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第15回(2004年) 受賞受賞作: The Hamilton Case
『The Hamilton Case』は、植民地期のセイロン(現スリランカ)を舞台に、法廷劇や恋愛、文化的摩擦を織り交ぜながら植民地主義の遺産と記憶、文学と歴史の関係を考察する重層的な長編。語りの技巧と歴史認識が特徴である。
植民地主義歴史記憶法と正義
ミシェル・デ・クレッツァー
ミシェル・デ・クレッツァー
Michelle de Kretser
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1957 (コロンボ、セイロン(現在のスリランカ))
- 国籍
- オーストラリア
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- スリランカ(生まれ) → オーストラリア(メルボルンへ移住、1972年〜) → フランス(パリでの滞在経験あり)
経歴
- 職業
- 小説家, 編集者
- 活動期間
- 1989年〜
- 影響を受けた人物
- シャーリー・ハザード
- ノミネート
- 2008年 マン・ブッカー賞 ロングリスト(『ザ・ロスト・ドッグ』), 2014年 インターナショナル・ダブリン文学賞 ノミネート(『Questions of Travel』), 2018年 ステラ賞 ショートリスト(『The Life to Come』)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| メソジスト・カレッジ(コロンボ) | — | — | — | 1960s–1970s | スリランカ |
| エルウッド・カレッジ(メルボルン) | — | — | — | 1970年代 | オーストラリア |
| メルボルン大学 | — | — | — | — | オーストラリア |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2004 | コモンウェルス・ライターズ賞(南東アジア・太平洋地域) | 『ザ・ハミルトン・ケース』 | — | Commonwealth Foundation | winner |
| 2004 | Encore賞 | 『ザ・ハミルトン・ケース』 | — | Encore Award(英国) | winner |
| 2005 | タスマニア・パシフィック賞 | 『ザ・ハミルトン・ケース』 | — | Tasmania Pacific | winner |
| 2007 | Liberatur賞 | 『ザ・ハミルトン・ケース』 | — | Liberatur | winner |
| 2008 | ALSゴールドメダル | 『ザ・ロスト・ドッグ』 | — | Association for the Study of Australian Literature | winner |
| 2008 | ニューサウスウェールズ州首相文学賞/クリスティナ・ステッド賞(フィクション) | 『ザ・ロスト・ドッグ』 | Book of the Year / Fiction | ニューサウスウェールズ州首相文学賞 | winner |
| 2013 | ALSゴールドメダル | 『Questions of Travel』 | — | Association for the Study of Australian Literature | winner |
| 2013 | マイルズ・フランクリン賞 | 『Questions of Travel』 | — | Miles Franklin Award | winner |
| 2013 | オーストラリア首相文学賞(フィクション) | 『Questions of Travel』 | Fiction | Prime Minister's Literary Awards | winner |
| 2013 | ウエスタンオーストラリア州首相書籍賞(フィクション) | 『Questions of Travel』 | Fiction / Premier's Prize | Western Australian Premier's Book Awards | winner |
| 2014 | ニューサウスウェールズ州首相文学賞/クリスティナ・ステッド賞(フィクション) | 『Questions of Travel』 | Book of the Year / Fiction | ニューサウスウェールズ州首相文学賞 | winner |
| 2018 | マイルズ・フランクリン賞 | 『The Life to Come』 | — | Miles Franklin Award | winner |
| 2019 | ニューサウスウェールズ州首相文学賞/クリスティナ・ステッド賞(フィクション) | 『The Life to Come』 | — | ニューサウスウェールズ州首相文学賞 | winner |
| 2023 | Rathbones Folio Prize(Folio Prize) | 『Scary Monsters』 | Fiction | Folio Prize | winner |
| 2025 | Stella Prize | 『Theory & Practice』 | — | The Stella Prize | winner |
