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第3回(1998年) 受賞受賞作: My Year of Meats
テレビドキュメンタリー番組の制作という装置を通して、アメリカの畜産業と日本社会の関係、家族やジェンダーの問題、メディアの倫理を描く小説。複数の視点を通じてグローバル化が個人の生活に及ぼす影響を照射する。
メディア家族ジェンダー食文化グローバリゼーション
ルース・オゼキ
ルース・オゼキ
Rūsu Ozeki
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1956-03-12 (コネチカット州ニューヘイブン)
- 国籍
- アメリカ合衆国, カナダ
- 言語
- 英語, 日本語
- 宗教
- 曹洞宗(禅仏教)
- 居住地歴
- ノースハンプトン(マサチューセッツ州) → ニューヨーク市(ニューヨーク州) → コーツ島(ブリティッシュコロンビア州)
経歴
- 職業
- 小説家, 映画作家, 教授, 禅僧(曹洞宗), 脚本家
- 活動期間
- 1980年〜
- 所属
- スミス大学 英語学科(Grace Jarcho Ross 1933 Professor of Humanities)
- 影響を受けた人物
- 父フロイド・ラウンズベリー(言語学・人類学)や日米両文化の影響
- 影響を与えた人物
- 現代のCross-cultural(越境的)作家や環境文学に影響を与えている
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| スミス大学 | — | 英語・アジア学 | B.A. | 1976–1980 | アメリカ合衆国 |
| 奈良女子大学(大学院研究) | — | — | — | 1980–1981 | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1994 | 国際ドキュメンタリー協会 優秀業績賞 | Halving the Bones | — | International Documentary Association | winner |
| 1994 | Kodak 創造的撮影賞 | Halving the Bones | — | Kodak | winner |
| 1994 | サンフランシスコ映画祭 New Visions 賞 | Body of Correspondence | — | San Francisco Film & Video Festival | winner |
| 1998 | キリヤマ賞 | My Year of Meats | — | Kiriyama Prize | winner |
| 1998 | Imus / Barnes & Noble アメリカン・ブック賞 | My Year of Meats | — | Imus / Barnes & Noble | winner |
| 2003 | WILLA 文学賞(現代小説部門) | All Over Creation | Contemporary Fiction | WILLA Literary Award | winner |
| 2004 | アメリカン・ブック賞 | All Over Creation | — | Before Columbus Foundation | winner |
| 2013 | ブッカー賞(Man Booker Prize) | A Tale for the Time Being | — | Man Booker Prize | shortlist |
| 2013 | ロサンゼルス・タイムズ ブック賞(フィクション) | A Tale for the Time Being | Fiction | Los Angeles Times | winner |
| 2013 | Kitschies Red Tentacle Prize | A Tale for the Time Being | — | The Kitschies | winner |
| 2014 | カナダ-日本文学賞 | A Tale for the Time Being | — | Canada-Japan Literary Award | winner |
| 2014 | ドス・パソス賞 | A Tale for the Time Being | — | Dos Passos Prize | winner |
| 2014 | メディチ・ブッククラブ賞 | A Tale for the Time Being | — | Medici Book Club | winner |
| 2014 | ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞(候補) | A Tale for the Time Being | Fiction | National Book Critics Circle | shortlist |
| 2014 | Sunburst Award | A Tale for the Time Being | — | Sunburst Award Society | winner |
| 2015 | ヤスナヤ・ポリャナ文学賞 | A Tale for the Time Being | — | ヤスナヤ・ポリャナ(レオ・トルストイ博物館&サムスン主催) | winner |
| 2022 | Women's Prize for Fiction | The Book of Form and Emptiness | — | Women's Prize | winner |
受賞・候補エディション
