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第51回(1970年) 受賞受賞作: Untitled Subjects
『Untitled Subjects』は個人的な記憶や関係性、自己と他者の境界を掘り下げる詩集。日常の断片を緻密な言語で編み、アイデンティティや言語表現の問題を抑制の効いた技巧で反復的に照らし出す作品群である。
個人的記憶アイデンティティ言語と翻訳
リチャード・ハワード
リチャード・ハワード
Richard Howard
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1929-10-13 (アメリカ合衆国 オハイオ州 クリーブランド)
- 死没
- 2022-03-31 (アメリカ合衆国 ニューヨーク市) 92歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語, フランス語(翻訳活動で使用)
- 宗教
- ユダヤ教(ユダヤ系)
- 居住地歴
- クリーブランド(出生) → パリ(ソルボンヌ在学・1952–1953) → ニューヨーク市(長年居住)
経歴
- 職業
- 詩人, 文芸評論家, 随筆家, 翻訳者, 大学教授, 編集者
- 活動期間
- 1952年〜2022年
- 所属
- The Paris Review(詩担当編集長、1992–2005), コロンビア大学(School of the Arts、教授), ヒューストン大学(英語学部・University Professor), シンシナティ大学(比較文学・Ropes教授), Academy of American Poets(元チャーンセラー)
- 所属団体
- Academy of American Poets(チャーンセラーを務めた)
- 影響を受けた人物
- マーク・ヴァン・ドーレン, W. H. オーデン(交友関係), フランス文学・思想(バタイユやバルト等の影響)
- 影響を与えた人物
- 後進の詩人や翻訳者(幅広い翻訳業績と詩論で影響)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| コロンビア大学 | — | 英語・比較文学に関する学習 | BA | — | アメリカ合衆国 |
| パリ大学(ソルボンヌ) | — | 仏文学 | — | 1952–1953 | フランス |
コロンビア大学
英語・比較文学に関する学習
学位:
BA
国:
アメリカ合衆国
マーク・ヴァン・ドーレンに師事し、その後エマリタス教授となる
パリ大学(ソルボンヌ)
仏文学
期間:
1952–1953
国:
フランス
1952–53年にフランス文学を学ぶ
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1966 | グッゲンハイム奨学金 | — | — | グッゲンハイム財団 | 受賞 |
| 1970 | ピューリッツァー賞(詩) | Untitled Subjects(1969) | 詩 | ピューリッツァー賞委員会 | 受賞 |
| 1976 | PEN翻訳賞 | E. M. シオラン『A Short History of Decay』翻訳 | 翻訳 | PEN America | 受賞 |
| 1983 | 全米図書賞(National Book Award) | ボードレール『悪の華(Les Fleurs du mal)』翻訳 | 翻訳 | National Book Foundation | 受賞 |
| 1996 | マッカーサー・フェローシップ | — | — | マッカーサー財団 | 受賞 |
| 1985 | PEN/ラルフ・マンハイム翻訳メダル | — | 翻訳業績 | PEN America | 受賞 |
| 2016 | フィロレクシアン協会 特別文学賞 | — | — | Philolexian Society | 受賞 |
| 1982 | フランス国家功労勲章(シュヴァリエ) | — | — | フランス政府 | 受章 |
| — | Academy of Arts and Letters Literary Award | — | — | Academy of Arts and Letters | 受賞 |
グッゲンハイム奨学金
1966
主催:
グッゲンハイム財団
結果:
受賞
ピューリッツァー賞(詩)
1970
対象作品:
Untitled Subjects(1969)
部門:
詩
主催:
ピューリッツァー賞委員会
結果:
受賞
PEN翻訳賞
1976
対象作品:
E. M. シオラン『A Short History of Decay』翻訳
部門:
翻訳
主催:
PEN America
結果:
受賞
全米図書賞(National Book Award)
1983
対象作品:
ボードレール『悪の華(Les Fleurs du mal)』翻訳
部門:
翻訳
主催:
National Book Foundation
結果:
受賞
マッカーサー・フェローシップ
1996
主催:
マッカーサー財団
結果:
受賞
PEN/ラルフ・マンハイム翻訳メダル
1985
部門:
翻訳業績
主催:
PEN America
結果:
受賞
フィロレクシアン協会 特別文学賞
2016
主催:
Philolexian Society
結果:
受賞
フランス国家功労勲章(シュヴァリエ)
1982
主催:
フランス政府
結果:
受章
Academy of Arts and Letters Literary Award
主催:
Academy of Arts and Letters
結果:
受賞
受賞・候補エディション
ピューリッツァー賞(詩)
1回登壇
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第14回(1976年) 受賞受賞作: A Short History of Decay
