アニスフィールド=ウルフ賞 アニスフィールド=ウルフしょう
第83回(2018年)
FictionPoetryNonfictionMemoir/AutobiographyLifetime achievementSpecial achievement
受賞者
4名ミシシッピ州の架空の町ボワ・ソヴァージュを舞台に、少年ジョジョと妹ケイラ、薬物依存を抱える母レオニー、祖父母の家族を描く長編小説。父の出所に向かう道中で、生者と死者の声、刑務所の記憶、人種差別の歴史が重なり、家族の愛と傷の深さを浮かび上がらせる。
ロードノヴェルの形を借りて、南部の家族史に残る痛みと、死者の声を聴く子どものまなざしを描く。
328ページ
家族南部文学人種と刑務所幽霊世代間トラウマ
小説家
アメリカの作家。南部の黒人コミュニティと家族の物語を詩情豊かに描くことで高い評価を得ている。
In the Language of My Captor
奴隷制、見世物、養子、言語の支配をめぐる声を組み合わせ、捕らわれと自由の関係を問う詩集。歴史上の人物の仮面を通した詩と、著者自身の記憶に近い散文が交差し、アメリカの人種と愛の矛盾を鋭く掘り下げる。
支配する言葉の中で語ることは、自由そのものの不確かさを暴き出す。
86ページ
詩捕囚人種言語歴史的記憶
詩人
アメリカの詩人。個人的記憶や人種、言語の問題を独自の詩的技法で探る。
Bunk
見世物、盗作、偽回想録、フェイクニュースまで、アメリカ文化に根を張る虚偽と詐術の歴史をたどるノンフィクション。偽物を笑い飛ばすだけでなく、それが人種、権力、信じたい欲望と結びつく仕組みを読み解く。
偽物の歴史を追うことは、社会が何を本物として信じたがるのかを問うことでもある。
480ページ
偽情報アメリカ文化史人種メディア詐術
詩人・評論家
詩人であり文化史研究者。文化現象を切り取る批評的視点で知られる。