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第25回(2004年) 受賞受賞作: All Over Creation
アイダホのじゃがいも農家に戻ったユミが、遺伝子組み換え作物をめぐる対立と家族のわだかまりに向き合う。
帰郷した娘が、家族と農業の未来を見つめ直す。
420ページ家族小説農業GMO帰郷
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第0回(2013年) 受賞受賞作: A Tale for the Time Being
日本の少女ナオの日記と、それを読み解く語り手の視点を交錯させながら、時間・記憶・存在を問う長編。東日本大震災や日米の歴史的記憶、家族の痛みが重層的に描かれる。
時間記憶家族移民歴史
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第34回(2013年) 受賞受賞作: A Tale for the Time Being
東京の少女の手記と、孤島に暮らす小説家の視点が交差する、記憶と時間の物語。
手紙と日記が、離れた場所にいる二人を結びつける。
Japantimememorymetafiction
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第5回(2013年) 受賞受賞作: A Tale for the Time Being
日系の少女と作家の視点が交錯する物語を通じて、時間、存在、記憶が重層的に描かれる長編。哲学的・個人的テーマが融合する作品。
時間記憶アイデンティティ日常と神話
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第33回(2014年) 受賞受賞作: 業績全体
東西文化の交差、時間と記憶、環境をめぐる哲学的テーマを物語的に扱う作品群。メタフィクション的手法や実験的構成により、個人と歴史の接点を探る。
移民とアイデンティティ時間と記憶環境・エコロジー東西文化の交差メタフィクション
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第20回(2014年) 受賞受賞作: A Tale for the Time Being
日本の少女直子の日記がカナダの作家によって発見されるという二重構造で進む物語。個人の苦悩や歴史の断片、時間と存在の問題を哲学的かつユーモラスに扱い、東洋と西洋、世代を越えたつながりと時間性を探る作品。
時間存在日記東洋と西洋の文化記憶
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第13回(2015年) 受賞
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第27回(2022年) 受賞受賞作: The Book of Form and Emptiness
グリーフ、喪失、成長、気候危機、ジャズ、物への執着を織り込みながら、ものと人の関係を問い直す長編。オブジェが半ば意志を持つかのように語りかける発想を通して、読書と物語の力を描く。
作品
代表作
マイ・イヤー・オブ・ミーツ(私の一年の肉)
1998年 フィクション(社会派小説)日本のテレビ番組制作の経験を元に、二人の女性の人生が食/メディアを介して繋がる物語を描く。
オール・オーバー・クリエイション(All Over Creation)
2003年 フィクション(環境・農業)アイダホのジャガイモ農家と遺伝子組み換え作物に反対する活動家の対立を通じて、環境・技術・家族を描く。
時のための物語(A Tale for the Time Being)
2013年 フィクション(メタフィクション、歴史・哲学的要素)2011年の東日本大震災後、海岸に打ち上げられた日記をめぐり、作家と日記の少女の運命が交差する長編。時間性、記憶、アイデンティティを扱う。
形と虚無の書(The Book of Form and Emptiness)
2021年 フィクション(現代小説、魔法的リアリズム要素)父の死をきっかけに、家の中の物が声を発し始める14歳の少年を描いた物語。喪失や精神の回復、物と人間の関係を探る。
The Face: A Time Code
2016年 ノンフィクション(観察記録)鏡に自身の顔を三時間観察し、その間に生じた思考を記録した個人的な実験的エッセイ。
全著作
- My Year of Meats(1998)
- All Over Creation(2003)
- A Tale for the Time Being(2013)
- The Face: A Time Code(2016)
- The Book of Form and Emptiness(2021)
- Body of Correspondence(短編・映画、1994)
- Halving the Bones(ドキュメンタリー映画、1995)
作風・主題
- 文体
- 個人的物語と社会的論点の融合メタフィクション的手法ユーモアと哲学的省察の混在
- 頻出モチーフ
- 食と料理物の声時間と記憶日米の文化的越境
評価・遺産
ルース・オゼキは、越境するアイデンティティ、環境問題、テクノロジーと宗教を融合させた作品で国際的評価を得た作家である。禅僧としての実践と創作を結びつける点でも独自の位置を占める。
豆知識
- 本名は Ruth Diana Lounsbury(ルース・ダイアナ・ラウンズベリー)。
- 筆名「オゼキ」は元恋人の姓を取っており、自身の混血のルーツを反映するために選んだ。
- 小説は30か国以上で翻訳出版されている。
- ブッカー賞の最終候補に選ばれた時、現役の禅僧が候補になった初の例であった。