リベカ・ジョンソン・ボビット国民詩賞
りべか・じょんそん・ぼびっとこくみんししょう
米国議会図書館が隔年で選出する、過去2年間に刊行された最も優れた米国詩集へ贈られる詩の賞(賞金$10,000)。
- Established
- 1988
- Organizer
- Library of Congress (The Center for the Book)
- Category
- Poetry and Contemporary Poetry
- Selection Method
- 推薦
- Target
- Professional
- Frequency
- Biennial(隔年)
- Status
- Active
Description
リベカ・ジョンソン・ボビット国民詩賞は、Library of Congress(Center for the Book)が隔年で授与する賞で、直近2年間に出版された米国詩集のうち「最も優れた書」として認められた作品に対して贈られる。受賞者は通常$10,000の賞金を受け取り、選考は出版社からのノミネーションに基づき行われる。審査パネルは選考委員会によって任命された3名の審査員が行い、審査員はLibrarian of Congress、Poet Laureate Consultant in Poetry、Academy of American Poetsが指名する出版者、およびBobbitt家が推薦する文芸評論家で構成される選考委員会によって選ばれる。受賞対象は生存する米国人詩人に限られ、ノミネート作品は詩人の最初の詩集であるか、あるいは長さを問わない新作詩で構成されている必要がある。選考パネルの裁量により、同賞の代わりに生涯功労賞を授与することがあり、その場合は正式なノミネーション手続きは設けられていない。賞は1988年に設立され、1990年以降隔年で授与されている。
Prize
- Main Prize
- 標準賞金$10,000(審査員の裁量で生涯功労賞を代替授与する場合あり)
- Cash Prize
- 10,000 USD
- Lifetime Achievement(生涯功労賞)を審査員の裁量で授与する場合あり
- Library of Congressによる表彰・式典
- Lifetime Achievementには正式なノミネーション手続きが無い(過去に数回授与)
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| Nomination | Publishers(出版社がノミネーションを提出) | — | 出版社からのノミネーションがLibrary of Congressに提出され、選考委員会がこれらを受け取る。 |
| Selection committee appointment | Selection committee(Librarian of Congress、Poet Laureate Consultant in Poetry、Academy of American Poetsが指名する出版者、Bobbitt家が推薦する文芸評論家) | — | 選考委員会が3名の審査員を任命する。 |
| Jury deliberation and winner selection | Three-member jury(選考委員会が任命) | — | 審査員が受賞者を決定し、Library of Congressが受賞を発表(プレスリリース・式典等)。 |
| Lifetime Achievement (optional) | Three-member jury(必要に応じ審査員の裁量で決定) | — | 審査員の裁量で生涯功労賞を授与する場合、Library of Congressが発表。正式なノミネーション手続きはない。 |
Criteria
- 過去2年間に出版された、米国人による最も優れた詩集であること('Most Distinguished Book of Poetry Published in the preceding two years')
- 受賞者は生存する米国人詩人に限る
- ノミネート作品は詩人の初詩集であるか、長さを問わない新作の詩集でなければならない
- 編集・選集は、少なくとも30篇の新作詩(書籍形式で未発表のもの)を含む場合に限り対象となる
- 審査員の裁量で、通常の賞の代わりに生涯功労賞を授与できる
Application Tips
Dos
- 出版社を通じて正式にノミネーションを行う(出版社からのノミネーションが前提)
- ノミネートする作品が過去2年間に刊行されているか確認する
- 候補作が詩人の初詩集であるか、新作詩で構成されていることを明確に示す
- 編集・選集をノミネートする場合は、少なくとも30篇の新作詩が含まれていることを確認する
- 受賞対象が生存する米国人詩人であることを確認する
Don''ts
- 出版社を介さずに個人で直接応募(自己申請)しない(ノミネーションは出版社が行う)
- 故人の作品をノミネートしない(受賞は生存する詩人に限定)
- 収録作品が新作を十分に含んでいない選集を提出しない
From Judges
- 審査は高い水準で行われる — 作品の独創性、詩的到達度、全体的な完成度が重視される(Robert Pinskyのコメント:"I don't know of any other literary prize that has such a high standard.")