E. M. チョーラン(Emil Cioran)による哲学随想集『A Short History of Decay(Précis de décomposition)』の英訳。虚無や衰退、存在の不条理について断片的な思索を展開する短文群で構成され、冷徹な省察と文体の鮮烈さが特徴である。
哲学虚無主義随想存在論翻訳
PEN/ラルフ・マンハイム翻訳メダル
1回登壇
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第2回(1985年) 受賞受賞作: 生涯の翻訳業績(フランス文学の英訳)
フランス語の詩や散文を多数英訳し、英語圏にフランス近現代詩を紹介した。詩人としての感性を生かした繊細な訳語選択と表現で知られる。
フランス文学詩翻訳比較文学
アンバサダー・ブック・アワード
1回登壇
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第10回(1995年) 受賞受賞作: Like Most Revelations
個人的経験や文化的記憶を題材にした詩集。内省的な視点で言葉の音と意味を探求する作品群が収められている。
詩内省言語
ロサンゼルス・タイムズ ブック賞
1回登壇
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第25回(2004年) 受賞受賞作: Inner Voices: Selected Poems, 1963–2003
2004年のLA Times Book Prize Poetry 部門受賞作。Richard Howard の Inner Voices は、1963年から2003年までの詩を集めた選詩集。
半世紀近い詩業を一冊に集約した選詩集。
詩集選詩声アメリカ詩
作品
代表作
Quantities
1962年 詩集初期の詩集で、定量詩法など実験的な形式を試みた作品群。
形式実験言語の音韻性
Untitled Subjects
1969年 詩集(モノローグ風の手紙/歴史的人物の想像)19世紀の歴史的人物を想像した手紙や独白を主題にした詩集。1969年刊、1970年にピューリッツァー賞を受賞。
歴史声の演出同一性の探求
Findings
1971年 詩集1971年刊の詩集。ハロルド・ブルームにより西洋正典に含められた作品の一つとして言及される。
個人史記憶と発見
Alone With America: Essays on the Art of Poetry in the United States Since 1950
1969年 評論 594ページ全米の詩人を多数取り上げた大著。1950年以降のアメリカ詩に関する批評集で、重要な論考を多数収録する。
詩論アメリカ現代詩
Les Fleurs du mal(ボードレール翻訳)
1983年 翻訳(詩)シャルル・ボードレールの『悪の華』の英訳。1983年の翻訳で、全米図書賞を受賞した。
翻訳象徴主義
全著作
- Quantities(1962)
- Damages(1967)
- Untitled Subjects(1969)
- Alone With America(1969、評論)
- Findings(1971)
- Two-Part Inventions(1974)
- Fellow Feelings(1976)
- Misgivings(1979)
- Lining Up(1984)
- Selected Poems(1991)
- Like Most Revelations(1994)
- Trappings(1999)
- Talking Cures(2002)
- Fallacies of Wonder(2003)
- Inner Voices(2004、選集)
- The Silent Treatment(2005)
- Without Saying(2008)
- A Progressive Education(2014)
- Richard Howard Loves Henry James and Other American Writers(2020)
作家による翻訳
- シャルル・ボードレール『悪の華(Les Fleurs du mal)』
- エミール・シオラン『A Short History of Decay(Précis de décomposition)』
- ローラン・バルト『Camera Lucida』
- アルベール・カミュ『A Happy Death(幸せな死)』
- サルバドール・ダリ『Diary of a Genius(天才の日記)』
作風・主題
- 文体
- 定量詩法(quantitative verse)を用いた実験的な詩形鋭い文体と批評的な論調翻訳における原文への詳細な配慮
- 頻出モチーフ
- 歴史的人物の声自己と他者の同定記憶同性愛的な視点翻訳と文化の交差
健康
-
認知症晩年晩年に健康を損ない、最終的に認知症の合併症で死去したと報告されている。
評価・遺産
リチャード・ハワードは優れた詩人であると同時に、フランス文学の英訳を通じて英語圏の読者に多大な影響を与えた翻訳者・批評家である。長年にわたる編集・教育活動を通じてアメリカ詩壇に重要な貢献を果たした。
関連学会
- Academy of American Poets
- Philolexian Society(フィロレクシアン協会)
資料所蔵先
- コロンビア大学関連の資料(存在が示唆される)
大衆文化への影響
- ハロルド・ブルームによる『西洋正典』への選出で、教育や文学評論の文脈で言及されることがある。
引用
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私は歴史感のためではなく、自分自身のために本を書いた。自分の時代との関係を知ることが、その瞬間を超えるために不可欠だと知っていたからだ。
出典: The Paris Review(インタビュー) (2004年)
豆知識
- ニューヨークの自宅に膨大な数の本を収集していたことで知られる。
- ベッドに大きなぬいぐるみのゴリラ「Mildred」を置いていた。
- 生後に養子に出され、出生姓は不明とされる。
- 同性愛者であり、その経験や視点は後年の作品に頻繁に現れる。