ロムーロ・ガジェゴス国際小説賞
ろむーろ・がじぇごす こくさい しょうせつしょう
スペイン語小説を対象とした中南米最高権威の国際文学賞。ベネズエラの作家ロムロ・ガジェゴスを記念して1964年に創設され、隔年でラテンアメリカおよびスペイン語圏の優れた小説に贈られる。
- Established
- 1967
- Organizer
- ロムロ・ガジェゴス・ラテンアメリカ・カリブ研究財団(CELARG)
- Category
- General Fiction and Popular Fiction
- Selection Method
- 選考
- Target
- Professional
- Frequency
- 2 per year
- Status
- Active
Description
Rómulo Gallegos国際小説賞(Premio internacional de novela Rómulo Gallegos)は、1964年にベネズエラの大統領令により創設され、作家ロムーロ・ガジェゴスを顕彰するとともにスペイン語作家の創作活動を刺激することを目的とした賞である。CELARG(Rómulo Gallegos Center for Latin American Studies)を通じてベネズエラ政府により運営される。初回は1967年の授賞で、1967年から1987年までは5年ごと、その後は隔年で実施されている。賞金は100,000ユーロで、世界でも高額な文学賞の一つとされる。
Prize
- Main Prize
- 現金賞金100,000ユーロ
- Cash Prize
- 100,000 EUR
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| 応募受付 | 詳細な応募手続きは公開資料に明記されていない(CELARGが管理) | — | CELARGの公式発表により公表 |
| 審査(審査委員会による選考) | 学識経験者・作家等で構成される審査委員会(詳細は都度発表) | — | 最終選考の結果はCELARGが公式に発表 |
Criteria
- 文学的価値
- 独創性と表現の豊かさ
- スペイン語で書かれていること
- 作品の普遍性・革新性
Application Tips
Dos
- 公式サイト(CELARG)で最新の応募要項と締切を必ず確認する
- 応募作品はスペイン語であることを確認する
- 作品を入念に校正し、完成度の高い原稿を提出する
- 応募資格(長編小説であること等)を満たしているか確認する
Don''ts
- 規定言語以外で応募しない
- 未完成や未校正のまま提出しない
- 公式の応募手続きや書式を無視して提出しない
From Judges
- 文学的深度と独創性を重視する
- 言語表現の豊かさとテーマの普遍性が評価される傾向がある
Official Resources
http://www.celarg.org.ve/Ingles/index.htmPast Winners
家族史と政治的暴力の記憶を重層的に描く作品。個人の語りと歴史的断片が交差し、忘却と記憶の緊張や社会の暗部を浮かび上がらせる叙事で、言語の抒情性と倫理的問いを両立させる。
アルゼンチンの作家。家族史や記憶、暴力のトラウマを主題にした作品を手がけ、抒情的で洞察に満ちた筆致が評価されている。
三部構成でコロンビアの暴力と歴史の不名誉を照射する長編。歴史的事件と私的な物語を交錯させ、記憶の断片化や社会のトラウマを寓意的・詩的な語りで描き出す。
コロンビアの作家・学者。歴史と暴力の主題を詩的かつ寓意的に描く作風で知られ、国家と個人の記憶を文学的に掘り下げる作品を数多く発表している。
一人の女性を中心に据え、記憶、身体、アイデンティティ、植民地主義の影響を重層的に考察する小説。静謐かつ哲学的な筆致で内面と歴史を結びつけ、普遍的な存在論的問いを提示する。
プエルトリコ出身の作家。哲学的で詩的な文体を用い、島の歴史や記憶、存在と身体をめぐる問を深く掘り下げる作品を発表している。
探偵小説の動機を取り入れながら、アルゼンチンに残る政治的暴力と記憶の問題をめぐる複雑な物語を展開する作品。捜査と証言が交差し、言語や語りの不確かさがテーマとなるメタフィクション的構成が特徴。
アルゼンチンの作家・批評家。探偵小説的なプロットと実験的な語りを併用し、政治と記憶、テクストと解釈の問題を鋭く提示することで知られる。
16世紀の探検と植民地化を背景に、香料や富をめぐる欲望と暴力、先住民社会の崩壊を叙事的に描く歴史小説。国家の成り立ちと記憶、環境と文化の衝突を詩的かつ学究的な視点で描出する。
コロンビアの作家・詩人。歴史、文明、植民地化の問題を叙事的かつ詩的に扱い、文化的・環境的視座からラテンアメリカの過去と現在を描く作品で知られる。
