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夜の鳥

ハンス・クリスチャン・アンデルセン賞

夜の鳥

トルモッド・ハウゲン

精神的な病を抱える父親と、その息子ヨアキムの物語。夜になると姿を消す父親、クローゼットの奥に潜む夜の鳥の幻想——現実と空想が交錯する中で、孤独な少年が不安と向き合い成長していく。ノルウェー文学賞、ドイツ児童文学賞を受賞した北欧児童文学の傑作。国際アンデルセン賞受賞作家トールモー・ハウゲンの代表作。

父と子精神疾患孤独成長現実と幻想北欧神話家族

作品情報

夜になるとお父さんはいなくなる。ヨアキムの心に、赤い目と鋭いくちばしを持つ夜の鳥がすみついていた。

国際アンデルセン賞作家トールモー・ハウゲンの代表作。父親の抑うつに悩む少年ヨアキムが、夜ごと現れる「夜の鳥」の幻想と向き合いながら成長する物語。1975年ノルウェーで刊行され、24カ国語に翻訳されたハウゲンの最も広く読まれた作品。山口卓文訳、河出書房新社刊。

レビュー要約

  • 子どもの繊細な内面と父親の病を叙情的な文体で描いた点が多くの読者に評価されており、高い評価を得ている。

  • シンプルな文体の中に複雑なテーマと多くの比喩が込められた作品として、すべての大人が読むべき子どものための小説と評する声もある。賛否両論ながら概ね好評。

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
2003-06-21
ページ数
177ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309203812
ISBN-10
4309203817
価格
892 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/ドイツ文学

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レビュー

  • 夜の鳥

    まず表紙と題に魅かれます。 まだ幼さの残る少年の横顔の絵は内容にとてもあっています! ハウゲン氏の本は初めて読みましたが、 文章はとてもリズムがよく表現の仕方も幻想的で、 『夜の鳥』に対するヨアキムの恐怖に対する子供心が ありありと語られています。 こうゆう語り口が好きな方は多いかと思います。 続編も早く読みたくなりました!

  • 子供の闇。

    パパは神経の病気で、仕事を休んでいる。ママは欲しい服が分からないお客のために、毎日へとへとになるまで働いている。僕のアパートには魔女や妖精、殺人犯と、怖い人だらけ。みんなが僕を捕まえようと待ちかまえている。それに周りはいじめっ子で一杯。小さく弱いヨアキムは、我慢して周囲にあわせていた。いじめられっ子にならない様に。 そして、夜には僕を襲うためにあの鳥が洋服だんすに潜んでるんだ。 子供の日常の恐怖、不安。 夜に居もしない鳥の声に怯えたり、影になってよく見えないもう一人の自分に出会ったり、ファンタジーとリアリズムの融合、というよりは心の病と感じながら読んでいました。 子供ながら色々なことに気を遣い、怯えながら生活していて、その恐怖や不安が幻覚や幻聴となって襲ってくる。。子供だってストレスに負けてしまうのだから。 児童文学とは思えない、重く深いテーマでした。 子供の心の動きが良く描かれていると思いました。色々な怖いことも、いざ真実を知ったら怖くない。知らないから怖いんだ。 子供の頃の暗い闇の中を歩いている様な、そんなお話でした。 最後は少しだけヨアキムは変わったけども他は残酷な現実で、これで終わらせるなんて中々憎いな、と思ったら、2巻があるんですね。 是非読みたいと思います♪

  • 少年ヨアキム

    ヨアキムの不安が夜の鳥となって現れるのだろうか。『かかし』のように。 父は教師だがなぜか教壇にたてなくなってしまっている。 母は,はたらきにでている。 少年ヨアキムの周辺の事と父の無気力的な事が書かれているが、作者の言いたいことがハッキリ解らなかった。 そしてヨアキムの影と言うべきヨアキムが現れて。 安易に何でもありは困ります。

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