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ジェイムズ・イングラム・メリル

ジェイムズ・イングラム・メリル

Jeimuzu Ingramu Meriru

プロフィール

性別
男性
生誕
1926-03-03 (アメリカ合衆国ニューヨーク市)
死没
1995-02-06 (アメリカ合衆国アリゾナ州ツーソン) 68歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ニューヨーク市(出生・少年期) → サウサンプトン(The Orchard、幼少期) → ストーニングトン、コネチカット(長年の居住) → アテネ、ギリシャ(冬季滞在) → キーウェスト、フロリダ(後年の滞在) → ツーソン、アリゾナ(療養・死去)

経歴

職業
詩人, 随筆家, 劇作家
活動期間
1946年〜1995年
所属
アカデミー・オブ・アメリカン・ポエッツ(総長), アメリカ芸術科学アカデミー(フェロー)
所属団体
アカデミー・オブ・アメリカン・ポエッツ, アメリカ芸術科学アカデミー
影響を受けた人物
マルセル・プルースト, W. H. オーデン, W. B. イェイツ
影響を与えた人物
後続のアメリカ詩人(形式主義と長詩に影響)

学歴

セント・バーナーズ・スクール
期間: 1936–1938
国: アメリカ合衆国
初等・前期教育。幼少期の教育に関する記述。
ローレンスビル・スクール
期間: 寄宿生期間(十代)
国: アメリカ合衆国
寄宿制高校。ここで詩作を始める。
アマースト・カレッジ
英文学
学位: BA
期間: 1945–1947
卒業年: 1947
国: アメリカ合衆国
卒業はsumma cum laude、Phi Beta Kappa。

受賞歴

グラスコック賞
1946
対象作品: The Black Swan(私家版)
主催: アマースト関連(学生賞)
結果: winner
ボリンジャー賞
1973
主催: ボリンジャー賞委員会
結果: winner
ピューリッツァー賞(詩)
1977
対象作品: Divine Comedies
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: winner
全米図書賞(詩)
1967
対象作品: Nights and Days
主催: ナショナル・ブック財団
結果: winner
全米図書賞(詩)
1979
対象作品: Mirabell: Books of Number
主催: ナショナル・ブック財団
結果: winner
ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞
1983
対象作品: The Changing Light at Sandover
主催: ナショナル・ブック・クリティックス・サークル
結果: winner
ボビット国民詩賞
1990
対象作品: The Inner Room
主催: アメリカ議会図書館
結果: winner
ゴールデン・プレート賞
1991
主催: アメリカ・アカデミー・オブ・アチーブメント
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Changing Light at Sandover

    心霊的な対話や長篇的叙事を通じて記憶・愛・死・超自然を探る大作。詩的語りと対話が交錯する複合的な世界を持ち、技巧と物語性が融合している。

    叙事詩神秘主義記憶対話的語り
  1. 受賞作: Divine Comedies

    『Divine Comedies』は、個人的経験と想像力を織り交ぜた詩篇を集めた作品集で、技巧の洗練と霊的・哲学的探究が同居する。私的歴史や関係性を通して普遍的な問いを投げかける長短の詩が並ぶ。

    技巧と形式霊性記憶と関係性
  1. 受賞作: The Changing Light at Sandover

    ジェイムズ・メリルの『The Changing Light at Sandover』は、オウイジャ盤を通じた対話をもとに、人間関係、死者、宇宙的秩序を編み上げた長編詩。

    詩のかたちで、私的な会話が宇宙論へと拡張される。

    560ページ
    霊性宇宙論
  1. 受賞作: The Inner Room

    『The Inner Room』は個人的な記憶や家族、死、宗教的な問いを繊細に織り上げた詩集である。緻密な言語選択と抒情的な語りを通じて、内面世界の断片を掘り下げ、静かな洞察と喪失感を描き出す作品群が並ぶ。

