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ロサンゼルス・タイムズ ブック賞 ろさんぜるす・たいむず ぶっくしょう

第37回(2016年)

BiographyCurrent interestFictionArt Seidenbaum Award for First FictionHistoryMystery/ThrillerPoetryScience and TechnologyYoung Adult NovelGraphic Novel/ComicsRay Bradbury Prize (SF/Fantasy/Speculative Fiction)Christopher Isherwood Prize for Autobiographical ProseInnovator's AwardRobert Kirsch AwardAchievement in Audiobook Production (2023年創設、Audible協賛)

受賞者

13名
Nathan Hill 受賞
The Nix

複数の時代を行き来しながら、母と息子の断絶と和解の可能性を描く大きなアメリカ小説。

家族の記憶、政治、ポップカルチャーが重なり、現代アメリカの輪郭が浮かぶ。

640ページ
家族アメリカ記憶政治
小説家

アメリカの小説家。デビュー作で注目を集めた若手作家。

Hitler: Ascent, 1889–1939

ヒトラーの台頭を、少年期から1939年までの政治的・社会的背景とともに追う評伝の第1巻。

独裁者の形成過程を、個人史と時代の空気の両面から描き出す。

998ページ
伝記ドイツ史政治史20世紀
歴史家/伝記作家

ドイツの歴史家。近現代の伝記研究を手がける。

Wesley Lowery 受賞
"They Can't Kill Us All": Ferguson, Baltimore, and a New Era in America's Racial Justice Movement

Wesley Lowery の『They Can't Kill Us All』は、Ferguson と Baltimore を軸に、黒人の死と抗議運動を追った報告文学である。現場取材と当事者への聞き取りを重ね、警察暴力と人種的不平等の現実を描き出している。

Ferguson と Baltimore の現場から、ブラック・ライヴズ・マター以後の現実をたどる一冊。

人種的正義警察暴力抗議運動黒人解放運動報道
ジャーナリスト

アメリカの調査報道記者。人種問題や警察暴力に関する報道で注目される。

Secondhand Time: The Last of the Soviets

Svetlana Alexievich の『Secondhand Time』は、ソ連崩壊後の生活を、当事者たちの証言の積層として描く口述史である。喪失、ノスタルジア、制度の変化が、人々の声を通して立ち上がる。

ソ連崩壊後の人々の声を集めた、長篇の口述史。

ポストソビエト口述史記憶喪失社会変化
作家/ノンフィクション作家

ベラルーシ出身の作家で、口述史や証言を通じて社会の記憶を描き出す。ノーベル文学賞受賞者でもある。

Adam Haslett 受賞
Imagine Me Gone

Adam Haslett の『Imagine Me Gone』は、うつ病と不安を抱える家族の世代をまたいだ影響を描く長編小説である。愛情と崩壊が同時に進む家庭の姿を、複数の視点から丁寧にたどっていく。

家族の愛と崩壊を、うつ病の影響とともに描く長編小説。

家族うつ病不安喪失世代間の継承
小説家

アメリカの作家。短編と長編で精神や家族の描写に長ける。

Nick Drnaso 受賞
Beverly

Nick Drnaso の『Beverly』は、郊外に生きる若者たちのぎこちない会話と不安を淡々と描くグラフィックノベルである。日常の断片が少しずつずれ、抑え込まれた感情や暴力の気配が静かに浮かび上がる。

郊外の日常に潜む不安と孤立を描くグラフィックノベル。

郊外孤立不安若者日常の暴力
漫画家

現代社会の不安や孤独を冷静に描くグラフィックノベル作家。

An American Genocide: The United States and the California Indian Catastrophe, 1846–1873

Benjamin Madley の『An American Genocide』は、1846年から1873年にかけてのカリフォルニア先住民への暴力と大量殺戮を検証する歴史研究である。国家と州の関与、先住民の抵抗、そして近代カリフォルニア形成の暴力的基盤を描き出している。

カリフォルニア先住民への暴力を掘り起こす歴史研究。

カリフォルニア史ジェノサイド先住民史国家暴力歴史研究
歴史研究者

アメリカ西部史、先住民史に関する研究で知られる歴史家。

Bill Beverly 受賞
Dodgers

Bill Beverly の『Dodgers』は、ロサンゼルスの若者たちが犯罪の世界に巻き込まれていく過程を追うクライム小説である。逃走と暴力の旅を通じて、友情、忠誠、そして選択の重さが描かれる。

ロサンゼルスの若者たちが逃走と暴力の旅へ向かうクライム小説。

クライム逃走友情暴力選択
小説家

犯罪小説やサスペンスに新たな視点をもたらす作家。

Gap Gardening: Selected Poems

Rosmarie Waldrop の『Gap Gardening: Selected Poems』は、四十年にわたる詩業をまとめた選詩集である。言語、空白、知覚、記憶のあわいをたどる実験性の高い作品群が収められている。

言語と空白のあいだを探る、四十年分の選詩集。

詩集実験詩言語知覚記憶
詩人/翻訳者

実験的な詩作と翻訳で知られる詩人。言語と形式への鋭い関心が特徴。

Luke Dittrich 受賞
Patient H.M.: A Story of Memory, Madness, and Family Secrets

Luke Dittrich の『Patient H.M.』は、記憶を失った患者 H.M. の事例と、それをめぐる神経科学の歴史を追う報告ノンフィクションである。著者自身の家族史も交えながら、医学研究の進歩と倫理、そして記憶の脆さを描く。

記憶喪失の患者 H.M. をめぐる神経科学ノンフィクション。

記憶神経科学家族史医療倫理報道
記者/作家

医学史や家族史を交えたノンフィクションで注目される作家。

The Lie Tree

14歳の少女が、嘘を養分にして真実を明かす不思議な木の秘密に触れていく歴史ファンタジー。

科学と信仰が交錯する世界で、ひとつの嘘が大きな真実を呼び出す。

377ページ
ファンタジーヴィクトリア朝家族秘密
児童文学/YA作家

イギリスのYA作家。独創的な世界観と骨太の物語で知られる。

Rueben Martinez 特別賞
Rueben Martinez (Innovator's Award)

Rueben Martinez の2016年 Innovator's Award は、Santa Ana での書店運営と地域活動を通じて Latino / Chicano の読書文化を広げた功績をたたえる特別賞である。個別の新刊ではなく、Librería Martinez を中心とした長年の文化的貢献が評価対象となっている。

書店と地域活動を通じて読書文化を広げた功績への特別賞。

特別賞書店地域文化ラテン系コミュニティ読書推進
出版/文化振興者

地域文化・出版分野での活動を通じて、革新的な取り組みを評価されInnovator's Awardを受賞。

Robert Kirsch Award(生涯功績)

Thomas McGuane の Robert Kirsch Award は、米国西部を背景にした長年の文学的業績をたたえる生涯功績賞である。個別の新刊ではなく、長く一貫した作家活動全体が評価対象となっている。

米国西部の文学を支えてきた作家への生涯功績賞。

生涯功績米国西部文学的業績作家活動地域性
小説家

アメリカの作家。西部やアウトドアを題材にした作品で長年評価されている。Robert Kirsch賞受賞。