パット・ロウザー記念賞
ぱっと・ろーざーきねんしょう
カナダの女性詩人(シス女性、トランス女性、女性賞での表彰を希望するノンバイナリー)による詩集に贈られる年1回の文学賞。
- 創設年
- 1980
- 主催
- League of Canadian Poets
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 5〜6月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
The Pat Lowther Memorial Award is an annual Canadian literary award presented by the League of Canadian Poets to the year's best book of poetry by a Canadian woman. It was established in 1980 in honour of poet Pat Lowther. Each winner receives an honorarium of CAD 1,000.(パット・ロウザー記念賞は、カナダ詩人協会が主催する、カナダの女性による年間最優秀詩集に贈られる年次文学賞で、1980年に設立された。)
賞品
- 主賞品
- Honorarium to the winner (CAD 1,000)
- 賞金
- 1,000 CAD
- 受賞による認知・報道(League of Canadian Poets を通じた告知)
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 応募 / ノミネーション | League of Canadian Poets(事務局・受付) | — | 応募受付(年次、主催団体の案内に従う) |
| ショートリスト選定 | 選考委員会(League of Canadian Poets 指定) | — | ショートリスト発表(主に4月〜5月頃) |
| 最終選考・受賞者決定 | 選考委員会(最終選考) | — | 受賞者発表(公式サイトおよび報道、5月〜6月頃) |
選考基準
- カナダ国籍またはカナダ在住の女性による詩集であること
- 詩集として出版されていること(主催者の応募要件に準拠)
- 文学的優秀性(詩の技術、独創性、コレクションとしての一貫性)
応募のヒント
推奨
- 応募要項(公式サイト)を事前によく確認する
- 著者の資格(カナダの女性であること)と出版期間の条件を満たしているか確認する
- 提出物は最終校正を行い、体裁(フォーマット)を整えて送付する
- 申請期限を守る
注意
- 応募規定やフォーマットを無視して提出する
- 期限切れの提出をする
- 未完成の草稿や明らかに整理されていない原稿を送る
審査員から
- 詩集全体の一貫性と構成を重視する
- 個々の詩の完成度だけでなく、コレクションとしてのまとまりを評価する
- 独創性と詩的技術(言語感覚、イメージの鮮やかさ)を重視する
関連の賞
- Gerald Lampert Award
- League of Canadian Poets book awards
- Canadian poetry awards
- List of literary awards honoring women
公式情報
https://www.poets.ca/過去の受賞者
『Vixen』は、身体感覚や感情、欲望を鋭いイメージで描き出し、個人的経験と自然・社会との関係を問う詩篇を収めた作品。
カナダの詩人。Pat Lowther Memorial Award(2024)受賞。詩集『Vixen』で受賞した。
『Quiet Night Think』は、夜や静寂を通じて家族や言語、移民体験と記憶を織り込み、個人的・集団的な喪失や継承を考察する詩集。
カナダの詩人。Pat Lowther Memorial Award(2023)受賞。家族や言語、記憶を主題にした詩作で知られる。
『Undoing Hours』は、時間や記憶の感覚を解きほぐしながら、個人的な歴史や関係性、自然との繋がりを静かに問い直す詩集。
カナダの詩人。Pat Lowther Memorial Award(2022)受賞。詩集『Undoing Hours』で評価された。
詩集『Washes, Prays』は、祈りや日常的な儀礼、身体を通して記憶やアイデンティティを繊細に見つめる詩篇を収めた作品。
カナダの詩人。Pat Lowther Memorial Award(2021)受賞。詩集『Washes, Prays』で注目を集めた。
『How She Read』は、アーカイブや書物を通じて黒人女性の経験と歴史を再読・再呈示する詩集。イメージと断片を重ねることで抑圧された声を掘り起こし、地域史やジェンダーの視点を問い直す。
詩人・批評家・教育者。黒人女性の歴史や読み替えを主題にした作品で注目され、2020年に詩集『How She Read』でPat Lowther Awardを受賞した。
