マンゴー通り、ときどきさよなら (白水Uブックス)
ラティーナの少女エスペランサが、貧困やジェンダー、階級の圧力のなかで自分の居場所を探す連作的な長編。短い断章が、成長の痛みと希望を鮮やかに伝える。
作品情報
小さな断章が、ひとりの少女の世界を広げていく。
Sandra Cisnerosの代表作で、世界的に読まれてきた coming-of-age の定番。日本語版『マンゴー通り、ときどきさよなら』も刊行されている。
書籍情報
- 出版社
- 白水社
- 発売日
- 2018-05-19
- ページ数
- 192ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 11.1 x 0.9 x 17.6 cm
- ISBN-13
- 9784560072189
- ISBN-10
- 4560072183
- 価格
- 2550 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/英米文学
《移民文学のバイブル 少女が見た移民の夢と現実。金原瑞人氏推薦》 移民が集まる街に引っ越してきたエスペランサ。自由と夢を追い求める街の人々の悲喜劇を少女の瑞々しい感性で描いた名作。解説・温又柔。金原瑞人氏推薦! 「いつか、本と紙をバッグにつめよう。いつか、マンゴー通りにさよならをいおう。わたしはあんまり強すぎるから、永久にここに留まらせておきことはできないよ。いつか、わたしは出ていくからね」(本書より) アメリカンドリームを求めて、プエルトリコやメキシコから渡ってきた移民が集まる街に引っ越してきた少女エスペランサ。英語とスペイン語文化が入り混じるなかで育ち、思春期にさしかかった彼女の目を通して、街の人たちのさまざまな夢、日常の喜びと悲しみ、声にならない声を、みずみずしい感性ですくいあげた44の掌篇。 米国の移民社会をリアルに描いた本書は世界各国で翻訳され、年代を超え、世界中で読み継がれている。現在の日本で改めて読まれるべき名作。解説・温又柔
サンドラ・シスネロス Sandra Cisneros 1954年、アメリカ・シカゴ生まれ。父はメキシコからの移民第一世代、母は米国生まれのメキシコ系アメリカ人。シカゴのプエルトリコ人居住区で育つ。84年刊行の本書『マンゴー通り、ときどきさよなら』がベストセラーに。数々の賞を受賞し、全米の中学、高校、大学で必読書となる。92年、短篇小説集『サンアントニオの青い月』が全米芸術基金奨励賞を受賞。2015年にはオバマ大統領より全米芸術栄誉賞を授与された。米国の移民社会をリアルに描いた本書は世界各国で翻訳され、アメリカを代表する作家としての地位を築いている。 訳者:くぼたのぞみ 1950年、北海道生まれ。翻訳家、詩人。著書に『鏡のなかのボードレール』(共和国)、『記憶のゆきを踏んで』(インスクリプト)など。 訳書に、サンドラ・シスネロス『サンアントニオの青い月』(晶文社)、J・M・クッツェー『モラルの話』(人文書院)、『ダスクランズ』(人文書院)、『マイケル・K』(岩波文庫)、『鉄の時代』(河出書房新社)、『サマータイム、青年時代、少年時代 ――辺境からの三つの〈自伝〉』(インスクリプト)、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』、『アメリカーナ』、『半分のぼった黄色い太陽』、『アメリカにいる、きみ』、『明日は遠すぎて』(以上、河出書房新社)、マリーズ・コンデ『心は泣いたり笑ったり』(青土社)など多数。
レビュー
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もうすこし少女でいたい日に
タイトルに惹かれて買った。読んでみると、テンポがよくって、ちょっとダンスした後のように元気になれる、とびっきりステキな本だ。 ひとつひとつはページの見開きくらいの短い話で、それぞれが映画のワンシーンのように生き生きと輝いている。自転車やリボンが大切な宝物だった頃。ああ、あったなあ、こういうこと・・と、少女時代の情景が胸の痛みと共に蘇る。 マンゴー通りの住人たちには悲しいことも起きるのに、主人公のリズム感にあふれた言葉とユーモアが悲しみにさえエネルギーを注入したみたい。訳者紹介をみてなるほど、翻訳者も詩人なのだ。 「家の外では雨が降っていて、パパはいびきをかいている。いびきと、雨と、ママのパンみたいな髪の匂い」というくだりで、若かった母の懐かしい匂いを一瞬想い出した。
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少女エスペランサのとってもキュートなお話!
少女エスペランサが日常の出来事や感じる事を綴っています。かなり多感な女の子が日記のように、またエッセイのように簡単な言葉で簡単に 自分のまわりの世界について書いたかわいい作品です。「ああ、私にもそういうことがあったわ・・・」と思わず、少女の頃をなつかしく思い出させてくれます。