世界・海外・国外の文学賞

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ジャンパ・ラヒリ

ジャンパ・ラヒリ

Jhumpa Lahiri

プロフィール

性別
女性
生誕
1967-07-11 (ロンドン(イングランド))
国籍
インド(かつて), アメリカ合衆国, イギリス
言語
英語, イタリア語, ベンガル語(会話)
居住地歴
ロンドン(出生) → キングストン(ロードアイランド)、アメリカ → ブルックリン(ニューヨーク)、アメリカ → ローマ、イタリア(在住)

経歴

職業
作家, 翻訳者, 大学教授
活動期間
1993年〜
所属
プリンストン大学(創作講師、2015–2022), バーンard カレッジ(ミリセント・C・マッキントッシュ教授、2022– ), Fine Arts Work Center(フェロー、1997–1998)
所属団体
大統領芸術・人文委員会(任命、2010)
影響を受けた人物
ジェームズ・ジョイス, ガブリエル・ガルシア=マルケス, アントン・チェーホフ, バージニア・ウルフ, ウィリアム・トレヴァー、メイヴィス・ガラント
ノミネート
マン・ブッカー賞(2013)最終候補『ロウランド』, ナショナルブック賞(2013)最終候補『ロウランド』

学歴

バーンard カレッジ(コロンビア大学)
英文学部 / 英文学
学位: B.A.
期間: 1985–1989
卒業年: 1989
国: アメリカ合衆国
学士(英文学)。後に作家としての道へ。
ボストン大学
大学院(英文学・比較文学・創作) / 英文学・比較文学・創作
学位: MA, MFA, PhD
期間: 1990s(1990–1997)
卒業年: 1997
国: アメリカ合衆国
ボストン大学で修士(英文学)、MFA(創作)、比較文学のMA、博士(ルネサンス研究)を取得。学位取得は1997年。

受賞歴

オー・ヘンリー賞
1999
対象作品: Interpreter of Maladies(短編)
主催: O. Henry Award 運営団体
結果: 受賞
PEN/Hemingway賞(デビュー小説賞)
1999
対象作品: Interpreter of Maladies(短編集)
主催: PEN America
結果: 受賞
ピューリッツァー賞(フィクション部門)
2000
対象作品: Interpreter of Maladies(短編集)
主催: ピューリッツァー賞運営
結果: 受賞
Frank O'Connor 国際短編賞
2008
対象作品: Unaccustomed Earth
主催: Frank O'Connor Award 実行団体
結果: 受賞
DSC Prize for South Asian Literature
2015
対象作品: The Lowland(ロウランド)
主催: DSC Prize 運営
結果: 受賞
ナショナル・ヒューマニティーズ・メダル
2014
主催: 全米人文財団(NEH)
結果: 受賞
PEN/Malamud 賞
2017
主催: PEN America / Malamud基金
結果: 受賞
名誉博士(ボローニャ大学、他)
2021
主催: 大学機関
結果: 授与

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Interpreter of Maladies

    インド出身の移民やその子孫の日常のひび割れを描く短編集。言語や文化のすれ違い、家族の複雑な感情、喪失と再生の瞬間を繊細な筆致で掬い上げる作品群。

    移民文化的アイデンティティ家族コミュニケーション孤独
  1. 受賞作: 病の通訳(Interpreter of Maladies)

    インドとアメリカを結ぶ短編群を通して、誤解、孤独、移民の距離感を繊細に描く短編集。

    誰かを理解しようとするたびに、言葉の届かなさが浮かび上がる。

    198ページ
    誤解孤独移民家族
  1. 受賞作: Interpreter of Maladies

    インド系移民やその子孫を主人公に据えた短編集。文化的摩擦や孤独、日常の決断を通じて人物の内面と微妙な関係性を掬い上げる。抒情的で観察眼の鋭い文章で、多文化社会の隙間を照らす作品群。

    移民経験家族と文化の断絶孤独とつながり
  1. 受賞作: Unaccustomed Earth

    インド系アメリカ人の家族を題材にした短編連作。世代間の距離、喪失、親子関係や自己再発見を繊細に描写し、移民体験の複雑さを掘り下げる。

    短編家族移民喪失
  1. 受賞作: Unaccustomed Earth

    ベンガル系アメリカ人家族をめぐる短編集。親子や世代間の距離、喪失感、愛情のかたちを静謐な筆致で描き、移民経験と文化的継承の複雑さを鮮やかに示す作品群。

    移民家族世代間葛藤喪失
  1. 受賞作: The Lowland

    西ベンガルの村で育った兄弟が政治的抗争や移住を通じて異なる生を歩む様を描く家族叙事詩。過激な政治参加、家族の崩壊、移民としての喪失と贖罪が世代を越えて影を落とす。繊細な心理描写と歴史的厚みが融合した作品。