『Ekke』は、多言語と移動、家族史をめぐる詩的探求。言語の断片や音韻的実験を駆使して、境界にあるアイデンティティと記憶を追い、私的な回想と音声的表現が交錯する独自の世界を築く。
南アフリカ生まれでカナダ在住の詩人。多言語性や移動、家族史を題材に詩作を行い、2019年に詩集『Ekke』でPat Lowther Awardを受賞した。
『Indianland』は、先住民の歴史・言語・土地との関係を詩的に探る作品集。植民地主義の影響や文化継承を見据えつつ、個人的・共同体的な記憶を鮮烈に描き出す。
先住民の背景をもつカナダの詩人。先住民の歴史や言語、土地との関係を題材にし、コミュニティの記憶を詩で再現する作品で評価され、2018年に『Indianland』でPat Lowther Awardを受賞した。
『Heaven's Thieves』は、喪失や存在の問いに向き合う内省的な詩集。言葉の選択と間(ま)を生かしながら個人的記憶と社会的主題を往還し、読む者に深い余韻を残す作品群となっている。
カナダの詩人。哲学的で内省的な詩風を持ち、言葉の音や沈黙を生かした作品を発表している。2017年に詩集『Heaven's Thieves』でPat Lowther Awardを受賞した。
『The Wrong Cat』は、自然や日常の細部から喪失や愛、時間の流れを掘り下げる詩集。穏やかな語り口に潜む深い洞察を通じて、個人的な記憶と普遍的なテーマが響き合う作品群を提示する。
カナダを代表する詩人の一人。自然や家族、日常の観察を通して普遍的な感情を描く作風で知られ、2016年に詩集『The Wrong Cat』でPat Lowther Awardを受賞した。
『MxT』は、ジェンダーや欲望、身体性をめぐる実験的な詩群。断片的な言語操作とイメージで主体の多層性や権力構造に挑み、形式そのものを問い直す挑戦的な作品集である。
カナダの詩人・批評家。ジェンダーや身体、言語の境界を扱う実験的な詩作で知られ、2015年に詩集『MxT』でPat Lowther Awardを受賞した。
『Meeting the Tormentors in Safeway』は、スーパーマーケットなど身近な場面を手がかりに、過去の影や緊張を掬い上げる詩集。日常の可笑しさと深い不安を行き交わせながら個人史と社会的文脈を照らす。
カナダの詩人。鋭い観察眼とユーモアを伴う日常詩で知られ、2014年に詩集『Meeting the Tormentors in Safeway』でPat Lowther Awardを受賞した。
『Song and Spectacle』は、声やリズム、視覚的イメージを重ね合わせることで詩的な演出を探求する詩集。音楽性と身体感覚を通じて記憶や他者との関係を繊細に照らし出す作品群である。
カナダの詩人。音楽性や視覚的イメージを生かした実験的な詩作で知られ、2013年に詩集『Song and Spectacle』でPat Lowther Awardを受賞した。
『outskirts』は、辺縁の風景や記憶を巡る詩集で、自然・家族・土地の関係を繊細に描く。小さな情景から普遍的な感情を掬い上げ、静かな洞察を通じて読む者の共感を誘う作品群。
カナダの詩人。自然や家族、記憶を織り込む抒情的な詩で知られ、2012年に詩集『outskirts』でPat Lowther Memorial Awardを受賞した。
『Living Under Plastic』は、都市の表層や個人的記憶、身体感覚を詩的に見つめる詩集。日常の断片や孤独を繊細に紡ぎ、現代生活の疎外や小さな希望を浮かび上がらせる作品群。
カナダの詩人・作家。都市や個人的体験を題材にした詩作で知られる。2011年に詩集『Living Under Plastic』でPat Lowther Memorial Awardを受賞した。
『Pigeon』は都市の生態や小さな日常の観察を通して疎外や再生を探る詩集。鳩など身近な存在を手がかりに、人間の存在、記憶、環境との関係性を静かに問いかける作品群である。
カナダの詩人。観察に基づく緻密な描写と日常の物事への鋭い視点で知られ、環境や個人の疎外感を詩的に表現する作風が評価されている。
『The Office Tower Tales』はオフィスビルや都会の職場を舞台にした詩的断章集で、官僚制や匿名性、職場での人間関係と現代社会の不条理をユーモアと洞察で描く。都市生活の細部から普遍的な問いを引き出す作品である。
カナダの詩人・エッセイスト。都市生活や公共空間、知識と想像力の交差をテーマにした詩を発表し、社会的視点を持つ作品で知られる。
『Quick』は喪失と復活、時間の揺らぎを中心に据えた詩集で、瞬間の認識と記憶の細部を鋭く捉える。抑制された語りと爆発的なイメージの対比により、生の脆さと力強さを浮かび上がらせる作品群である。
カナダの詩人・小説家。繊細なイメージと時間意識を持つ作品で知られ、喪失や再生といった普遍的主題を詩的形式で探求する。
『Lemon Hound』は欲望と身体、都市文化の断片を鮮烈に描く詩集で、ポップカルチャーや個人的関係を素材にして性や孤独を探る。率直で機知に富んだ語り口が特徴の作品群である。
カナダの詩人・批評家。性、欲望、ポップカルチャーを大胆かつ鋭利に扱う作風で知られ、現代詩の実験的側面を代表する作家の一人。
