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ジョン・エドガー・ワイドマン

ジョン・エドガー・ワイドマン

John Edgar Wideman

プロフィール

性別
男性
生誕
1941-06-14 (ワシントンD.C.)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ペンシルベニア州ピッツバーグ(Homewood) → ニューヨーク市(ローワーイーストサイド) → フランス(在住) → ロードアイランド州プロビデンス(ブラウン大学勤務) → ワイオミング州ララミー(大学勤務時)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 回想録作家, 随筆家, 大学教授(名誉教授)
活動期間
1967年〜
所属
ペンシルベニア大学(教員), ワイオミング大学(教員), マサチューセッツ大学アマースト校(教員), ブラウン大学(Asa Messer教授、名誉教授)
所属団体
アメリカ芸術科学アカデミー(選出会員), アメリカ芸術文学アカデミー(選出会員), アメリカ哲学会(選出会員)
影響を受けた人物
W. E. B. デュボイス, フランツ・ファノン, ラルフ・エリソン, ジェームズ・ボールドウィン, ジェイムズ・ジョイス, T. S. エリオット, ウィリアム・フォークナー
影響を与えた人物
現代のアメリカ文学研究者や短編作家(広範な影響)

学歴

ペンシルベニア大学
英文学科
学位: Bachelor's (英語)
期間: 1959–1963/64
卒業年: 1964
国: アメリカ合衆国
学部在学中にバスケットボールで活躍、Phi Beta Kappaに選出。Rhodes奨学生になった
オックスフォード大学(ローズ奨学金)
英文学(18世紀英文学を研究)
学位: BPhil
期間: 1963–1966
卒業年: 1966
国: イギリス
オックスフォードではバスケットチームのキャプテンを務める
アイオワ作家工房(University of Iowa)
創作・執筆課程
期間: 1966–1967
卒業年: 1967
国: アメリカ合衆国
カート・ヴォネガットやホセ・ドノソらに師事

受賞歴

PEN/Faulkner賞(フィクション)
1984
対象作品: Sent for You Yesterday
主催: PEN/Faulkner Foundation
結果: winner
PEN/Faulkner賞(フィクション)
1991
対象作品: Philadelphia Fire
主催: PEN/Faulkner Foundation
結果: winner
マッカーサー・フェローシップ
1993
主催: ジョン・D・アンド・キャサリン・T・マッカーサー財団
結果: fellowship
Prix Femina étranger
2017
対象作品: Writing to Save a Life: The Louis Till File
主催: Prix Femina
結果: winner
PEN/Malamud賞(短編の卓越)
2019
主催: PEN America / PEN/Faulkner
結果: winner
Anisfield-Wolf生涯業績賞
2011
主催: Anisfield-Wolf Book Awards
結果: winner
アメリカン・ブック賞
1991
対象作品: Philadelphia Fire
主催: Before Columbus Foundation
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Sent for You Yesterday

    ピッツバーグの黒人コミュニティ(Homewood)を舞台にした物語群。家族の失踪や帰還を通して都市と共同体の記憶、個人のアイデンティティを掘り下げ、社会的背景と私的物語を結びつけて描く。

    共同体の記憶が、個人の物語をゆっくりと照らし出す。

    都市とコミュニティ家族と記憶アフリカ系アメリカ人の経験喪失と再生
  2. 受賞作: Philadelphia Fire

    『Philadelphia Fire』は、フィラデルフィアでの火災とその余波を背景に、家族の絆の裂け目と記憶の影響を丁寧に描く長編。都市に根ざした人種問題や暴力、個人と共同体の関係性を重層的に問いかける作品である。

    火災の余波から、家族と都市の痛みが浮かび上がる。

    199ページ
    人種家族記憶都市暴力
  1. 受賞作: Brothers and Keepers (回想録・代表作)

    自身の家族史と兄の刑事事件を通し、刑事司法制度や人種問題を鋭く問い直す回想録。個人的体験と社会的考察が交差し、アメリカ社会における記憶と責任を深く考察する重要作である。

    家族と記憶刑事司法制度人種と都市個人的回想
  1. 受賞作: Philadelphia Fire

    1985年のMOVE爆破事件に触発されたジョン・エドガー・ワイドマンの小説。作家カジュオが、焼け跡と記憶のなかで唯一の生存者を探しながら、都市の暴力と喪失に向き合う。

    焼け落ちた都市の断片から、記憶と責任の問いが立ち上がる。

    199ページ
    都市小説人種記憶暴力
  1. 受賞作: Weight

    母親の人生を『重さ』という比喩で見つめ直す、内省的な短編。家族の記憶が、負荷と支えの両方を抱えた感情の記録へと変わっていく。

    母親の人生を『重さ』という比喩で見つめ直す、内省的な短編。家族の記憶が、負荷と支えの両方を抱えた感情の記録へと変わっていく。

    家族記憶母子負荷
  1. 受賞作: 代表作(例: Sent for You Yesterday)