    家族移民政治世代間葛藤
  1. 受賞作: 短編集『Interpreter of Maladies』

    移民家庭の些細なやり取りや文化的誤解を繊細に描く短編群。日常の細部から不安や孤独、連帯の瞬間を浮かび上がらせ、移民経験の普遍性と個別性を同時に示す作品集である。

    移民アイデンティティ家族文化間の摩擦

作品

代表作

Interpreter of Maladies(通訳の病)

1999年 短編集(短編小説)

インド系移民やその家族を描いた短編集。日常の断面を通してアイデンティティや孤独、世代間の溝を描く。

移民の経験家族孤独文化摩擦

The Namesake(ネームセーク)

2003年 小説

グーゴル(ゴーゴル)という名を持つ二世の青年を通して、名前、アイデンティティ、家族の絆を描く長編小説。

名前とアイデンティティ世代間の断絶移民と同化
映像化・舞台化
  • [映画] The Namesake(同名映画) / Mira Nair (2007)

Unaccustomed Earth(アンアクセストゥム・アース)

2008年 短編集

初期作とは異なり、第二・第三世代の人物像や個人の内面に焦点を当てた短編集。

世代間の変化個人の成長家族関係

The Lowland(ロウランド)

2013年 小説

インドの政治情勢と移民家族の葛藤を描く長編。兄弟の選択が家族の運命を左右していく物語。

政治と個人家族の負債移民の影響

Dove mi trovo / Whereabouts(イタリア語での長編)

2018年 小説(イタリア語で執筆)

ラヒリがイタリア語で書いた長編。都市での孤独や日常の断片を綴る作品で、のち英訳された。

孤独日常言語と表現
翻訳
  • Whereabouts(英訳)

Racconti romani / Roman Stories(短編集)

2022年 短編集(イタリア語)

ローマを舞台とした短編集。イタリア語で書き、自ら英訳も手掛けた作品集。

都市記憶文化的交差

全著作

  • Interpreter of Maladies(1999)
  • The Namesake(2003)
  • Unaccustomed Earth(2008)
  • The Lowland(2013)
  • In altre parole(2015、イタリア語) / In Other Words(英訳2016)
  • Dove mi trovo(2018、イタリア語) / Whereabouts(英訳2021)
  • Racconti romani(2022) / Roman Stories(英訳2023)

翻案

  • The Namesake(2007、ミラ・ナイアー監督の映画化)
  • Unaccustomed Earth(Netflixドラマ化企画、2025発表)

作家による翻訳

  • 『結び目』(原題: Lacci) の英訳タイトル『Ties』(2017)
  • 『Scherzetto』の英訳『Trick』(2018)
  • 『Confidenza』の英訳『Trust』(2021)

作品の翻訳

  • Dove mi trovo → Whereabouts(英訳、2021)
  • Racconti romani → Roman Stories(英訳、2023)

作風・主題

文体
平明で抑制された文体詳細な人物描写と内面描写日常の細部を通した感情の掘り下げ
頻出モチーフ
名前と同一性家族の絆と断絶移民の経験言語と翻訳性

評価・遺産

ジャンパ・ラヒリは移民経験と家族の物語を平易な言葉で描き、アメリカ文学およびイタロフォン文学に重要な影響を与えた。ピューリッツァー賞をはじめ多くの受賞歴を持ち、英語とイタリア語の両言語で活動することで言語とアイデンティティに関する議論を促した。

関連学会

  • アメリカ芸術・文学アカデミー(賞関係)

大衆文化への影響

  • 『The Namesake』の映画化(2007)。
  • 短編集『Unaccustomed Earth』のNetflixドラマ化企画(発表2025)。

引用

  • 私はここで生まれたわけではないが、ここで生まれたようなものだ。
    出典: Newsweek(エッセイ「My Two Lives」) (2006年)
  • 言語は場所である。私にとって言語は存在の場を定める。
    出典: Los Angeles Review of Books(対談) (2021年)

豆知識

  • 子どもの頃に自作の『The Life of a Weighing Scale』という本を学校のコンテスト用に作り、入賞した。
  • 2012年にローマへ移住し、その後イタリア語で執筆するようになった。
  • 『Interpreter of Maladies』でピューリッツァー賞(2000)を受賞した(短編集としての受賞は珍しい事例)。