- 出版社はノミネーション書類を丹念に整え、作品の重要性と新規性を示す文脈を提供すること
Related Awards
- Bollingen Prize for Poetry
- Pulitzer Prize for Poetry
- National Book Award for Poetry
- Academy of American Poets awards
- Poet Laureate Consultant in Poetry (US Poet Laureate)
Official Resources
https://www.loc.gov/programs/poetry-and-literature/about-this-program/Past Winners
ライフタイム・アチーブメント受賞は、Arthur Szeの自然観察・科学的イメージ・東洋思想を融合した詩作に対する顕彰である。断片的で瞑想的な詩行を通し、自然と人間の認識を静かに照射する作品群が高く評価されている。
アメリカの詩人。自然や科学、東洋思想に触発された繊細なイメージと瞑想的な詩的言語で知られ、詩の形式と感覚を長年にわたり拡張してきた。生涯業績が評価され受賞した。
本受賞はRita Doveの長年にわたる詩作と文学的貢献を称えるもの。代表作『Thomas and Beulah』をはじめ、アメリカ史・記憶・家族を主題に、音楽的なリズムと平明な語り口で人間の経験を描き続けてきた業績が評価された。
アメリカの詩人・作家。詩集『Thomas and Beulah』で1987年にピューリッツァー賞を受賞。1993–1995年に米国詩人桂冠(Poet Laureate)を務め、歴史や記憶、家族を題材にした詩作と教育活動で広く知られる。
『Little Big Bully』は家族史、先住民族の記憶、言語、身体性をめぐる詩群である。断片的で多声的な語りとユーモアを交えつつ、個人的体験と部族的歴史を織り合わせ、日常の細部からトラウマと回復、アイデンティティの綾を詩的に探る作品集。
アメリカの詩人・作家。先住民族の文化や家族、言語を題材にした詩作で知られる。多声的な語りや断片的イメージを用い、個人的記憶と集団的歴史を織り交ぜて表現する。
ミシシッピ州出身のアメリカの詩人。歴史、記憶、家族や人種の交錯を題材に詩作を行い、米国の詩壇で高い評価を受けている。生涯にわたる業績を称えられ受賞。
一連のソネット形式を用いつつ大胆に変奏を加え、人種・暴力・個人史・政治的緊張を交錯させる詩集。形式と内容の緊張関係の中で、米国の記憶と現在に鋭い光を当てる作品群である。
アメリカの詩人。多様な形式実験とリズム感に富んだ詩作で知られ、人種や個人史、社会的暴力を鋭く描く作品で高く評価されている。
速度や変化の時代における知覚と記憶、言語の限界を鋭く問う詩集。断片的で集中した詩行を通じて現代生活の危機感や時間感覚の変容を探り、読者の注意を喚起する作品群である。
アメリカの詩人。哲学的・内省的な詩作で知られ、言語の緻密な扱いと時間・存在への探求が作風の核となっている。
アメリカの詩人・作家。実験的で音楽性の強い言語運用を特徴とし、長年にわたり詩の形式と可能性を拡張してきた。その業績により2016年に生涯功労賞を受賞した。
日常的なマイクロアグレッションや構造的人種差別を、詩・エッセイ・画像資料を融合した形式で提示する作品。個人的経験と社会的文脈を交差させることで共感と不快感を同時に喚起し、現代社会の緊張を鋭く描き出す。
詩人・批評家。詩とエッセイ、視覚資料を横断するハイブリッドな手法で人種や日常の不正義を照射し、国際的に高い評価を得ている。
音楽的想像力と物語性を帯びた詩群で、暴力や貧困、人種問題を背景にブラックアメリカンの経験を描く力作。断章的な独白と鮮烈なイメージで登場人物の生と痛みを浮かび上がらせる。
アメリカの詩人・パフォーマー。強烈なリズム感と口語的な力で社会的問題や暴力、人種の経験を描き、ステージ・ポエトリーの素養を感じさせる表現が特徴。
1965年から1992年にかけての初期作品を集成した選集。詩人としての成熟の過程、個人的記憶や喪失、歴史的体験への応答が重層的に展開され、朗誦に適した力強い表現が特徴である。
アメリカの詩人。感情豊かな朗誦性と証言的な力を持つ詩作で知られ、記憶や喪失、歴史を主題にした作品群が高く評価されている。
