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第5回(1973年) 受賞受賞作: Rendezvous with Rama
巨大な円筒状人工天体『ラマ』が太陽系に侵入し、探査隊がその内部を探索する過程を描くハードSF。未知の構造と痕跡を通じて、異文明の可能性と人間の好奇心、宇宙探査の倫理を探る大作。
宇宙探査人工物ファーストコンタクトハードSF
アーサー・C・クラーク
アーサー・C・クラーク
Āsā C. Kurāku
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1917-12-16 (イングランド・サマセット州マインヘッド)
- 死没
- 2008-03-19 (スリランカ・コロンボ) 90歳
- 国籍
- イギリス, スリランカ
- 言語
- 英語
- 宗教
- 汎神論的傾向/無神論的立場、仏教思想に共鳴
- 居住地歴
- マインヘッド(イングランド) → ビショップス・ライダード/トーントン(イングランド) → ユナワチュナ(スリランカ) → コロンボ(スリランカ)
経歴
- 職業
- SF作家, エッセイスト, 科学解説者, 脚本家
- 活動期間
- 1934年〜2008年
- 所属
- 英国惑星間協会(British Interplanetary Society), メンサ, アーサー・C・クラーク財団
- 所属団体
- メンサ(会員), 英国惑星間協会(会長を歴任), 全米技術アカデミー(会員選出・通信関連の功績)
- 影響を受けた人物
- H・G・ウェルズ, ジュール・ヴェルヌ, オラフ・ステープルドン, ロード・ダンセイニ, エドガー・ライス・バローズ
- 影響を与えた人物
- スティーヴン・バクスター, テッド・チャン, 富野由悠季(作品や人材育成への影響), 庵野秀明, 新海誠
- ノミネート
- アカデミー脚本賞ノミネート(『2001年宇宙の旅』、スタンリー・キューブリックと共同), ノーベル平和賞候補(1994年に推薦あり)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| キングス・カレッジ・ロンドン | 物理学・数学 | — | 一級学士号 (First-class degree) | 1945–1946 | イギリス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1956 | ヒューゴー賞(短編) | 「星」 | 短編小説 | 世界科学小説協会(World Science Fiction Society) | 受賞 |
| 1974 | ヒューゴー賞(長編) | 『宇宙のランデヴー』 | 長編小説 | 世界科学小説協会(World Science Fiction Society) | 受賞 |
| 1980 | ヒューゴー賞(長編) | 『楽園の泉』 | 長編小説 | 世界科学小説協会(World Science Fiction Society) | 受賞 |
| 1973 | ネビュラ賞(長編) | 『宇宙のランデヴー』 | 長編小説 | 米国科学小説作家協会(SFWA) | 受賞 |
| 1973 | ネビュラ賞(中長編) | 「メデューサとの出会い」 | 中長編/中編 | 米国科学小説作家協会(SFWA) | 受賞 |
| 1985 | SFWA グランド・マスター賞 | — | — | アメリカSFファンタジー作家協会 | 受賞 |
| 1961 | カリンガ賞(科学普及) | 科学普及への貢献 | — | ユネスコ | 受賞 |
| 1982 | マルコーニ賞 | 通信とリモートセンシングへの貢献 | — | マルコーニ協会 | 受賞 |
| 1989 | 大英帝国勲章(CBE) | — | — | 英王室(官報に記載) | 授与 |
| 2000 | ナイト(Knight Bachelor) | — | — | エリザベス2世(勲章) | 授与 |
| 2005 | スリランカビマニャ章(国民勲章) | 科学技術発展への貢献 | — | スリランカ政府 | 授与 |
| 2004 | ロバート・A・ハインライン賞 | 生涯業績 | — | ハインライン賞委員会 | 受賞 |
| 1997 | ミュージアム・オブ・ポップカルチャー:SFとファンタジーの殿堂 | — | — | ミュージアム・オブ・ポップカルチャー | 殿堂入り |
受賞・候補エディション
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第21回(1974年) 受賞
太陽系に飛来した巨大な異星文明の円筒体を調査する、人類初接触のSF。
ラーマと名づけられた謎の人工物体が、宇宙の想像力を広げる。
382ページSFファーストコンタクト宇宙探査謎 -
第27回(1980年) 受賞
架空の島を舞台に、スペースエレベーター(天空の塔)建設という巨大プロジェクトに取り組む物語。技術革新と文化遺産、宗教的価値の対立を織り交ぜながら、人間の壮大な夢とその実現に伴う困難を描く。