    内面性記憶家族宗教

作品

代表作

Divine Comedies

1976年 詩集(長短詩混在) 88ページ

多様な形式の詩を収めた1976年の詩集。『Lost in Translation』や『The Book of Ephraim』の断片を含む。

翻訳と文化記憶自己と他者

The Changing Light at Sandover

1982年 叙事詩(長篇叙事詩) 560ページ

メリルとパートナーが交わしたとされる霊的メッセージを素材にした長大な叙事詩。複数巻で刊行され、天使や故人の声を登場させる。

オカルトと霊界友情と喪失宗教と形而上学
映像化・舞台化
  • [映像 / 舞台] Voices from Sandover (1990)

Nights and Days

1966年 詩集 80ページ

1966年刊。私的な関係や失恋、日常の断片を繊細な技法で描く詩集。

愛と喪失家庭の崩壊個人の記憶

The Book of Ephraim

1976年 詩篇(部分:Sandover三部作の一部) 96ページ

『The Changing Light at Sandover』を構成する主要部分の一つで、霊的な声と対話する形で綴られる詩篇。

霊的対話記憶と再解釈家族史

全著作

  • The Black Swan (1946)
  • First Poems (1951)
  • Water Street (1962)
  • Nights and Days (1966)
  • Divine Comedies (1976)
  • Mirabell: Books of Number (1978)
  • The Changing Light at Sandover (1982)
  • The Inner Room (1988)
  • A Different Person(回想録、1993)

翻案

  • Voices from Sandover(舞台/映像化、1990年に商業的に録画)

作風・主題

文体
精緻な形式主義的詩風計量と韻律の巧みな使用後年は会話調で叙述的な長詩に展開
頻出モチーフ
愛と喪失家族と家庭の崩壊記憶と翻訳オカルト/霊界ギリシャや地中海のモチーフ

健康

  • HIV/AIDSに関連する合併症
    晩年(1990年代初頭〜1995年)
    心臓発作により1995年に死去(死因はHIV/AIDS関連の合併症に起因)

評価・遺産

メリルは20世紀後半の代表的なアメリカ詩人の一人であり、ピューリッツァー賞や複数の主要な詩の賞を受賞した。形式と技巧に優れた初期作と、霊的対話を素材にした長大な叙事詩という二極的な作品群を残し、若手作家への助成を行ったイングラム・メリル財団を設立するなど文学支援でも知られる。

記念館・博物館

  • ジェイムズ・メリル・ハウス コネチカット州ストーニントン(107 Water Street)

関連学会

  • アカデミー・オブ・アメリカン・ポエッツ
  • アメリカ芸術科学アカデミー(フェロー)

資料所蔵先

  • ワシントン大学(James Merrill Papers)
  • ベインケ図書館(イェール大学コレクション)
  • エモリー大学(Stuart A. Rose Manuscript, Archives, and Rare Book Library)

大衆文化への影響

  • 『The New Yorker』が1995年に遺作詩『The Mad Scene』を再掲載
  • James Merrill Houseは作家の住居兼レジデンス・プログラムとして公的に紹介される

引用

  • Black on flat water past the jonquil lawns / Riding, the black swan draws / A private chaos warbling in its wake...
    出典: 詩『The Black Swan』 (1946年)
  • If the _spirits_ aren't external, how astonishing the _mediums_ become!
    出典: インタビュー / 回想(The Changing Light at Sandover に関しての発言) (1982年)

豆知識

  • 父チャールズ・E・メリルは証券会社Merrill Lynchの創業者の一人であり、裕福な家庭に生まれた。
  • イングラム・メリル財団を設立し、多数の若手作家や芸術家に助成を行った。
  • 『The Changing Light at Sandover』はウィジャ・ボードを通じたとされる霊的メッセージを素材にした長編詩である。
  • パートナーのデイヴィッド・ジャクソンと長年にわたり共同生活を送り、両者の遺骨はストーニントンのエバーグリーン墓地に並んで埋葬されている。