『Nerve Squall』は言語のリズムや身体感覚を前景に出す実験的な詩集で、不穏な気配や自然の力学、神経に触れるようなイメージを断片的に連ねる。語彙の選択と音の運動を用いて読者の感覚を揺さぶる作品群である。
カナダの詩人で、言語実験的な詩作や自然観察を通じた独自の世界観で知られる。比喩と音の感覚を重視した作品を発表している。
日本の町・大石田(Oishida)への旅をめぐる詩的な散文詩群。風景描写と記憶の断片を織り交ぜ、異国での経験、時間の流れ、土地と身体の関係を繊細に探る。旅と内省が交差する抒情的な作品集である。
カナダの詩人。緻密なイメージと抒情的な語りで知られ、風景や記憶、他文化との出会いを詩的に編む作品が多い。
『Still』は静寂や持続、喪失と回復を主題にした詩集で、日常の風景や内面の声を通じて静けさと余白を詩的に探る。簡潔な表現と深い観察により、内的な時間と外界の関係を描き出す作品群である。
カナダの詩人・編集者。静かな観察と繊細な言語感覚で日常の細部や内面世界を描く作品が特徴。詩作に加え詩の普及や編集にも関わっている。
『thirsty』は個人的な欲望や渇きと、政治的・社会的な渇望を重ね合わせる詩集。移民や人種、女性性に関する鋭い観察と断片的な語りを通じて、アイデンティティや連帯、欠乏の感覚を詩的に探る作品である。
トリニダード生まれでカナダを拠点に活動する詩人・作家。移民、植民性、人種、ジェンダーの問題を深く掘り下げる批評性の高い作品で国際的にも評価されている。
本書はReena Virk事件の裁判(1998–2000年)をめぐる言葉とドローイングによる証言集で、若者に対する暴力と社会の責任を記録的かつ詩的に描く。司法とコミュニティの反応を冷静に見つめ、事件の痛ましさと社会的問いを提示する作品群である。
詩人であり画家としても活動するカナダの作家。言葉と視覚表現を組み合わせ、社会的事件や人間の脆さを扱うドキュメンタリー的な作品を残している。
『A Pair of Scissors』は日常の細部と個人的記憶を鋭く切り取る詩集で、家庭や時間の経過、言葉の働きを主題に断片的なイメージを繋ぎ合わせる。ユーモアと哀感が同居する短詩群が、平凡な光景を普遍的な感情へと変換する。
カナダの詩人。身近な日常や記憶を繊細に詩化する作風で知られる。短詩や散文詩を通じて個人的体験を普遍的な感情へと結びつける作品が多い。
日常の小さな出来事や親密な記憶を織り交ぜて喪失と愛情を描く詩集。短い断片の中に時間の流れと感情の機微を凝縮し、静かな余韻を残す作品が並ぶ。
詩、フィクション、脚本など多岐にわたる仕事を行う作家。観察眼に優れ、抒情的で明晰な語り口が特徴。
言語の可能性を探る実験的な詩篇集。断片的なイメージと鋭利な比喩を用いて都市や身体、欲望に向き合い、光と影の対比を通じて存在を再考させる作品群。
実験的で言語志向の詩作を行うカナダの詩人。都市的感覚やフェミニズム的視点を含む作品で知られる。
祖母や身近な女性たちへの追悼と回想を軸にしたエレジー集。日常的な細部と家族史を織り交ぜ、ユーモアと哀しみのバランスで女性の人生を静かに見つめる。
エレジーや家庭的主題を巧みに扱うカナダの詩人。ユーモアと哀感が同居した作風で読者の共感を誘う。
自伝的な視座を軸にした作品集で、個人的な記憶や家族史、時間の経過を詩的に編む。語りと映像的な描写を組み合わせ、自己の断片を再構築する試みが貫かれている。
詩と散文の両分野で活躍するカナダの作家。自伝的要素や物語性を含む語りで知られる。
光や時間、記憶をめぐる詩篇集。日常の細部から喪失や受容へと広がるイメージを積み重ね、終焉や再生に向けた静かな瞑想的語りで人生の風景を照らす。
自然と人間の内面を結びつける鋭敏な観察力を持つ詩人。豊かな比喩と抒情性で幅広く評価されている。
傷と回復を見つめる詩篇集。トラウマや成長、若者の孤独と共感を扱いながら、痛みを直視しつつ希望の兆しを探る率直な表現で読者に寄り添う。
若者文学や詩で知られるカナダの作家。トラウマや回復、若者の内面に対する率直な視線が特徴。
私的な記憶や日々の風景を繊細に紡ぐ詩集。小さな出来事や家族の断片を通して喪失や愛惜の感情を描き、静謐な語り口で読者の内面に静かな余韻を残す。
抒情的で静かな筆致が特徴のカナダの詩人。日常の断片から普遍的な感情を掘り起こす作品を残した。
自然や動物、日常の観察を通して存在の輪郭を描く詩集。鋭いイメージと言語感覚で、身近な事物から生と死、関係性への洞察を引き出し、読者に新たな視点を与える。
カナダを代表する詩人の一人。自然観察や日常の細部を鋭く捉え、感覚的なイメージと洞察で知られる。
労働や土地、日常に根ざした視点から書かれた詩集。建設や現場仕事、女性の日常経験などの具体的イメージを通じて、身体性と地域性を率直に描き出し、人と環境の繋がりを問い直す。
カナダの詩人。日常の労働や土地との関係を主題に、具体的で温かみのある視点から詩を紡ぐ。
身体と言葉のあいだに宿る微細な感覚を掬い取る詩篇集。私的な記憶や旅の断片、親密な関係性を通じて、言語が身体に刻む痕跡や喪失と再生の感覚を繊細に描写し、沈黙と表現の境界を問う。
カナダの詩人・作家。私的な記憶や身体感覚を繊細に描く作風で知られ、詩と散文の両方で評価を得ている。