世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

エンリケ・ビラ=マタス

エンリケ・ビラ=マタス

Enrique Vila-Matas

プロフィール

性別
男性
生誕
1948-03-31 (スペイン・バルセロナ)
国籍
スペイン
言語
スペイン語, カタルーニャ語
居住地歴
バルセロナ(スペイン) → パリ(フランス) → メリリャ(スペイン領北アフリカ)

経歴

職業
作家, エッセイスト, 映画評論家, 編集者
活動期間
1968年〜
所属
オルデン・デ・フィネガンズ(創設会員)
所属団体
オルデン・デ・フィネガンズ(創立会員)
影響を受けた人物
ジェイムズ・ジョイス, マルグリット・デュラス, フリオ・コルタサル, アドルフォ・ビオイ・カサーレス
影響を与えた人物
現代のメタフィクション作家たち, スペイン語圏の若い小説家

学歴

法学・ジャーナリズム(専攻不明)
若年期に法学とジャーナリズムを学んだとされるが、詳細は不明。

受賞歴

ロムロ・ガジェゴス賞
2001
主催: Fundación Rómulo Gallegos
結果: 受賞
Formentor賞(文学)
2014
主催: Formentor文学財団
結果: 受賞
FIL ロマンス語文学賞
2015
主催: Guadalajara国際ブックフェア(FIL)
結果: 受賞
Premio Gregor von Rezzori
2012
対象作品: 『Exploradores del abismo』(イタリア語訳)
主催: Premio Gregor von Rezzori(イタリア)
結果: 受賞
エルサ・モランテ賞(Scrittori del Mondo 部門)
2007
部門: Scrittori del Mondo
主催: Internazionale(主催)
結果: 受賞
レジオン・ドヌール(シュヴァリエ)
主催: フランス政府
結果: 叙勲
カタルーニャ国民賞
2016
主催: カタルーニャ自治政府
結果: 受賞
Internazionale Ennio Flaiano賞
2006
主催: Internazionale(イタリア)
結果: 受賞
メディチ=エトランジェ賞(フランス)
2003
主催: Prix Médicis(フランス)
結果: 受賞
名誉博士号
主催: アンデス大学(ベネズエラ)
結果: 授与

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: El viaje vertical(垂直の旅)

    自伝的要素とメタフィクションを融合させ、作家の内的旅路や創作の苦悩を描く作品。記憶と想像の境界を探りながら、文学と自己の関係を鋭く問い直す知的な小説である。

    メタフィクション自伝的要素文学と記憶
メディシス賞 1回登壇
  1. 受賞作: Le Mal de Montano

    作家と作品、文学界の出来事を織り込むメタフィクション。主人公が謎めいた作家モンターノに取り憑かれることで、創作行為と虚構の境界、作家の孤独、記憶とフィクションの関係性を問い直す作品。

    作家と作品、文学界の出来事を織り込むメタフィクション。主人公が謎めいた作家モンターノに取り憑かれることで、創作行為と虚構の境界、作家の孤独、記憶とフィクションの関係性を問い直す作品。

    メタフィクション自己言及文学記憶

作品

代表作

『Bartleby y compañía(バートルビーと社)』

2000年 メタフィクション

作家や読者、書くことの病理を巡るメタフィクション。文献的引用や自意識的な語りを通じて『書くこと』そのものを探求する作品。

書くこと作家のアイデンティティメタフィクション
翻訳
  • バートルビーと社(英訳: Bartleby & Co.)

『París no se acaba nunca(パリは決して終わらない)』

2003年 回想録的エッセイ/小説

パリ滞在をめぐる回想と読書体験を織り交ぜた作品。個人的な記憶と文学的エッセイが混在する。

回想読書パリ経験
翻訳
  • パリは決して終わらない(英訳: Never Any End to Paris)

『Dublinesca(ダブリン的)』

2010年 メタフィクション

出版社の危機を題材にした小説。ジョイスやダブリンへの言及を通じて、文学と出版の関係を探る。

出版文学史ジョイスへのオマージュ
翻訳
  • ダブリン的(英訳: Dublinesque)

『Mac y su contratiempo(マックとその問題)』

2017年 実験的小説/メタフィクション

メタフィクションの代表作とされる小説。翻訳版は国際的な評価を受け、2020年のインターナショナル・ブッカー賞長期候補にも挙がった。

アイデンティティ文学的実験自己言及
翻訳
  • マックとその問題(英訳: Mac and His Problem)

『Montevideo(モンテビデオ)』

2022年 メタフィクション

書くことやホテルの部屋を巡る連関を描くメタフィクション。複数の物語が交差する構造を持つ。

ホテル書くこと物語の交差
翻訳
  • モンテビデオ(英訳: Montevideo)

全著作

  • Mujer en el espejo contemplando el paisaje (1973)
  • La asesina ilustrada (1977)
  • Impostura (1984)
  • Historia abreviada de la literatura portátil (1985)
  • Bartleby y compañía (2000)
  • El mal de Montano (2002)
  • París no se acaba nunca (2003)
  • Doctor Pasavento (2005)
  • Dublinesca (2010)
  • Mac y su contratiempo (2017)
  • Montevideo (2022)

作品の翻訳

  • A Brief History of Portable Literature(英訳)
  • Bartleby & Co.(英訳)
  • Montano's Malady(英訳)
  • Never Any End to Paris(英訳)
  • Dublinesque(英訳)
  • The Illogic of Kassel(英訳)
  • Mac and His Problem(英訳)
  • Montevideo(英訳)

作風・主題

文体
メタフィクション随想とフィクションの混淆自己言及的で機知に富む語り断片的で散文的な句法(narrated thought)
頻出モチーフ
書くことの病理作家の不在/失踪図書館・本・出版社旅行と都市(特にパリやダブリン)ホテルの部屋

評価・遺産

メタフィクションとエッセイを織り交ぜる独自の文体で国際的評価を得たスペイン語圏の重要な作家。複数の主要文学賞を受賞し、作品は多数の言語に翻訳されている。ノーベル文学賞の候補として度々名前が挙がることでも知られる。

関連学会

  • オルデン・デ・フィネガンズ(創立会員)

大衆文化への影響

  • ノーベル文学賞候補としての言及がメディアで繰り返される
  • 文学界でのメタフィクション的実験が評論や研究の対象となっている

引用

  • (自身の文体を指して)「narrated thought(語られる思考)」という定義を用いている。
    出典: インタビュー(The Paris Review 等) (2011年)

豆知識

  • 1973年に単一の連続文で書かれた最初の小説を発表した。
  • 1974–1976年にマルグリット・デュラスから借りたガレットで暮らした経験がある。
  • オルデン・デ・フィネガンズの創設騎士の一人である。
  • 作品は30以上の言語に翻訳されている。