世界・海外・国外の文学賞

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ライラ・ララミ

ライラ・ララミ

Laila Lalami

プロフィール

性別
女性
生誕
1968-01-01 (モロッコ、ラバト)
国籍
モロッコ, アメリカ合衆国
言語
モロッコ・アラビア語, 標準アラビア語, フランス語, 英語
居住地歴
ラバト(モロッコ) → ロンドン(イギリス) → ロサンゼルス(アメリカ合衆国) → リバーサイド(カリフォルニア、アメリカ合衆国)

経歴

職業
小説家, 随筆家, 大学教授
活動期間
1996年〜
所属
カリフォルニア大学リバーサイド校(創作文学教授), ハーバード・ラドクリフ研究所(フェロー), The Nation(コラムニスト)
影響を受けた人物
エドワード・サイード
ノミネート
2015年プルリッツァー賞(フィクション)ノミネート(The Moor's Account), 2015年マン・ブッカー賞ロングリスト(The Moor's Account), 2019年ナショナル・ブック賞フィクション部門最終候補(The Other Americans)

学歴

ムハンマド5世大学(ラバト)
英語学部 / 英語
学位: Licence ès lettres
期間: 1980s
卒業年: 1989
国: モロッコ
英語専攻でlicence(学士相当)を取得
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン
大学院(言語学) / 言語学
学位: MA
期間: 1990–1991
卒業年: 1991
国: イギリス
British Councilフェローシップを得て渡英し修士号を取得
南カリフォルニア大学
大学院(言語学) / 言語学
学位: PhD
期間: 1992–1998
卒業年: 1998
国: アメリカ合衆国
ロサンゼルス移住後に言語学の博士号を取得

受賞歴

アメリカン・ブック賞
2015
対象作品: The Moor's Account(ムーアの証言)
主催: Before Columbus Foundation
結果: Winner
Hurston/Wright Legacy Award
2015
対象作品: The Moor's Account(ムーアの証言)
主催: Hurston/Wright財団
結果: Winner
Pulitzer賞(フィクション)
2015
対象作品: The Moor's Account(ムーアの証言)
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: Finalist
Joyce Carol Oates Prize
2019
対象作品: The Other Americans(他のアメリカ人たち)
主催: Simpson Literary Project
結果: Winner
ナショナル・ブック賞(フィクション)
2019
対象作品: The Other Americans(他のアメリカ人たち)
主催: National Book Foundation
結果: Finalist
アラブ系アメリカ人ブック賞(フィクション)
2020
対象作品: The Other Americans(他のアメリカ人たち)
主催: Arab American Museum
結果: Winner
Langum Prizes(歴史小説賞)
2014
対象作品: The Moor's Account(ムーアの証言)
主催: Langum Charitable Trust
結果: Winner
Guggenheimフェローシップ
2016
主催: Guggenheim財団
結果: Fellowship
Oregon Literary Arts Fellowship
2006
対象作品: Hope and Other Dangerous Pursuits(希望とその他の危険な追求)
主催: Oregon Literary Arts
結果: Fellowship

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Moor's Account

    スペイン征服期に「最初の黒人探検家」とされた人物の想像された回想録。記憶と語りが歴史の空白を埋める。

    語られなかった歴史を、語り直す。

    長編小説歴史小説征服史奴隷制
  1. 受賞作: The Moor's Account

    16世紀の探検隊に参加したムーア人サイードの視点で語られる歴史小説。植民地主義と被抑圧者の視点を掘り下げ、歴史の周縁にいた声を浮かび上がらせる。

    歴史小説植民地主義声なき声アイデンティティ
  2. 受賞作: The Other Americans

    小さなコミュニティでの殺人事件を契機に複数の登場人物の過去が明かされる群像劇。移民の経験、人種差別、偏見、家族史が交差し、アメリカ社会における“他者”の存在を深く掘り下げる。

    移民アイデンティティ人種差別家族

作品

代表作

希望とその他の危険な追求

2005年 フィクション(短編連作/小説) 224ページ

4人のモロッコ人移民がスペインへ向かう海の旅と、その前後の人生を描く連作短篇集。移民、危機、希望を主題とする。

移民希望と絶望社会的階層

シークレット・サン

2009年 フィクション(成長小説) 320ページ

カサブランカのスラムを舞台に、若者ユセフが自身の出自と身分の変化に直面する物語。アイデンティティと階級の問題を探る。

アイデンティティ階級差別都市の暴力

ムーアの証言

2014年 歴史フィクション 336ページ

16世紀の探検隊に加わったモロッコ出身の奴隷エステバニコの視点から語られる物語で、植民と記録の不完全さを問い直す。

記憶と記録植民地主義声なき者の歴史

他のアメリカ人たち

2019年 フィクション(多視点小説) 320ページ

カリフォルニアの小さな町でモロッコ系移民が不審なヒットアンドランで亡くなり、彼に関わる9人の視点から事件とコミュニティの亀裂を描く。

排外主義移民経験コミュニティの分断

条件付き市民(エッセイ集)

2020年 ノンフィクション(エッセイ) 240ページ

アメリカにおける帰属や市民権の問題を論じたエッセイ集。移民、アイデンティティ、制度的排除を分析する。

市民権帰属意識移民政策

ドリーム・ホテル

2025年 ディストピア的近未来小説 320ページ

アルゴリズムによって夢が危険と見なされたため拘束されたモロッコ系アメリカ人アーカイビストの体験を通して、監視社会とプライバシーの侵食を描く。

監視社会プライバシー自由意志とテクノロジー

全著作

  • 希望とその他の危険な追求(2005)
  • シークレット・サン(2009)
  • ムーアの証言(2014)
  • 他のアメリカ人たち(2019)
  • 条件付き市民(2020)
  • ドリーム・ホテル(2025)

作風・主題

文体
多視点で語る叙述歴史資料を再構築する歴史文学的手法批評的かつ社会的問題に焦点を当てる文体
頻出モチーフ
アイデンティティ移民と国境記憶と声なき者

評価・遺産

モロッコ出身で英語で執筆する作家として、移民や歴史、アイデンティティをめぐる批評的な作品群を残し、アメリカの文学界でも高く評価されている。複数の主要賞の受賞・候補歴を持ち、教育・評論活動でも影響力を持つ。

関連学会

  • ハーバード・ラドクリフ研究所(フェローシップ)
  • カリフォルニア大学リバーサイド(教職)

資料所蔵先

  • カリフォルニア大学リバーサイド 大学プロフィール/アーカイブ
  • 著者公式サイト(アーカイブ)

大衆文化への影響

  • 大学のカリキュラムや読書会で頻繁に取り上げられる

引用

  • 登場人物の名前、家、街、生活は私自身のものとは全く異なっていたが、それらは馴染み深いイメージとなり、私の想像力を侵した。
    出典: 作者のナラティブ・バイオ / エッセイ (2009年)

豆知識

  • モロッコのラバト生まれで、英語で執筆することが多い。
  • 2015年に『ムーアの証言』でプルリッツァー賞最終候補となった。
  • 2025年に近未来小説『ドリーム・ホテル』を発表した。