アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
第36回(2015年)
受賞者
14名ムスリム青年文化と音楽の関係をたどるノンフィクション。ヒップホップやレゲエを手がかりに、移民社会と抗議の表現がどのように結びつくかを描く。
音楽を通して、移動する文化と政治の風景を見渡す。
家族、祖先、祈りを軸にした詩集。日常の言葉を通して、移民としての記憶や生の痛みと祝福を静かにすくい上げる。
詩が、記憶と祈りをつなぐ旗になる。
サンフランシスコの中華系ナイトクラブ文化を、写真や証言とともにたどる歴史書。公演の記憶と都市文化の断片を一冊にまとめる。
忘れられたナイトクラブの時代を、写真と証言で再構成する。
アメリカ史を先住民の視点から語り直す歴史書。植民と抵抗の長い時間を、教科書的ではない角度から描く。
国民史の見え方を、根本から組み替える。
黒人男性の幸福とは何かを問い直すエッセイ集。家族、喪失、回復、自己肯定を軸に個人史をたどる。
「幸福な黒人男性」をめぐる問いから、人生の細部が立ち上がる。
ボブ・マーリー暗殺未遂を起点に、ジャマイカ政治と暴力の複数 दशकにわたる連鎖を描く長編小説。多声的な語りで都市の混乱と記憶を立体化する。
複数の声が、暴力の時代をつなぎ合わせる。
気候変動を、経済システムと政治の再編を迫る危機として論じるノンフィクション。市場原理では解決できない問題として整理する。
気候危機は、経済の前提を変えざるを得ない。
スペイン征服期に「最初の黒人探検家」とされた人物の想像された回想録。記憶と語りが歴史の空白を埋める。
語られなかった歴史を、語り直す。
サルトン湖周辺の貧困な居住区を舞台に、家族と暴力と責任を描く小説。土地の過酷さが人物の運命を強く規定する。
過酷な土地が、家族の選択を追い詰める。
グアムの歴史、移民、軍事化、家族の記憶を重ねる詩集。島のコロニアルな現実と日常の感覚を行き来する。
島の記憶が、詩の断片として立ち上がる。
カルロス・サンタナが、幼少期から世界的成功に至るまでをたどる自伝。音楽、家族、信仰、移民経験が一続きの物語として語られる。
ギターの音が、人生の節目をつないでいく。
シカゴの労働者階級の街角、南イリノイの森、家族の記憶を行き来しながら、移民としての感覚を確かめるエッセイ集。
街と森を往復しながら、自分の居場所を探していく。
インターネットが本当に民主化をもたらしたのかを問い直すノンフィクション。デジタル文化の表層の下にある格差と権力集中を描く。
誰もが発信できる時代に、力は本当に分散したのかを問う。