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ジュリアン・バーンズ

ジュリアン・バーンズ

Julian Barnes

別名: Julian Patrick Barnes / J. Barnes
ペンネーム: ダン・キャヴァナ犯罪小説で使用したペンネーム, エドワード・ピッグ共同で使われた筆名(風刺など)

プロフィール

性別
男性
生誕
1946-01-19 (レスター)
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
不可知論(アグノスティック)
居住地歴
レスター(幼少期) → ノースウッド(育ち) → ロンドン・タフネル・パーク(長年の居住地)

経歴

職業
作家, 批評家, 翻訳者
活動期間
1970年〜
影響を受けた人物
ギュスターヴ・フローベール

学歴

シティ・オブ・ロンドン・スクール
期間: 1957–1964
卒業年: 1964
国: イギリス
中等教育機関。後にマグダレン・カレッジ(オックスフォード)へ進学。
マグダレン・カレッジ(オックスフォード)
現代語学部
国: イギリス
現代語学を専攻。正確な卒業年は不明のため未記入。

受賞歴

サマセット・モーム賞
1981
対象作品: Metroland
結果: winner
ジェフリー・フェイバー記念賞
1985
結果: winner
E. M. フォースター賞
1986
主催: American Academy and Institute of Arts and Letters
結果: recipient
プランス・メディシス(エッセイ部門)
1986
対象作品: Flaubert's Parrot
部門: essay/fiction hybrid
主催: Prix Médicis
結果: winner
プリー・フェミナ(外国部門)
1992
対象作品: Talking It Over
主催: Prix Femina
結果: winner
オーストリア国家賞(欧州文学)
2004
結果: recipient
芸術文化勲章(コマンドゥール)
2004
主催: フランス文化庁相当
結果: honor
デイヴィッド・コーエン賞
2011
結果: recipient
マンブッカー賞
2011
対象作品: 終りとは何か(The Sense of an Ending)
主催: Man Booker Prize
結果: winner
エルサ・リテラトゥールプライズ(Europese Literatuurprijs)
2012
対象作品: The Sense of an Ending
結果: recipient
ジークフリート・レンツ賞
2016
主催: Siegfried Lenz Foundation
結果: recipient
エル・レジオン・ドヌール(准将)
2017
主催: フランス政府
結果: honor
エルサレム賞
2021
主催: Jerusalem International Book Forum
結果: recipient

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Metroland

    郊外で育った主人公の青春と価値観の形成を描く長編。郊外生活の平凡さと芸術志向、友情や恋愛をめぐる選択をユーモアと哀感を交えて描写し、ノスタルジーと成熟のテーマを探る作品。

    成長小説郊外ノスタルジー友情と恋愛
メディシス賞 1回登壇
  1. 受賞作: Le Perroquet de Flaubert (Flaubert's Parrot)

    フローベールにまつわる事実とフィクションを交錯させながら、作家論や文学の意味を断片的に探る作品。伝記的素材をユーモアと批評精神で再構成することで、読者に文学の捉え直しを促す。

    Le Perroquet de Flaubert (Flaubert's Parrot)

    文学論フローベール伝記とフィクション記憶
  1. 受賞作: 生涯業績

    記憶、愛、人間関係の曖昧性を知的かつ繊細に描く作風。短篇と長篇をとおして歴史と個人の接点を探り、文学史への参照を織り交ぜた語り口で広く読まれている。

    記憶と歴史愛と関係性文学史への言及道徳的省察
ブッカー賞 1回登壇
  1. 老年の語り手が、過去の恋愛と友情、記憶の曖昧さに向き合う短編長編。時間が過去をどのように書き換えるかを描く。

    記憶の曖昧さと後悔を描くブッカー賞受賞作。

    188ページ
    記憶後悔老い時間人間関係
  1. 受賞作: Alsof het voorbij is

    中年の男の回想を通じて記憶の曖昧さと責任を問い直す物語。過去の人間関係や手紙・遺産を契機に主人公の自己認識が揺らぎ、記憶と真実、道徳的責任の問題が浮かび上がる。

    記憶後悔中年道徳真実
  1. 受賞作: 受賞業績(全作品)