| 2025 | オーストラリア首相文学賞(フィクション) | 『Theory & Practice』 | Fiction | Prime Minister's Literary Awards | winner |
受賞・候補エディション
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第29回(2008年) 受賞受賞作: The Lost Dog
失われた犬を探すという単純な出来事を契機に、主人公の人生や記憶、家族関係が断片的に明らかになっていく。ユーモアと哀愁を織り交ぜつつ、喪失と回復、創作過程について繊細に描く小説。
喪失家族記憶創作 -
第35回(2014年) 受賞受賞作: Questions of Travel
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第0回(2012年) 受賞受賞作: Questions of Travel
二人の女性を中心に現代の移動性、帰属、記憶を描く長編小説。旅と移住の経験が個人と関係性に及ぼす影響を繊細に描写し、グローバル化の文脈でのアイデンティティを探る作品。
移動性記憶アイデンティティグローバリゼーション
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第54回(2013年) 受賞受賞作: Questions of Travel
旅と移民をテーマに、異なる時代と場所で生きる人物たちの人生を交差させながら、場所の意味や記憶、個人の孤独を詩的に描く群像劇。現代の移動性とアイデンティティを深く考察する作品。
移民旅記憶都市と場所 -
第59回(2018年) 受賞受賞作: The Life to Come
シドニー、パリ、スリランカを舞台に、作家志望のピッパをはじめとする複数の人物の人生がゆるやかに交差する長編小説。移民、階級、民族、友情、老い、物語ることの暴力を、鋭い風刺と細やかな人物描写で描く。
人が自分と他者をどう物語にしてしまうのか、その歪みを静かに暴く小説。
375ページ移民階級記憶作家と表象友情と孤独
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第6回(2013年) 受賞受賞作: Questions of Travel
移動と他者性、旅行がもたらす自己認識の変化をテーマにした小説。複数の視点を交差させながら、現代的移動の意味と個人の記憶を繊細に描く。
移動アイデンティティグローバリゼーション記憶
作品
代表作
『The Rose Grower』
1999年 小説初の長編小説。個人的な関係や記憶、場所の感覚を描く初期作。
『ザ・ハミルトン・ケース』
2003年 歴史的フィクション / 小説植民地時代のセイロン(スリランカ)を舞台に、法と階級、人種、記憶を巡る物語。
『ザ・ロスト・ドッグ』
2007年 小説失踪した犬をめぐる物語をきっかけに、作家の人生や創作、友情を問い直す作品。
『Questions of Travel』
2012年 小説旅と移住、帰属と他者性をテーマに、現代の移動と記憶を描く作品。
『Springtime』
2014年 小説都市の不安や幽霊的要素を含む短めの作品集に近い小説。
『The Life to Come』
2017年 小説複数の声と時間を交差させながら、愛や罪、歴史の負債を問う作品。
『Scary Monsters』
2021年 小説現代社会の不安と個人の孤立を描いた短編集的要素を持つ作品。
『Theory & Practice』
2024年 小説理論と実践の関係、フィクションの英雄たちの失望、女性とフェミニズムの実践を巡る作品。
『On Shirley Hazzard』
2019年 ノンフィクション作家シャーリー・ハザードに関するエッセイ・評論集。
全著作
- 『The Rose Grower』 (1999)
- 『The Hamilton Case』 (2003)
- 『The Lost Dog』 (2007)
- 『Questions of Travel』 (2012)
- 『Springtime』 (2014)
- 『The Life to Come』 (2017)
- 『Scary Monsters』 (2021)
- 『On Shirley Hazzard』 (2019)
- 『Theory & Practice』 (2024)
作風・主題
- 文体
- 細密で観察的な叙述複数の視点と時間を行き来する構成ポストコロニアルな感受性
- 頻出モチーフ
- 移民と旅記憶と過去都市と風景アイデンティティ
評価・遺産
ミシェル・デ・クレッツァーは、移民経験や植民地の歴史、現代都市の不安を扱う作品で国際的に高く評価されている。マイルズ・フランクリン賞を2回受賞し、ニューサウスウェールズ州首相文学賞のクリスティナ・ステッド賞を複数回受賞するなど主要な文学賞を多数獲得している。
豆知識
- 1972年に14歳でスリランカからオーストラリアに移住した。
- 父はセイロン最高裁判所の判事、オズワルド・レスリー・デ・クレッツァー3世であった。
- かつて旅行ガイド会社Lonely Planetで編集者として働いていた。
- ニューサウスウェールズ州首相文学賞のクリスティナ・ステッド賞を3回受賞し、ピーター・ケアリーと並ぶ記録を持つ。