ロータス文学賞
ろーたすぶんがくしょう
1969年に創設され、アフリカおよびアジアの作家に贈られる国際文学賞。1988年に中断し、2019年に再開された。
- 創設年
- 1969
- 主催
- Afro-Asian Writers' Association (Permanent Bureau of Afro-Asian Writers); 再編後は Writers' Union of Africa, Asia and Latin America (WUAALA)
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
Lotus Prize for Literatureは1969年にAfro-Asian Writers' Association(Permanent Bureau of Afro-Asian Writers)によって創設された国際文学賞で、アフリカおよびアジアの作家に贈られる。組織は1958年にスリランカで創設され、1962年にカイロへ移転し、雑誌『Lotus』を刊行した。賞は1969年に初回授賞(受賞者の一人はAlex La Guma)されたが、その後1988年に中止された。2019年11月、組織の改称(Writers' Union of Africa, Asia, and Latin American / WUAALA)を受けて賞は復活した。期間中、ソビエト連邦がスポンサーを務めた時期がある。
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 選考・授賞 | Afro-Asian Writers' Association(選考委員会) | — | 受賞者は協会により発表される(詳細な手順・公表時期は資料に明記なし) |
関連の賞
- African literary awards
- Asian literary awards
- Afro-Asian cultural prizes
- Writers' Union of Africa, Asia and Latin America programs
過去の受賞者
植民地主義と解放闘争、民族的アイデンティティを主題にした詩群。ポルトガル語による力強い表現でモザンビークの文化的自覚を喚起し、国際的にも評価された。
モザンビークを代表する国民的詩人。ポルトガル植民地支配への抵抗と民族的誇りを詩で表現し、アフリカ文学における重要な声として評価される。
政治と個人の存在をめぐる詩群が中心。抒情性と明確な社会的メッセージを併せ持ち、翻訳活動を通じて国際的な文学交流にも寄与した。
トルコの詩人・翻訳家。民主主義や自由、人権を詩において強く訴え、政治的抒情詩の分野で国際的にも知られる存在。
国際問題、平和、人権を主題にした随筆やルポルタージュ、小説を多数発表。文学的表現と社会的実践を結びつける姿勢で、戦後日本の平和運動に関する言説に影響を与えた。
日本の作家・平和運動家。随筆や旅行記、評論、小説を通じて国際問題や平和、社会正義について発言を続けた。現地取材に基づく作品や平和活動で知られる。
1947年のインド分割に伴う暴力と人間の悲劇を描いた長編(および戯曲)。多様な登場人物を通して歴史的事件の残酷さと社会的分断を深く掘り下げる作品。
ヒンディー語文学を代表する作家。1947年の分断(Partition)を扱った作品などで知られ、庶民の視点から社会の矛盾や歴史的悲劇を描いた現実主義的作風が特徴。
政治的抑圧や社会の矛盾を扱った詩や散文を発表。地域の現実を反映する作品を通じて社会批評的な視点を示したが、詳細な資料は限られる。
中東地域で活動した作家・詩人。資料は限定的だが、政治的・社会的テーマを扱う作品で知られる。地域の文学交流や抵抗的な視座に関与した記録が残る。
植民地主義への抵抗、独立闘争、民族的誇りを詩的に表現した作品群。抒情性と政治性が融合した作品で、アンゴラの文学における重要な声となっている。
アンゴラの詩人。植民地支配への抵抗や民族的アイデンティティを詩作の主題とし、独立運動と文化的再建に影響を与えた。
亡命・抵抗・記憶と喪失を主要テーマとする詩群。民族的アイデンティティの回復を訴える力強い表現と口語的な語り口が特徴で、パレスチナの経験を詩的に伝えている。
