-
第7回(1982年) 受賞受賞作: Housekeeping
孤独と喪失をテーマに、アイダホの小さな町で育つ姉妹ルースとルーシーの成長を描く。家族の死や放浪する生き方が静謐な筆致で綴られ、帰属と記憶の問題を詩的に問いかける作品。
喪失家族放浪記憶宗教
マリリン・ロビンソン
マリリン・ロビンソン
Marilynne Robinson
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1943-11-26 (アメリカ合衆国アイダホ州サンドポイント)
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- 合同教会(プロテスタント)/長老派として育つ
- 居住地歴
- アイオワ州アイオワシティ(Iowa Writers' Workshop在籍・勤務) → 北カリフォルニア(在住) → ニューヨーク州北部(在住)
経歴
- 職業
- 小説家, エッセイスト, 大学教授
- 活動期間
- 1979年〜
- 所属
- アイオワ大学(Iowa Writers' Workshop), アマースト大学(客員・招聘), マサチューセッツ大学アマースト校(客員), オックスフォード大学(フェロー等), ケンブリッジ大学(Hulsean Lectures等)
- 所属団体
- アメリカ芸術科学アカデミー (Fellow), アメリカ芸術文学アカデミー(メンバー)
- 影響を受けた人物
- ジョン・ホークス(作家), ジョン・カルヴィン(神学)
- 影響を与えた人物
- ノミネート
- 2011年 マン・ブッカー国際賞 ノミネート, 2013年 マン・ブッカー国際賞 ノミネート
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ブラウン大学(Pembroke College) | — | 英語 | BA (magna cum laude) | 1962–1966 | アメリカ合衆国 |
| ワシントン大学 | — | 英語 | PhD | 1970s (〜1977) | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1982 | PEN/ヘミングウェイ賞(デビュー小説部門) | 『Housekeeping』(ハウスキーピング) | — | PEN委員会/ヘミングウェイ賞 | winner |
| 2004 | ナショナル・ブック批評家賞(フィクション) | 『Gilead』 | — | National Book Critics Circle | winner |
| 2005 | ピューリッツァー賞(フィクション) | 『Gilead』 | — | ピューリッツァー賞委員会 | winner |
| 2009 | オレンジ賞(Women’s Prize for Fiction) | 『Home』 | — | Women’s Prize for Fiction(旧オレンジ賞) | winner |
| 2012 | ナショナル・ヒューマニティーズ・メダル | — | — | アメリカ合衆国政府(National Endowment for the Humanities関連) | winner |
| 2016 | Library of Congress Prize for American Fiction | — | — | アメリカ議会図書館 | winner |
| 2006 | Grawemeyer賞(宗教部門) | — | — | ルイビル大学 Grawemeyer賞 | winner |
| 2013 | パク・ギョンニ文学賞 | — | — | パク・ギョンニ賞財団 | winner |
受賞・候補エディション
-
第20回(2005年) 受賞受賞作: Gilead
老牧師の手紙形式で語られる静謐な小説。家族、信仰、赦しと時間をめぐる深い省察が織り込まれ、静かな言葉で人間の根源的な問いを探る作品。
信仰家族赦し時間
-
第89回(2005年) 受賞受賞作: ギレアド(Gilead)
アイオワの小さな町で牧師として生きるジョン・エイムズが、幼い息子に向けて人生と信仰を語りながら、自分の家族の記憶を静かにたどる小説。
祈りと記憶が、ひとりの父の最後の語りの中で重なっていく。
信仰家族記憶
-
第1回(2005年) 受賞受賞作: Gilead
老牧師が息子に宛てた手紙という形式で語られる内省的長編。信仰、赦し、世代継承、死生観を抒情的に綴り、小さな町の記憶と人間の有限性に対する深い洞察を提示する作品。
信仰と宗教家族と世代時間と記憶
-
第29回(2008年) 受賞受賞作: Home
家族の再会と信仰、赦しを静かに見つめる長編。登場人物の内面を丁寧に掘り下げ、日常の言葉の中に深い意味を導く作品。
家族信仰赦し日常の詩学
-
第3回(2013年) 受賞受賞作: ギリアド(Gilead)
『ギリアド(Gilead)』は、老牧師ジョン・エイムズが息子に宛てて書き残すように語る独白形式の小説。家族史、信仰、赦し、時間の流れを静かに綴り、言葉による救済と記憶の重みを描く作品。
389ページ宗教・信仰家族史記憶アメリカ中西部
-
第36回(2020年) 受賞受賞作: Gilead
『Gilead』は年老いた牧師の回想を通じて信仰、家族、赦しを静謐な筆致で綴る長編。時間の流れと個人の記憶を丁寧に描き、宗教的・倫理的な問いかけを深める作品である。
宗教家族記憶中西部アメリカ
作品
代表作
『Housekeeping』(ハウスキーピング)
1980年 小説孤独と家族、喪失を扱った初期代表作。山間の町を舞台に姉妹の関係と帰属の問題を描く。
- [映画] 『Housekeeping』 / ビル・フォーサイス (Bill Forsyth) (1987)
『Gilead』
2004年 小説(書簡体)高齢の牧師が息子へ宛てた書簡の形で、信仰、家族史、赦しを静かに語る作品。ピューリッツァー賞受賞作。
『Home』
2008年 小説『Gilead』と舞台を共有する関連作。故郷へ戻る人物の視点から家族と帰還を描く。
『Lila』
2014年 小説『Gilead』シリーズの一作で、リラという女性の生い立ちと信仰の変遷を中心に描いた物語。
『Jack』
2020年 小説『Gilead』の登場人物ジャック・ボートンの視点を中心に、アメリカの近代史や個人史を描く作品。
全著作
- 『Housekeeping』(1980)
- 『Gilead』(2004)
- 『Home』(2008)
- 『Lila』(2014)
- 『Jack』(2020)
- 『Mother Country: Britain, the Welfare State, and Nuclear Pollution』(1989)
- 『The Death of Adam: Essays on Modern Thought』(1998)
- 『Absence of Mind』(2010)
- 『When I Was a Child I Read Books』(2012)
- 『The Givenness of Things』(2015)
- 『What Are We Doing Here?』(2018)
- 『Reading Genesis』(2024)
翻案
- 『Housekeeping』映画(1987年)
作風・主題
- 文体
- 静謐で省察的な文体叙情的かつ宗教的・哲学的な含意を持つ語り
- 頻出モチーフ
- 信仰と赦し家族と血縁田舎の生活・風景記憶と喪失
評価・遺産
近年のアメリカ文学における重要な声の一つと評価され、信仰や倫理、アメリカ史をテーマにした深い洞察で高い評価を受ける。ピューリッツァー賞など多数の主要賞を受賞し、学術的栄誉や名誉博士号も多く授与されている。
関連学会
- アメリカ芸術科学アカデミー
- アメリカ芸術文学アカデミー
資料所蔵先
- イェール大学ベインケ図書館(Marilynne Robinson Papers所蔵)
引用
-
「私たちが互いに日常の営みの中でできる、別種で豊かな善の貯え」
出典: バラク・オバマ大統領の追悼演説(2015年)、引用として (2015年)
豆知識
- 『Housekeeping』は夜に子どもたちが寝た後に執筆したと語っている。
- 2016年にTime誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出された。
- 兄は美術史家デイヴィッド・サマーズ(David Summers)。
- アイオワ・ライターズワークショップで1991年から2016年まで教壇に立った。