慢性疾患や身体の脆弱さを抱えつつも、ユーモアと洞察で自己と世界を見つめる詩集。病や痛み、愛や家庭など私的なテーマを通じて生と死、言語の限界について深く考察する。率直で痛切な語り口が特徴。
アメリカの詩人。慢性疾患など個人的な苦難を題材に取り込みつつ、ユーモアと鋭い観察で生や身体を詩化する作品で評価される。
日常の不器用さや人間の脆さをユーモアと諧謔を交えて描き出す詩集。家庭や身体、老いや死への思索を織り交ぜ、機知に富んだイメージと音楽性で存在の不確かさを浮かび上がらせる。
アメリカの詩人。日常語や機知を織り交ぜた軽快な語り口で存在の不器用さや脆さを描く作品群で知られる。
アメリカの詩人。自然や記憶、時間を巡る内省的な詩風で知られ、多くの詩集を発表している。長年にわたる詩作の功績により2008年に生涯功労賞を受賞した。
『Present Company』は現在性や対話をテーマに、沈黙と省略を伴う簡潔な言語で自然や人間関係を見つめる詩集である。環境への感受性と内的な回想が静かに交差し、余白を重視した詩作が展開される。
20世紀後半から21世紀初頭の重要なアメリカ詩人。自然と沈黙を主題にした瞑想的な詩で知られ、翻訳や環境保護にも関心を寄せた。
本作は中西部の家族史や労働、土地の記憶を織り交ぜた長篇的詩集で、地域的神話と個人的回想が複合的に重なり合う。俗事と秘められた歴史を通じて土地と時間の連続性を描く。
中西部アメリカの地域性や家族史を題材にした詩で知られる詩人。労働や土地に根ざした記憶を詩的に編むことを特徴とする。
『Felt』は感覚や身体性と言語の相互作用を探る実験的詩集で、断片的イメージと音韻的技巧を駆使しながら個人的経験と文化的文脈を重ねる。フェミニンな視座や記憶の多層性が浮上する作品群である。
実験的な詩形と音響性を追求する詩人。断片的イメージと技巧的な言語運用を通じて身体性や記憶を描き出す作品で知られる。
本書は新作と選集、翻訳を含む包括的な詩集で、帰属意識の不確かさや歴史との対話を通じて個人の記憶と詩的伝統を結びつける。古典翻訳の感性が作品群に深い響きを与える。
詩人であると同時に古典詩の翻訳者としても知られる。抒情的な技巧と古典的感性を現代詩に橋渡しする作品が評価されている。
『Desire』は欲望や内的葛藤を率直かつ劇的な声で描く詩集である。性や情動、自己の暗部を掘り下げる鮮烈なイメージと告白的な語りが特徴で、個人的な孤独や抑圧の力学に迫る。
劇的かつ告白的な声を持つ現代アメリカ詩人。強烈な心理描写と多様な語り口で個人の内面や欲望を鋭く表現することで知られる。
『One Train』は都市生活や偶然の出会いを軽快なリズムとユーモアで描く詩集で、コック特有の遊び心と即興性が前面に出る。形式の自由さを生かして日常を新鮮に照らし出す作品群。
ニューヨーク・スクールに属する詩人で、遊戯性と実験精神を持った作品で知られる。詩教育や共同制作にも関わり、詩の表現幅を広げた。
『Garbage』は消費社会と廃棄物を詩的に扱い、物質性と意味の関係を問い直す長篇的詩作である。日常の「ごみ」を通して自然と人工、記憶と無意味の境界を浮かび上がらせる実験的な作品群。
自然や日常事物を詩的対象に据え、言語実験と長篇的な詩作で知られるアメリカの詩人。哲学的な思索とユーモアを併せ持つ作品が特徴。
『The Continuous Life』は時間と自己の連続性を主題にした詩集で、日常の断片と記憶をつなぎ合わせながら、消えゆくものと残るものの関係を詩的に省察する。簡潔な表現で普遍的な孤独とつながりを描く。
カナダ生まれでアメリカを拠点に活躍した詩人。簡潔で静謐な作風が特徴で、存在や疎外を冷静に見つめる詩作で評価された。
『Ararat』は家族の喪失や個人的悲嘆を神話的イメージと結びつけて探る詩集である。抑制された感情表現と厳しい言語選択によって、喪失の普遍性や再生の兆しを静かに提示する。
鋭い内省性と簡潔な表現で知られるアメリカの詩人。家族や喪失、神話的イメージを扱い、2020年にノーベル文学賞を受賞した。
『The Inner Room』は個人的な記憶や家族、死、宗教的な問いを繊細に織り上げた詩集である。緻密な言語選択と抒情的な語りを通じて、内面世界の断片を掘り下げ、静かな洞察と喪失感を描き出す作品群が並ぶ。
20世紀アメリカを代表する詩人。抒情的で形式に優れた作品群で知られ、長篇詩『The Changing Light at Sandover』などで高い評価を得た。