宇宙エレベーター建設の夢が、文化と信仰の衝突を呼ぶ。
415ページ宇宙エレベーター技術と文化土木工学未来計画
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第9回(1974年) 受賞
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第15回(1980年) 受賞受賞作: The Fountains of Paradise(邦題:天国の泉)
宇宙エレベーター建設をめぐり、技術、政治、人間ドラマが交差する長編。巨大工学の夢を現実に変えるための費用と代償が物語を支配する。
宇宙へ伸びる一本の塔が、技術と政治の境界を引き裂く。
305ページ宇宙へのアクセス技術的想像力人間と自然
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第2回(1974年) 受賞受賞作: Rendezvous with Rama (Rendezvous with Rama/ランデヴー・ウィズ・ラマ)
太陽系を巨大な円筒形宇宙船“ラマ”が通過するのを発見した人類が、その内部を探査する過程を描くハードSF。体系的な観察と謎解きにより、異星技術の存在がもたらす驚異と人間の知覚の限界を描写する。
ファーストコンタクト宇宙探査異星文明ハードSF
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第7回(2005年) 受賞受賞作: Childhood's End
穏やかな繁栄をもたらす異星人と、その影響でやがて人類が新たな段階へと進化していく様を描く古典SF。文明の変容と人類の終焉が主題。
接触進化ユートピア/ディストピア文明論
作品
代表作
『2001年宇宙の旅』
1968年 SF(スペースオペラ/哲学的SF) 296ページ人類の進化と肝要な技術(HALなど)、そして未知の超越的存在との接触を描く長編。映画化により広く知られる。
- [映画] 『2001年宇宙の旅』 / スタンリー・キューブリック (1968)
- 2001年宇宙の旅(早川書房ほか)
『幼年期の終り』
1953年 SF(ソフトSF / 宇宙的叙事) 224ページ地球外知的生命体の出現がもたらす人類社会の変容と、やがて訪れる人類の次段階への進化を壮大に描く。
- 幼年期の終り(邦訳多数)
『宇宙のランデヴー』
1973年 SF(ハードSF) 256ページ巨大な人工天体『ラーマ』が太陽系に出現し、人類がその内部を探索することで明らかになる謎と技術的描写を主体にした作品。
- 宇宙のランデヴー(邦訳)
『楽園の泉』
1979年 SF(テクノロジー・ハードSF) 224ページ軌道エレベーター(スペースエレベーター)の建設をめぐる技術的・政治的・人間的ドラマを描いた長編。
- 楽園の泉(邦訳)
全著作
- 長篇・短篇・ノンフィクション多数(代表作は上記)
翻案
- 『2001年宇宙の旅』映画(1968年、監督:スタンリー・キューブリック)
作品の翻訳
- 多数の邦訳(早川書房ほか)
作風・主題
- 文体
- 科学的思考に基づくハードSF的描写大局的・宇宙的視点明晰で説明的なエッセイ風文体
- 頻出モチーフ
- 人類の進化静止衛星や軌道エレベーターなどの実用的未来技術未知の異星知性との接触海洋と潜水
健康
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急性灰白髄炎(ポリオ)1962(発症)1962年の感染の後、後遺症を残し、1988年以降はポリオ後症候群により車椅子使用が必要になった。晩年は呼吸困難などが死因に影響。
評価・遺産
20世紀を代表するSF作家の一人であり、通信衛星の概念普及や宇宙観の啓蒙を通じて科学と大衆文化に大きな影響を与えた。多くの賞を受賞し、クラーク軌道や各種記念賞・施設に名を残す。
記念館・博物館
- アーサー・C・クラーク研究所(スリランカ) コロンボ周辺(スリランカ) 1984年開館
- 国立航空宇宙博物館(寄贈コレクション) アメリカ合衆国・ワシントンD.C. 2015年開館
関連学会
- 英国惑星間協会
- メンサ
資料所蔵先
- アーサー・C・クラークの遺稿・資料(国立航空宇宙博物館所蔵)
大衆文化への影響
- 『2001年宇宙の旅』は映画・映像文化に多大な影響を与えた
- 『アーサー・C・クラーク賞』『サー・アーサー・クラーク賞』などの名を冠した賞
- 小惑星『4923 クラーク』、GRB の俗称「クラーク・イベント」提案など
引用
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十分に発達した科学技術は魔法と区別がつかない。
出典: 『未来のプロフィル』など(クラークの三法則の一つ) (1962年)
豆知識
- 1945年に静止衛星を用いた通信リレーを提案した。
- 『2001年宇宙の旅』の映画脚本でスタンリー・キューブリックと共同執筆し、アカデミー脚本賞にノミネートされた。
- 晩年はスリランカに居住し、同地の文化や海洋探検に関する著作も残した。
- 遺稿の一部はアメリカ国立航空宇宙博物館に寄贈された。