    都市の生活と個人の記憶をテーマにした作品群を通じ、黒人文化と歴史の文学的表現に貢献した。

    都市と記憶をめぐる代表作群への評価。

    フィクション人種記憶
  1. 受賞作: 短編小説(通算業績)

    本賞はウィドマンの短編・散文における顕著な貢献を評価した。彼の作品は都市の困難、家族の記憶、アメリカにおける人種と司法の問題をテーマに、豊かな語りと実験的技法で個人と共同体の複雑さを描き出す。

    都市生活人種問題家族と記憶社会的不正義

作品

代表作

A Glance Away

1967年 小説

初期の長編小説。後の作風の萌芽を示す作品。

アイデンティティ疎外

Hiding Place

1981年 小説

『ホームウッド三部作』の一部。家族とコミュニティ、記憶を扱う。

家族記憶人種

Sent for You Yesterday

1983年 小説

ホームウッドを舞台とする三部作の中心的作品。コミュニティと過去の影響を描く。

コミュニティ過去の影響物語ること

Brothers and Keepers

1984年 ノンフィクション/回想録

著者自身と服役中の兄の視点を交互に描き、刑事司法、家族、赦しを探る回想録。

刑事司法家族赦しトラウマ

Philadelphia Fire

1990年 小説

MOVE爆破事件など実際の出来事から着想を得た作品。個人の探求と都市の暴力を描く。

都市の暴力真実の探求家族

Writing to Save a Life: The Louis Till File

2016年 ノンフィクション/歴史的回想

エメット・ティルの父ルイ・ティルの生涯をめぐる事実と想像を交えた考察。人種と歴史を再検証する作品。

歴史人種記憶

Slaveroad

2024年 ノンフィクション/エッセイ

奴隷貿易とその遺産をめぐる短篇的エッセイ群。著者の人生や想像力を通じて『奴隷海路』を描く。

奴隷制の遺産歴史の継承

全著作

  • A Glance Away (1967)
  • Hurry Home (1970)
  • The Lynchers (1973)
  • Hiding Place (1981)
  • Damballah (1981)
  • Sent for You Yesterday (1983)
  • Brothers and Keepers (1984)
  • Reuben (1987)
  • Fever (1989)
  • Philadelphia Fire (1990)
  • The Cattle Killing (1996)
  • Two Cities (1998)
  • Hoop Roots (2001)
  • God's Gym (2005)
  • Fanon (2008)
  • Briefs (2010)
  • Writing to Save a Life: The Louis Till File (2016)
  • American Histories (2018)
  • You Made Me Love You: Selected Stories, 1981–2018 (2021)
  • Look for Me and I'll Be Gone (2021)
  • Slaveroad (2024)

翻案

  • Briefs(短編集)の舞台化(ロサンゼルス、2018年)
  • Witness: The John Edgar Wideman Experience(朗読・舞台プログラム)

作品の翻訳

  • 多くの作品がフランス語、スペイン語、ドイツ語などに翻訳されている

作風・主題

文体
実験的で複雑な文体アフリカ系アメリカ英語と標準英語の混合断片的な文や長文の連続使用会話表現や句読点の省略を用いることがあるノンフィクションとフィクションの混交
頻出モチーフ
家族と父子関係物語ること/語り手ホームウッド(ピッツバーグ)のコミュニティトラウマと癒し人種と正義

評価・遺産

ジョン・エドガー・ワイドマンは、実験的な文体とアフリカ系アメリカ人の経験を描いた作品群で広く評価される作家である。学術的にも注目され、作品は世界中で研究・翻訳されている。

関連学会

  • John Edgar Wideman Society
  • American Literature Association(関連)

資料所蔵先

  • ハウトン図書館(ハーバード大学)に所蔵されるJohn Edgar Wideman Papers

大衆文化への影響

  • チャーリー・ローズ・ショーなどテレビ出演

引用

  • 私はピッツバーグから逃げていた。貧困や黒人であることから逃げていた。成功するために、大学は論理的で必要な一歩に思えた。
    出典: Brothers and Keepers(著者の回想) (1984年)

豆知識

  • PEN/Faulkner賞を2度受賞した最初の人物の一人(1984年、1991年)。
  • 1963年にローズ奨学生に選ばれた。
  • 息子と兄の刑事事件が彼の作品に大きな影響を与えた。
  • 娘ジャミラ・ワイドマンはWNBAのドラフトで上位指名された後、NBAの職員となった。
  • 所蔵資料はハーバード大学ハウトン図書館に収められている。