ジェノサイドの丘: ルワンダ虐殺の隠された真実 (上)
ルワンダ虐殺の経緯と、国際社会が止められたはずの暴力を止めなかった過程を、証言と取材で追うノンフィクション。
作品情報
世界が見過ごした虐殺の実相を、現場の証言からたどる。
1994年のルワンダで起きた大量虐殺を、被害者と加害者の証言、周辺国への波及、国際社会の対応まで含めて描き出す。単なる事件記録ではなく、暴力がどのように成立し、なぜ止められなかったのかを問う記録文学として読める。
書籍情報
- 出版社
- WAVE出版
- 発売日
- 2003-06-01
- ページ数
- 218ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784872901580
- ISBN-10
- 4872901584
- 価格
- 646 JPY
- カテゴリ
- 本/社会・政治/外交・国際関係/エリアスタディ/アジア・アフリカ
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レビュー
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ありがとうございました。
ありがとうございました。
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haruna
ルワンダにおけるジェノサイドを描いた出版物は多くありますが、 ジェノサイドに関して、冷静かつ客観的な事実を知りたい方にお勧めしたい本です。 (偏った視点という見方もあるようですが。)
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置き換えてみたら
信じられますか? 関東人が、関西人を皆殺しにするなんて事が。 関西人だという理由で毎朝挨拶をして、職場で同僚で同じ仕事をして、一緒に飯を食って・・ それでも大阪弁を話すというだけで同僚に山刀で頭を切り刻まれる・・・ わずか数週間で 百万人が隣人達になぶり殺された事実を・・・ 子供も女性も・・「関西人」を一人残らず絶滅させる内容がニュースやラジオで流れていた事を・・ 置き換えてみてもリアルに創造できない・・ つい最近・・・ 1994年にルワンダでおきた大虐殺 人口の1割が、友人達や同僚・親族にでさえ 山刀でなぶり殺されました。 組織的に周到に準備され、フツ族がツチ族を皆殺しにした 本当にあった話です。 ホロコーストのユダヤ人の犠牲の3倍・・ つい最近の事ですよ!!! どういう状況で人間はそういう事ができるんの・・・ 一皮向けば、人の獣の本性がむき出しになるのでしょうか。 本としては少し読みにくいでした。 ルワンダの歴史や、政治的な事が具体的に書かれてるので、余計に難しいです。 想像力を働かして、信じられないような出来事・悪夢をイメージしてみた。 一番簡単に想像できたのはゾンビ映画のシーンです。 ゾンビ映画より怖いです。本当の人間の方が100倍怖いです。 フツ族が「武器を持って襲いかかってくる最強のゾンビ」に思えた。 日本では大きくニュースされる事もなく。 当時国連高等難民弁務官の日本人外交官は「 緒方貞子」 殺害犯側に「人道援助」を送り、介入せずに見過ごした・・ 僕らは税金が殺人に使われてる事すら気にもとめてない・・
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理屈が多い
求めたものが違うのかもしれないが、ルワンダ虐殺についてのルポルタージュとしては、記述が入り組んでいて、なかんずくスーザン・ソンタグ風の「思想的意味づけ」が多くてあまりいい本とは言えない。むしろこういう意味づけをしなければいられないというところに、現代米国の病の一つを見る思いがした。
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無関心という大罪
単純に好奇心で購入してみました。 読んでみるとあまりの衝撃に読む前に自分が持っていた「好奇心」を恥じ入るほどの内容で、特に下巻の最後に書かれていた女学生の話を読んだ後は大泣きしてしまいました。この本が世界中の人々に読まれ二度とこのようなおぞましい事が起こらないよう心の奥底より祈るばかりです。また、当時の国連高等難民弁務官だった緒方貞子が何をしたのか?あるいは何をしなかったのか?怒りを感じざるを得ません。
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自衛隊派兵の今読んでほしい
1994年 アフリカにあるルワンダという国でおきた「人種絶滅」の危機。 フツ族が少数民族であるツチ族を大虐殺した。 フツ族のほとんどがツチ族を殺し、多くのツチ族が殺された。 そんな状況でも、国連へ事態を訴え、助けを求めた人物はいた。 しかし、国連は動かなかった。 クリントンもアナンもオルブライトも動かなかった。 それは何故か。それは、ルワンダを救うことが一銭の得にもならないからだ。 上巻では、ジェノサイドが起こる以前のルワンダの歴史と、 なぜジェノサイドが起きたのか、実際どんなことが起きたのか、 その間、国際社会は何をしていたのかが紹介されている。
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国際社会は無関心だった
1994年、ルワンダで80万人が殺された。人口800万人の国で。犠牲者は100万人を超えるという人もいる。多数派のフツ族が、少数派のツチ族を根絶やしにしようとしたのだった。多くの殺人はたった3ヶ月程度で起こった。高性能の武器はほとんど使われなかった。マチェーテという農具がしばしば使用された。これが多数派によるジェノサイドでなくて何だろう。 しかし、当時の国際社会はジェノサイドという言葉を使用するのを拒み、積極的な介入を避けた。やがて反政府軍の逆襲により虐殺は沈静化したが、今度は「難民」問題が起こった。数十万人の虐殺者たちが、隣国のザイールやブルンディに流れ込んだのである。国際社会は重い腰をあげ、虐殺者の難民たちに「援助」を与えた。虐殺者たちは国際社会の後押しを得て、やがてまたルワンダに戻って行った。 <多くのジェノサイド生存者が『殺されなかったことを後悔している』と述べた―――忘れることが最低限の回復を示すもの、生きていくための能力として乞い求められた> (下 p.191) 筆者のスタイルは極めて散漫で読みづらい。忘却が求められている状況で事件を書き残すことに抵抗を感じていたのかもしれない。スティーブ・エリクソンの小説のような幻想的な雰囲気すら漂う。しかし、書かれていることは全て筆者が丹念に(数百人にインタビューしたそうだ)取材した事実である。
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今起こっていること
辛い内容の本です。面白い・興味深いという言葉は避けたいと思います。 私もこの状況に置かれたら、たやすく被害者にそして加害者にもなってしまうのかもしれない。自分の良心に恥じない振る舞いが、自分や家族の命が危ないときに果たしてできるものでしょうか。私には自信がありません。 ルワンダで起こったことは監獄の中ではなく住んでいる場所なのです。怖いから嫌だから逃げ出すという選択肢は現実的でなく、隣人を殺してしまったらその家族も証人も殺さなくては自分の身が危うくなります。加害者の側に立った人たちも、あまり抵抗せずに死を受け入れた人たちもごくごく普通の、おとなしい(おそらく命令に従順な)人たちなのだと想像します。 自分が今ルワンダに何かできるのかと問われれば何もしていない。北朝鮮でチベットでグルジアで似たようなことが起こるのではないか。もう起こっていてずっと続いているのではないかと想像するだけです。 このような状況に日本もなるか、と言われればすぐにはならないんじゃないかと思いますが、スターリンや毛沢東的な人物が上手に煽情すれば似たような状況になり得るし可能性は低くないと感じます。その時、欧米や国際社会は何かしてくれるでしょうか。権力者を選ぶ選挙は慎重に投票しなければなりません。 過ちを犯したら(加害者であればなおさら)他のせいにしたり、忘れようとするのはきっと当り前のことでしょう。本書で希望を見出せるのは、人間的なふるまいをした多くの人たちが自分の行動に責任を認めている点です。自分の過ちを認め、今自分にできる最善を尽くすことは、難しいことです。でも誰かがやるのではなく、私がやらなくちゃいけない。本書を読んで強く思いました。