パレスチナの詩人(通称アブ・サルマ)。亡命や故郷の喪失、抵抗を主題に詩を書き、アラブ世界で広く読まれ影響を与えた。
ナイロビを舞台に路上生活者や若者が直面する貧困と暴力、日常の生存を描く長編。個人の選択と構造的問題を鮮やかに提示し、都市貧困の現実を鋭く描写する作品。
ケニアの小説家。都市化や貧困、若者の挫折と生存をリアリズムで描き、ポストコロニアル社会の矛盾を国際的に知らしめた。
都市や労働、日常生活の矛盾を題材にした詩が中心。抒情と社会批評を融合させ、民主主義や人間の尊厳を主題に多くの詩を発表したことでインドの詩壇で高い評価を受けた。
ベンガル語を代表する詩人の一人。労働者や都市生活、個人の孤独を題材にし、平易な言語で社会批評と人間性の回復を訴える作品を残した。
愛と社会正義、抑圧への抵抗を主題にした詩群。抒情的イメージと象徴的表現を用いながら政治的メッセージを伝え、南アジアやアラブ世界でも広く共感を得た。代表作群は複数の詩集と翻訳により国際的に読まれている。
ウルドゥー語を代表する詩人。反植民地主義や社会正義、愛や抵抗を主題にした詩作で知られ、抒情性と政治性を融合させた表現により南アジアの抵抗詩を代表する存在となった。
イボ社会の英雄オコンコウォを中心に、伝統と植民地主義の衝突が共同体と個人に及ぼす影響を描く長編。植民地化がもたらす社会的・文化的断絶と個人の悲劇を鋭く描出する代表作である。
ナイジェリアを代表する作家で、植民地主義と伝統文化の衝突を描いた作品で世界的に評価された。アフリカ文学の国際的地位確立に寄与した主要人物。
難民や亡命の絶望を描く代表作。狭いトラックに隠れて国境を越えようとするパレスチナ人たちの運命を通じ、国家や境界が生む非人間性と絶望を鋭く示す短編的作品である。
パレスチナの著作家で、亡命や難民の苦悩を主題に短編・小説を執筆。パレスチナ解放運動に関わり、文化的発信を通して民族的悲劇を描いた。1972年に暗殺された。
代表的な反権力詩集や詩篇は、権力者への痛烈な批判と社会的不正への告発を主題とする。韓国の民主化運動と強く結び付く詩的抵抗の象徴となった作品群である。
韓国の詩人・政治活動家。朴正熙政権下で体制批判の詩を発表し、投獄や弾圧を経験。民主化運動と結び付いた抵抗詩で知られる。
近代エジプト社会を題材にした小説や随筆を通じ、文芸活動と組織運営によりアラブ圏の文学振興に寄与した。社会問題を扱う作品と文化運動での実践が評価された。
エジプトの小説家・編集者。アフロ・アジア作家協会(Bureau)の要職として国際的な文学交流に携わり、アラブ世界の文学振興に貢献した。
独立前夜のケニアを舞台に、裏切りや犠牲、共同体の葛藤を描く長編。個々の運命と歴史的変革が絡み合う物語を通じて、植民地支配と解放闘争の複雑さを描出する代表作である。
ケニアの代表的作家で、植民地主義批判と文化的自立を訴える著作で国際的に知られる。英語からスワヒリ語への執筆転換など、言語と文化の問題を重視する。
戦争と戦後社会の影響を受けたテーマを通じ、個人の疎外や倫理的葛藤を描いた作品群。文学的な実験と人間描写の深さが特徴である。
戦後日本を代表する小説家の一人。戦争体験や人間の孤独、社会の矛盾を主題にした作品で知られ、硬質な筆致で現代社会を描いた。
女性の経験や農村の暮らしを繊細に描写する作品群。社会主義期のモンゴル社会を背景に、個人と共同体の葛藤や変化を題材にした物語が多い。
モンゴル出身の作家・政治家。女性や農村生活を題材にした作品を発表し、社会主義時代の文化活動にも関与していた。
占領下にあるパレスチナ人の屈辱と抵抗を直接的に表現した代表的詩。身分証明に象徴される抑圧を通じて、故郷を失った人々の怒りと尊厳の主張を力強く訴える作品である。
書き記せ:私はアラブ人だ。
パレスチナを代表する詩人。亡命、故郷喪失、アイデンティティを主題にした詩作で国際的に評価され、パレスチナの歴史と人々の感情を詩的に表現した。
タウンシップの日常と夜の闇を通して、貧困・暴力・差別にさらされる人々の暮らしを描く作品群。社会構造の不公正を被抑圧者の視点から克明に描写し、当時の南ア社会を告発する文学的力を持つ。
南アフリカ出身の小説家で反アパルトヘイト活動家。タウンシップの貧困や人種差別をテーマにした写実的な作品で国際的に評価され、亡命先でも執筆活動を続けた。