ジョン・ニューベリー・メダル(ニューベリー賞) じょん・にゅーべりー・めだる
第97回(2018年)
受賞者
4名『Hello, Universe』は、内気なフィリピン系アメリカ人の少年ヴァージル、自然を愛する聴覚障害のある少女ヴァレンシア、占い好きのカオリ、いじめっ子チェットの一日が交差する児童小説。井戸に落ちたヴァージルをめぐる出来事を通じて、孤独な子どもたちが互いの声に気づき、恐れを越えて行動する姿を描く。
小さな偶然が重なり、ひとりぼっちの子どもたちが互いを救うために動き出す。
フィリピン系アメリカ人の児童文学作家。若者の内面と多様な視点を繊細に描く。
『Crown: An Ode to the Fresh Cut』は、床屋で髪を整えた黒人少年が自信と誇りを取り戻す瞬間を詩的にたたえる絵本。リズムのある言葉と力強い絵によって、身だしなみの変化が自己肯定感、文化的な喜び、周囲との関係を明るく変えていく様子を描く。
新しい髪型は、少年の頭に見えない王冠をのせる。
児童向けの詩や絵本で知られる作家。文化的誇りを称える作品を手がける。
『Long Way Down』は、兄を銃で殺された少年ウィルが復讐のためにエレベーターで下へ向かう、わずかな時間を描く韻文小説。階ごとに現れる死者たちとの対話を通じて、暴力の連鎖、喪失、家族への愛、選択の重さが鋭く浮かび上がる。
下へ向かうエレベーターの中で、復讐の物語は別の問いへ変わっていく。
詩的な語りと力強いテーマで知られる若者向け作家。社会的テーマを扱う作品が多い。
『Piecing Me Together』は、奨学金で私立校に通う黒人少女ジェイドが、自分を支援の対象としてだけ見られることへの違和感と向き合いながら、自分の声を獲得していく成長小説。人種、階級、友情、メンター制度をめぐる葛藤を、コラージュ制作の感覚と結びつけて描く。
誰かに直されるためではなく、自分の言葉で世界を組み直すために。
若者のアイデンティティと社会問題を扱う作家。教育やコミュニティをテーマにした作品が多い。