    2021年の Jerusalem Prize は、Julian Barnes の小説、短編、エッセイ、回想録を横断する業績全体に贈られた。記憶や真実の揺らぎ、芸術と言葉のニュアンスを精密に掘り下げる書きぶりが、自由な個人の経験をめぐる文学として評価された。

    記憶と真実の揺らぎを、鋭い言葉の感覚で書き継いできた作家への賞。

    業績全体記憶真実芸術言語個人の自由

作品

代表作

メトロランド

1980年 小説(成長物語)

ロンドン郊外出身の青年の成長と理想主義、恋愛観を描く初期作。

成長郊外文化アイデンティティ
映像化・舞台化
  • [映画] Metroland(映画) / Philip Saville (1997)

フローベールのイソップ(Flaubert's Parrot)

1984年 小説(実験的/断片的)

老医師がフローベールの生涯と作品を執拗に追う断片的伝記風小説。構成の斬新さで評価を得た。

文学論執着歴史/伝記の構造

イングランド、イングランド

1998年 風刺小説

アイデンティティと観光文化をテーマにしたユーモラスな長編。ブッカー賞候補作。

ナショナルアイデンティティ消費文化風刺

アーサーとジョージ

2005年 歴史フィクション

アーサー・コナン・ドイルが関与した実際の犯罪を素材にした小説。より広い読者層に支持された作品。

正義歴史名誉
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] Arthur & George(テレビ化) (2015)

終りとは何か

2011年 小説(記憶と再解釈)

記憶と過去の解釈をめぐる短めの小説。2011年にマンブッカー賞を受賞した代表作。

記憶責任誤認と後悔
映像化・舞台化
  • [映画] The Sense of an Ending(映画) / Ritesh Batra (2017)

全著作

  • Metroland (1980)
  • Before She Met Me (1982)
  • Flaubert's Parrot (1984)
  • Staring at the Sun (1986)
  • A History of the World in 10½ Chapters (1989)
  • Talking It Over (1991)
  • England, England (1998)
  • Arthur & George (2005)
  • The Sense of an Ending (2011)
  • The Noise of Time (2016)
  • The Only Story (2018)
  • Elizabeth Finch (2022)
  • The Man in the Red Coat (2019)
  • Nothing to Be Frightened Of (2008)
  • Changing My Mind (2025)

翻案

  • Metroland(1997年映画化)
  • The Sense of an Ending(2017年映画化)
  • Arthur & George(テレビドラマ化、2015年)

作家による翻訳

  • アルフォンス・ドーデ『In the Land of Pain』訳(2002)
  • Volker Kriegel『The Truth About Dogs』訳(1988)

作風・主題

文体
ポストモダン的断片化冷静で洗練された語り口知的なエッセイ風記述
頻出モチーフ
記憶とその不確かさアイデンティティと自己の再解釈フランス文化・芸術への志向時間と過去の再評価

健康

  • 重度の内向性(羞恥心)
    1970年代(言及あり)
    若年期から仕事上の会議などで麻痺的に発言できなくなるなどの影響があったとされる。

評価・遺産

ジュリアン・バーンズはポストモダン的手法と記憶やアイデンティティを巡る知的なテーマで国際的に評価される英国作家であり、マンブッカー賞など主要な文学賞を受賞している。フランス文学への造詣でも知られ、エッセイや翻訳も手掛ける。

大衆文化への影響

  • 『Metroland』や『The Sense of an Ending』などの映画化・ドラマ化があり、一般読者層にも知られている。

引用

  • 時には、私たちは実際には起こらなかったことさえ真実だと記憶することがある。
    出典: Changing My Mind(エッセイ)、およびThe Observerへの寄稿(2025) (2025年)

豆知識

  • 犯罪小説をダン・キャヴァナの筆名で発表している。
  • レスター出身だが幼少期を経てロンドンで育つ。
  • 長年タフネル・パーク(ロンドン)に居住している。
  • 妻パット・キャヴァナは文学エージェントで2008年に他界した。
  • 不可知論(アグノスティック)であると公言している。