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マフムード・ダルウィーシュ

マフムード・ダルウィーシュ

Mahmoud Darwish

プロフィール

性別
男性
生誕
1941-03-13 (アル=ビルワ(アッカ郡、委任統治パレスチナ))
死没
2008-08-09 (アメリカ合衆国 テキサス州 ヒューストン) 67歳
国籍
パレスチナ
言語
アラビア語, 英語, フランス語, ヘブライ語
居住地歴
アル=ビルワ(生地) → ディール・アル=アサド(イスラエル内) → ハイファ(イスラエル) → モスクワ(留学) → カイロ(勤務) → ベイルート(PLO関連の活動) → ラマッラー(後年の居住) → ヒューストン(最終入院地)

経歴

職業
詩人, 作家, 編集者
活動期間
1964年〜2008年
所属
パレスチナ解放機構(PLO)幹部, イスラエル内の文学誌編集(Al Jadid 等)
所属団体
パレスチナ解放機構(PLO)
影響を受けた人物
アブドゥル=ワハーブ・アル=バヤーティー, バドル・シャキール・アル=サヤーブ, アルチュール・ランボー, アレン・ギンズバーグ, イェフダ・アミハイ(ヘブライ詩人)
影響を与えた人物
パレスチナの現代詩人たち, アラブ世界の作家・詩人たち

学歴

モスクワ国立大学(レーニン記念)
期間: 1970–1971(在籍約1年)
国: ソビエト連邦(当時)
約1年間在籍。正式な学位取得は明確ではない。

受賞歴

ロータス文学賞
1969
主催: アフロ・アジア作家協会
結果: 受賞
レーニン平和賞
1983
主催: ソビエト連邦政府
結果: 受賞
芸術文化勲章(シュヴァリエ)
1993
主催: フランス政府
結果: 受賞
ラナン財団 文化の自由賞
2001
主催: ラナン財団
結果: 受賞
アル=オワイス賞
2002
主催: アル=オワイス財団
結果: 受賞
プリンス・クラウス賞
2004
主催: プリンス・クラウス基金
結果: 受賞
ストゥルガ詩祭 金冠賞
2007
主催: ストゥルガ詩祭
結果: 受賞
アルガナ国際詩賞
2008
主催: アルガナ国際詩祭(モロッコ)
結果: 受賞(没後)
国際アラビア詩フォーラム賞
2007
主催: 国際アラビア詩フォーラム
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Identity Card(『アイデンティティ・カード』)

    占領下にあるパレスチナ人の屈辱と抵抗を直接的に表現した代表的詩。身分証明に象徴される抑圧を通じて、故郷を失った人々の怒りと尊厳の主張を力強く訴える作品である。

    書き記せ:私はアラブ人だ。

    アイデンティティ亡命抵抗パレスチナ問題
  1. 受賞作: Unfortunately, It Was Paradise(残念ながら、それは楽園だった)

    本書(英題『Unfortunately, It Was Paradise』)は、故郷の喪失と亡命、政治的抑圧と個人的記憶を織り交ぜる詩篇群。ダルウィーシュの抒情的語りと歴史的視点が結びつき、パレスチナ人の経験を普遍的に表現する。

    亡命故郷と喪失記憶政治と抵抗アイデンティティ

作品

代表作

翼のない鳥たち

1960年

ダルウィーシュの初期詩集。亡命と喪失、故郷への慕情が主題。

亡命喪失故郷
翻訳
  • 英語訳あり

オリーブの葉

1964年

代表作の初期の一部を含む詩集。『身分証明書』などを収録している。

アイデンティティ政治抵抗
翻訳
  • 英語ほか多数の言語に翻訳

身分証明書

1964年

「書き記せ:私はアラブ人である」と繰り返す有名な詩。パレスチナ人の自己表明と憤りを表現。

アイデンティティ抵抗名乗り出ること
映像化・舞台化
  • [音楽] I Am An Arab(英語歌詞の曲) (1976)
翻訳
  • 英語訳・ヘブライ語訳など多数

壁画(ミューラル)

2000年

大作詩集。個人と集団の記憶、歴史と喪失を扱う長詩。

記憶歴史喪失
翻訳
  • 英語訳あり

全著作

  • 翼のない鳥たち(1960)
  • オリーブの葉(1964)
  • 身分証明書(1964)
  • 壁画(2000)
  • 思い出のための記憶(1987)

翻案

  • 『Write Down, I Am an Arab』(映画・ドキュメンタリーの題材)
  • ジャン=リュック・ゴダール『Notre Musique』への出演(2004)

作品の翻訳

  • 英語・フランス語・ヘブライ語など多数の翻訳版あり

作風・主題

文体
初期は古典的アラビア詩の韻律に従ったモノリリックな詩形、1970年代以降は自由詩(フリーヴァース)へ移行政治性と個人的叙情性を併せ持つ象徴的・比喩的表現
頻出モチーフ
ワタン(故郷)亡命と帰還喪失と記憶アイデンティティ

健康

  • 心臓病(心筋梗塞・弁関連の問題)
    1984, 1998(手術)および2008(最終手術)
    複数回の手術と入院があり、最終的に2008年の心臓手術後に死去した。

評価・遺産

マフムード・ダルウィーシュは現代パレスチナ詩の代表的存在であり、故郷・亡命・記憶をめぐる詩作で広く影響を与えた。世界中で翻訳・研究され、パレスチナの文化的象徴と見なされている。

記念館・博物館

  • マフムード・ダルウィーシュ財団(施設・展示) ラマッラー周辺(パレスチナ)

関連学会

  • マフムード・ダルウィーシュ財団による研究・賞
  • 各国の中東文学研究会や詩学会での対象研究

資料所蔵先

  • マフムード・ダルウィーシュ関連資料(財団/大学アーカイブ)

大衆文化への影響

  • 音楽や演劇、映画に詩が採用され続けている(マルセル・ハリーフェ等による楽曲化)
  • 世界各地での追悼朗読会や記念イベント

引用

  • 書き記せ:私はアラブ人である。
    出典: 詩「身分証明書」 (1964年)

豆知識

  • 1964年の詩「身分証明書」はパレスチナの象徴的な詩となり、広く引用されている。
  • 1988年にパレスチナ独立宣言の起草に関わった。
  • 何度か心臓手術を受け、2008年の手術後に死去した。