アニスフィールド=ウルフ賞 アニスフィールド=ウルフしょう
第76回(2011年)
受賞者
6名ひとつの机を媒介に、三つの都市と三人の人物の喪失と記憶がつながる。失われたものの手触りを追う、重層的な小説。
失われたものは、机の引き出しのように重なって残る。
地域社会や家族を題材にした長編で知られる作家。ユーモアと人間観察に富む語り口が特徴。
1938年のジョージア州の小さな町に、世間を知る若い教師が現れ、子どもたちの世界を揺さぶる。語り手の視点が、南部の歴史と想像力を鮮やかに結び直す。
よそから来た教師が、町の見え方を変えてしまう。
記憶、喪失、文学の力を主題にした作品で知られる現代作家。緻密な文体が特徴。
1501年から1867年までの大西洋奴隷貿易を、地図とデータで総覧する大冊。暴力の規模と航路の実態を、視覚的にも歴史的にも示す。
地図は、暴力の規模を静かに語る。
奴隷貿易の歴史的データと地理的分析に基づく研究で知られる歴史学者。
1501年から1867年までの大西洋奴隷貿易を、地図とデータで総覧する大冊。暴力の規模と航路の実態を、視覚的にも歴史的にも示す。
地図は、暴力の規模を静かに語る。
奴隷貿易史の研究に寄与した研究者。共著によるデータと解説で貢献した。
20世紀におけるアフリカ系アメリカ人の南部から北部・西部への大移動を、個人史を通じて立体的に描き出す社会史。記憶と移動の意味を問い直す。
大移動の意味を個人史から見直す社会史。
米国の大移動(Great Migration)をテーマにした深い社会史で知られるジャーナリスト兼作家。
都市の生活と個人の記憶をテーマにした作品群を通じ、黒人文化と歴史の文学的表現に貢献した。
都市と記憶をめぐる代表作群への評価。
フィクションとノンフィクションの両面でアメリカ黒人の経験を描き続けてきた作家。文学的業績が評価された。