世界・海外・国外の文学賞

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ノラ・マークス・ダウエンハウアー

ノラ・マークス・ダウエンハウアー

Nora Marks Dauenhauer

ペンネーム: Keix̱wnéiティリンギット語の出生名(氏族名)

プロフィール

性別
女性
生誕
1927-05-08 (ジュノー、アラスカ準領)
死没
2017-09-25 (ジュノー、アラスカ州、アメリカ合衆国) 90歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
ティリンギット語, 英語
居住地歴
ジュノー(幼少期以降の居住地) → フーナ(季節的な居住) → ヤクタット(母方の出身地) → 氷海峡・グレイシャーベイ周辺(狩猟・漁労地) → ケープ・スペンサー(季節的遊動地)

経歴

職業
詩人, 作家, ティリンギット語研究者, 教育者
活動期間
1970年〜2017年
所属
アラスカ先住語センター(University of Alaska, Fairbanks), シーラスカ・ヘリテージ財団(Sealaska Heritage Foundation), University of Alaska Southeast(名誉博士号授与機関)
影響を受けた人物
先祖や氏族の口承伝承, 家族の知識提供者(例:Frank Italio を通じた民俗学的記録), 夫であり共同研究者のリチャード・ダウエンハウアー
影響を与えた人物
ティリンギット語復興運動と次世代の言語学習者, アラスカ先住民文学の研究者・作家

学歴

アラスカ・メソジスト大学(現:アラスカ・パシフィック大学)
学部(人類学) / 人類学
学位: Bachelor of Arts (Anthropology)
期間: 1970s - 1976
卒業年: 1976
国: アメリカ合衆国
高等学校在学中に英語を学び、GED取得後に学士号を取得

受賞歴

Alaska Humanities Forum 人道主義者・オブ・ザ・イヤー
1980
主催: Alaska Humanities Forum
結果: 受賞
アラスカ州知事芸術賞(ネイティブ・アラスカン・アーティスト賞、共同受賞)
1989
主催: アラスカ州政府
結果: 受賞(共同)
アメリカン・ブック・アワード
1991
主催: Before Columbus Foundation
結果: 受賞
名誉人文学博士号
2001
主催: University of Alaska Southeast
結果: 授与
First Peoples Fund コミュニティ・スピリット賞
2005
主催: First Peoples Fund
結果: 受賞
Central Council of Tlingit and Haida 終生功労賞
2007
主催: Central Council of Tlingit and Haida Indian Tribes of Alaska
結果: 受賞
アメリカン・ブック・アワード(『Anooshi Lingit Aani Ka / Russians in Tlingit America』)
2008
対象作品: Anooshi Lingit Aani Ka(ロシア人とティリンギットのアメリカ:シトカの戦い 1802 & 1804)
主催: Before Columbus Foundation / University of Washington Press(出版)
結果: 受賞(編集者としての貢献)
アラスカ女性殿堂(Alaska Women's Hall of Fame)
2010
主催: Alaska Women's Hall of Fame
結果: 殿堂入り
アラスカ州作家賞(State Writer Laureate)
2012
部門: 2012–2014
主催: Alaska State Council on the Arts / Alaska Humanities Forum
結果: 任命

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Haa Tuwunaagu Yis, for Healing Our Spirit: Tlingit Oratory

    記録されたツリンギット語の語りを、英訳、注釈、写真、話者紹介とともに収めた、口承文学の本格的な出版。

    声で受け継がれた物語を、書物として残す。

    606ページ
    口承文学先住民文学翻訳文化継承
  2. 受賞作: Anóoshi Lingít Aaní Ká. Russians in Tlingit America: The Battles of Sitka, 1802 and 1804

    シトカの戦いを中心に、Tlingit の歴史とロシア植民地時代の資料を並置する歴史書。

    誰が歴史を所有するのかを、資料の重なりから問い直す。

    560ページ
    Tlingit史ロシア植民地時代アラスカ史史料研究先住民史

作品

代表作

Anóoshi Lingít Aaní Ká / Russians in Tlingit America: The Battles of Sitka, 1802 and 1804

2008年 歴史・民俗学・編集(口承史の編集) 491ページ

ティリンギットの口承記録や史料に基づき、18–19世紀のシトカ周辺でのロシア人との接触と戦闘を編纂・解説した学術的な編著。文化的文脈や現地の視点を重視して再構成している。

植民と接触口承史文化記憶

Life Woven with Song

2000年 詩・自伝的随想

詩や短い随筆、伝統的なラヴェン物語の劇的断片を含む作品集。個人的な記憶と氏族の物語を織り交ぜ、北太平洋沿岸の生活や言語を描く。

記憶氏族物語自然と海

Beginning Tlingit

1976年 語学教材・民族言語学

ティリンギット語の基礎を学ぶための教本。地域の言語保存と教育を目的とした入門資料として、シラバス的要素や例文を含む。

言語保存教育口承の書記化

全著作

  • Beginning Tlingit(1976)
  • Life Woven with Song(2000)
  • Anóoshi Lingít Aaní Ká / Russians in Tlingit America(編著、2008)
  • Haa Shuká, Our Ancestors(共著、1987)
  • Haa Tuwanáagu Yís, for Healing Our Spirit(共著、1990)
  • Haa Kusteeyí, Our Culture(共著、1994)

作風・主題

文体
叙情的で口承文芸の形式を取り入れた文体伝統的な語りのリズムや象徴を反映する簡潔かつ濃密な表現
頻出モチーフ
海と土地ラヴェン(カラス)氏族と祖先の物語言語と記憶

評価・遺産

ノラ・マークス・ダウエンハウアーはティリンギット語と口承文化の記録・教育に多大な貢献をした。詩人・編者・研究者として地域の歴史と記憶を保存し、アラスカ州作家賞などを通じて広く評価された。

記念館・博物館

  • Sealaska Heritage Institute(シーラスカ・ヘリテージ研究所) ジュノー、アラスカ州

資料所蔵先

  • Sealaska Heritage Institute アーカイブ
  • University of Alaska Southeast/Juneau 図書館・資料室(名誉博士授与機関等関連資料)

引用

  • ティリンギット語は人々が思うより単純ではなく、私はそれがこれまで出会った中で最も難しい言語の一つだと感じる。
    出典: インタビュー(KTOO) (2015年)

豆知識

  • 16人きょうだいの長女として生まれた。
  • 出生時のティリンギット名は Keix̱wnéi(氏族名)。
  • 2010年に氏族の儀礼的リーダーとして Naa Tláa(Clan Mother)の称号を受けた。
  • 夫のリチャード・ダウエンハウアーと共に多くの共同研究・出版を行った。