アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
第25回(2004年)
受賞者
10名ロサンゼルスのアラブ系コミュニティを舞台に、料理人シリーンの前に現れたイラク人亡命者が、恋愛と記憶と故郷の問いを呼び起こす。
料理、恋、亡命の記憶がひとつの店に集まる。
9.11後のアメリカで、移民や非市民に向けられた二重基準が、憲法上の自由をどう脅かすのかを論じる法学的エッセイ。
国家安全保障の名の下に、誰の自由が削られるのかを問う。
アフリカ系アメリカ人女性への聞き取りをもとに、社会の前で「別の自分」を演じさせる人種と性別の圧力を検証する。
「シフト」することを強いられる現実を、証言から読み解く。
大学キャンパスを舞台に、人種、権力、学問、恋愛がもつれ合う中で、黒人教授の周囲にある緊張が浮かび上がる。
大学という閉じた空間で、権力と人種の線が交差する。
黒人、ネイティブ、ラティーノ/ア、アジア系アメリカ文学を横断して、現代アメリカ文学の多文化的な地図を描く比較研究。
多文化アメリカ文学の地平を一冊で見渡す。
記憶、喪失、欲望の感触を、短い詩篇の連なりで掬い上げる詩集。
失われたものの輪郭を、詩が静かにすくい上げる。
アイダホのじゃがいも農家に戻ったユミが、遺伝子組み換え作物をめぐる対立と家族のわだかまりに向き合う。
帰郷した娘が、家族と農業の未来を見つめ直す。
英語とスペイン語を併記した詩が、儀礼、記憶、アイデンティティを織り上げるバイリンガル詩集。
二つの言語で、詩が文化の糸を結び直す。
ジャズを1960年代の政治、文化、黒人解放運動と結びつけながら、その時代の音楽の意味を描き直す文化史。
ジャズの歴史を、音だけでなく時代の思想として読み直す。
オウニー・マッデンの生涯を、禁酒法時代のニューヨークを背景に描くフィクション。ヘルズ・キッチンの少年がギャングの世界で頭角を現し、裏社会と表社会の境界を行き来する姿を追う。
プロヒビション期ニューヨークの裏社会を、ひとりの男の来歴から描き出す。