性といったイメージを通して個人と社会を問う詩集。

自然身体毒性

Brain Fever

2014年 詩

医学的・科学的イメージを取り入れながら、感情と理性の交錯を描く詩集。

科学的イメージ精神と身体

Foreign Bodies

2020年 詩

異邦性や他者性、身体を巡る問いを中心に据えた近年の詩集。

異邦性身体他者性

The Ghost Forest: New and Selected Poems

2024年 詩(選集)

新作と代表作を収めた選集。これまでの主題と形式の展開を俯瞰できる構成。

回顧主題の発展

全著作

  • Air Pocket (1989)
  • Earshot (1992)
  • The Unbearable Heart (1995)
  • Volatile / Pine (1998–1999)
  • Mosquito and Ant (1999)
  • The Artist's Daughter (2002)
  • The Narrow Road to the Interior (2006)
  • Toxic Flora (2010)
  • Boxes with Respect (2011)
  • The Cryptic Chamber (2013)
  • Brain Fever (2014)
  • Write It! (2019)
  • Foreign Bodies (2020)
  • The Ghost Forest: New and Selected Poems (2024)

翻案

  • Ain't Nuthin' But a She-Thing(HBO 特番、1995)
  • Everywhere at Once(ホリー・フィッシャーのフィルム、2007/2008 出品)

作風・主題

文体
実験的な詩形随筆的/zuihitsu の要素を取り入れたハイブリッドな文体コラージュ的手法
頻出モチーフ
身体母性欲望混血・ハイブリディティ自然/動植物科学・医学的イメージ

評価・遺産

キミコ・ハーンは、形式実験と多文化的視点を融合させた詩作で高く評価されている。複数の主要賞を受賞し、2025年にはニューヨーク州詩人に任命されるなど、公的栄誉も受けている。

関連学会

  • アジア系アメリカ研究協会(Association for Asian American Studies)
  • アメリカ詩協会(Poetry Society of America)

大衆文化への影響

  • 映画・映像作品へのテキスト提供(例:Everywhere at Once)

引用

  • 「大胆な勇気をもって、キミコ・ハーンの詩は愛、性、母性、暴力、悲嘆、そして性別が私たちに刻み込むあり方を恐れずに探検する。」
    出典: PEN/Voelcker Award 審査評(PEN America) (2008年)

豆知識

  • 両親は芸術家であり、母はハワイ出身の日本系アメリカ人、父はウィスコンシン出身のドイツ系アメリカ人である。
  • 1964–1965年に東京で暮らした経験がある。
  • 2002年に作家のハロルド・シェクターと結婚している。
  • 2025年にニューヨーク州詩人(Poet Laureate of New York)に任命された。