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第17回(1996年) 受賞受賞作: Reservation Blues
スポケーン保留地にブルースの魔法が入り込み、ロバート・ジョンソンのギターを手にした若者たちがバンドを結成するなかで、現代の先住民社会の葛藤とユーモアを描く小説。
ブルースと魔術的リアリズムを軸に、保留地の若者たちの挫折と再生を描く。
306ページ先住民の経験音楽ユーモア文化の継承
シャーマン・アレクシー
シャーマン・アレクシー
Shāman Arekushī
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1966-10-07 (ワシントン州スポケーン(Sacred Heart Hospital))
- 国籍
- スポケーン族(Spokane Tribe), アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- スポケーン・インディアン居留地(ワシントン州) → ワシントン州シアトル(現在の居住地)
経歴
- 職業
- 小説家, 短編作家, 詩人, 脚本家, 映画製作者
- 活動期間
- 1992年〜
- 所属
- ロングハウス・メディア(創設理事)
- 影響を受けた人物
- ジョセフ・ブルチャック(アンソロジー編集者), アレックス・クオ(創作指導の恩師)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ゴンザガ大学 | — | — | — | 1985–1987(途中中退) | アメリカ合衆国 |
| ワシントン州立大学 | — | — | 名誉学士 | 1987–(在籍およびその後名誉学位) | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1992 | ナショナル・エンドowment for the Arts 詩フェローシップ | — | — | 米国芸術基金(NEA) | 受賞 |
| 1993 | PEN/Hemingway Award | The Lone Ranger and Tonto Fistfight in Heaven | — | PENアメリカ | 受賞(最優秀処女作) |
| 1996 | アメリカン・ブック賞 | Reservation Blues | — | Before Columbus Foundation | 受賞 |
| 2007 | ナショナル・ブック賞(ヤング・ピープルズ・リテラチャー) | アブソルートリー・トゥルー・ダイアリー・オブ・ア・パートタイム・インディアン | ヤングアダルト | ナショナル・ブック財団 | 受賞 |
| 2009 | オデッセイ賞(オーディオブック) | The Absolutely True Diary of a Part-Time Indian(オーディオブック) | オーディオブック | アメリカ図書館協会(ALSC) | 受賞(最優秀YAオーディオ) |
| 2010 | PEN/Faulkner Award for Fiction | War Dances | — | PEN/Faulkner Foundation | 受賞 |
| 2010 | Native Writers' Circle of the Americas Lifetime Achievement Award | — | — | Native Writers' Circle of the Americas | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第17回(2001年) 受賞受賞作: 短編小説における業績(ネイティブ・アメリカンの声)
アレクシーは保留地の現実や移住、差別や貧困と向き合う登場人物をユーモアと悲哀を交えて描き、ネイティブ・アメリカンの視点を短編文学に強く印象づけた。率直な語りと声の多様性が受賞の理由となった。
ネイティブ・アメリカンの経験アイデンティティ移住と貧困ユーモアと悲劇
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第84回(2005年) 受賞受賞作: What You Pawn I Will Redeem
アメリカ先住民の男が、失われた財布をめぐって貧困と誇りのあいだで揺れる物語。
貧困誇り先住民喪失
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第30回(2010年) 受賞受賞作: War Dances
『War Dances』は短編と詩の作品集で、ネイティブ・アメリカンの生活、家族、ユーモアと痛みを交錯させながら描く。率直な語りと鋭い観察を通じて、文化的アイデンティティや個人の矛盾を浮かび上がらせる短編集である。
209ページネイティブ・アメリカン家族アイデンティティユーモアと痛み短編
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第32回(2013年) 受賞受賞作: 業績全体
先住民社会や都市文化の接点、アイデンティティの葛藤をユーモアと辛辣さで描く短編・長編群。口語的で率直な語り口が特徴で、社会の不公正や文化摩擦を鋭く照らし出す。
先住民の経験アイデンティティ文化摩擦ユーモアと風刺
作品
代表作
アブソルートリー・トゥルー・ダイアリー・オブ・ア・パートタイム・インディアン
2007年 ヤングアダルト/半自伝的小説 230ページスポケーン居留地出身の14歳アルノルド(ジュニア)が、教育とアイデンティティを求めて別の高校へ転校することで経験する成長と葛藤を描く半自伝的な青春小説。ユーモアと痛切さを併せ持つ語りで、人種や貧困、家族関係がテーマになる。
Reservation Blues
1995年 小説(マジックリアリズムを含む) 288ページ短編登場人物たちのその後を描いた長編。バンドを組む若者たちの物語を通じ、居留地の現実、文化的葛藤、アメリカ社会との関わりを語る。
The Lone Ranger and Tonto Fistfight in Heaven(短編集)
1993年 短編集 192ページ相互に関連する短編で構成され、ヴィクターやトーマスらの成長と居留地での生活を断片的に描く。後にこの短編集の要素が映画『Smoke Signals』へとつながる。
- [映画] スモーク・シグナル(Smoke Signals) / Chris Eyre (1998)
War Dances
2009年 短編集・詩集混合 160ページ短編と詩を混じえた作品集。個人的なエピソードやユーモア、痛切な記述を通じてアイデンティティや関係性を探る。
全著作
- The Business of Fancydancing: Stories and Poems (1992)
- The Lone Ranger and Tonto Fistfight in Heaven (1993)
- Reservation Blues (1995)
- Indian Killer (1996)
- The Absolutely True Diary of a Part-Time Indian (2007)
- Flight (2007)
- War Dances (2009)
- You Don't Have to Say You Love Me (2017, 回想録)
- Thunder Boy, Jr. (2016, 児童書)
翻案
- Smoke Signals(1998) —『The Lone Ranger and Tonto Fistfight in Heaven』を原作とした映画(脚本:アレクシー、監督:クリス・アイア)
作風・主題
- 文体
- ユーモアと辛辣さを交えた語り口半自伝的要素を含むリアリズムと寓話的要素の混在口語的で直接的な声(パトワや登場人物の語り)
- 頻出モチーフ
- 居留地生活アルコール依存と貧困世代間の断絶と結びつき音楽と語り
健康
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水頭症乳児期(生後6か月時に手術)乳児期に脳手術を受け、生存や発達への重大なリスクを乗り越えた。後遺症は限定的であったが幼少期に発作や夜尿などの問題があった。
評価・遺産
スポケーン出身の著名なネイティブ・アメリカン作家として、居留地の現実やアイデンティティをユーモアと悲哀で描き、若手作家や児童書の読者層にも強い影響を与えた。一方で2018年以降の性的嫌がらせ告発により業界内での扱いや受賞の見直しが行われるなど評価は複雑化している。
関連学会
- Native Writers' Circle of the Americas
大衆文化への影響
- 映画『Smoke Signals』(1998)はネイティブ系映画として高い評価を受け、アレクシーの知名度を広げた。
引用
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アリゾナは私たちの本を聖なる文書にしてしまった。
出典: アリゾナ州議会の教科書排除(HB 2281)への反応(発言など/記事引用) (2012年)
豆知識
- 生まれつき水頭症で生後6か月の時に手術を受けた。
- 高校はリーダン高校へ通い、バスケットボール選手として活躍した。
- ゴンザガ大学を中退し、ワシントン州立大学で創作を学んだ。1995年に名誉学士号を授与された。
- 短編集『The Lone Ranger and Tonto Fistfight in Heaven』は映画『Smoke Signals』の原作の一部となった。
- 2018年に複数の性的嫌がらせ告発が報じられ、いくつかの賞や関係機関での扱いが見直された。