社会の周縁に生きる人々の声をすくい上げ、都市の変容や社会的不正義、記憶の継承を描く群像劇。歴史と私的体験を織り交ぜ、ジャーナリスティックな視線で人々の生活と苦闘を記す。
メキシコの著名な作家・ジャーナリスト。社会的弱者や歴史の記憶を掬い取るノンフィクションや小説で高い評価を受け、民衆の声に寄り添う筆致が特徴。
歴史的記憶と個人の記憶の交差を主題に、フランコ体制以降のスペイン社会と記憶の喪失を問い直す長編。メディア、歴史叙述、個人の物語が絡み合うことで歴史の虚無と再生を描く。
スペインの作家。歴史的記憶や社会問題を扱う作品で知られ、メディアや記憶の操作性をテーマにした批評的な視点を持つ。
個人的な喪失や家族史を直截に描く自伝的傾向の強い長編。暴力や死、社会的腐敗への憤りと冷徹な観察を通じてコロンビア社会を批評し、個と国家の関係を問いかける。
コロンビア出身の作家・映画監督。鋭い社会批評と挑発的な文体で知られ、宗教や国家、暴力に対する批判的視点を作品に反映させる。
自伝的要素とメタフィクションを融合させ、作家の内的旅路や創作の苦悩を描く作品。記憶と想像の境界を探りながら、文学と自己の関係を鋭く問い直す知的な小説である。
スペインの作家。自伝的要素やメタフィクションを取り入れた実験的な作風で知られ、文学、読書、創作行為そのものを主題化する作品が多い。
1970年代のメキシコを舞台に、若き詩人たちと詩の運動をめぐる放浪と捜索を、多数の証言や断片的な記述で再構成する長編。断片的な語りが交錯し、世代論、詩と実存、友情と喪失を探るメタ文学的な作品。
チリ出身の小説家・詩人。実験的で多声的な語りを特徴とし、1990年代に国際的評価を確立。ラテンアメリカの現代文学に大きな影響を与えた。代表作に『Los detectives salvajes(野生の探偵たち)』などがある。
女性の自立や愛を主題に、家族関係や社会的制約の中で揺れる心情を繊細に描く作品。メキシコの文化的背景を反映しつつ、個人の感情の機微に焦点を当てる。
メキシコの女性作家。女性の視点から日常や家族、社会問題を描き、温かみと社会性を併せ持つ筆致で広く支持されている。
主人公の内的独白と倫理的葛藤を通じて、愛と裏切り、記憶と物語性の交錯を描く作品。精緻な文体で人間関係の複雑さや道徳的ジレンマを掘り下げる。
スペインの小説家。内省的かつ哲学的な作風で知られ、繊細な心理描写と緻密な文体によって国際的に評価された。
記憶と忘却、個人と社会の記憶の相互作用をテーマにした作品。断片的な記憶の語りを通じて国家や権力の言説を批評的に問う文学的探求が展開される。
アルゼンチンの作家・ジャーナリスト。地域の歴史や記憶、社会問題を題材にした作品で知られ、現代アルゼンチン文学の重要人物の一人。
個人の記憶と国家の歴史が交差する作品。時間の概念を文学的に探求し、歴史意識と個人史の絡み合いを通じて社会的・文化的視点を提示する。
ベネズエラの作家・評論家・政治家。文化と政治を横断する著作で国民的知識人とされ、歴史的視座を文学に取り入れた作品で知られる。
コロンビアの地方社会とその変遷を主題に、家族や土地に根ざした生活を通じて近代化の影響や記憶の継承を繊細に描く長篇。
コロンビアの作家。地方社会や土地に根ざした人々の営みを丁寧に描写し、コロンビア文学における重要な位置を占める。
歴史的事件と個人の運命を重ね合わせ、権力・暴力・欲望が交錯する群像劇を描く。寓話的要素と現実的描写を組み合わせてラテンアメリカの近現代を照射する。
アルゼンチンの作家。歴史や政治を題材に据えた叙述で知られ、ラテンアメリカの政治的・文化的問題を作品で掘り下げてきた。
メキシコの歴史と個人の遍歴を交錯させる長篇。旅と記憶を軸に国家や文化的アイデンティティの変容を描き、ユーモアと悲哀が混在する語りが特徴。
メキシコの作家。実験的な語りや歴史再構築を得意とし、都市と歴史、個人の遍歴を交差させた長篇で高く評価された。
スペイン帝国とラテン世界の歴史的軌跡を壮大なスケールで描く長篇。歴史的事件や文化的記憶を寓意的に重ね、時間とアイデンティティの問題を問い直す野心作。
メキシコを代表する作家。歴史や文化を大河的に描く作品群で知られ、複雑な時間構成と豊富な歴史的知見を背景に文学的実験を行った。
架空の町マコンドを舞台に、ブエンディア家の数世代にわたる栄枯盛衰を幻想的に描く代表作。現実と超自然が混在する語りで記憶、孤独、歴史の循環を象徴的に表現する。
コロンビア出身の小説家。魔術的リアリズムを代表する作家で、家族史や歴史を幻想的に描き、1982年にノーベル文学賞を受賞した。
沿岸の小都市とアマゾン奥地を舞台に、売春宿や家族、宗教、暴力が交錯する群像劇。複数の登場人物の視点で断片的に語られ、近代化と伝統の衝突や社会の階層性を浮かび上がらせる長篇。
ペルー出身の小説家。社会・政治を題材にした重層的な物語で国際的評価を受け、2010年にノーベル文学賞を受賞。ラテンアメリカ文学の主要な作家の一人。