-
第11回(1946年) 受賞受賞作: One Nation
アメリカの人種的・宗教的少数者を扱うドキュメンタリー。
少数者ドキュメンタリー写真人種関係
ウォレス・アール・ステグナー
ウォレス・アール・ステグナー
Wallace Earle Stegner
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1909-02-18 (アイオワ州レイクミルズ, アメリカ合衆国)
- 死没
- 1993-04-13 (ニューメキシコ州サンタフェ, アメリカ合衆国) 84歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- ルーテル派
- 居住地歴
- モンタナ州グレートフォールズ → ユタ州ソルトレイクシティ → サスカチュワン州イーストエンド(カナダ) → バーモント州グリーンズボロ → カリフォルニア州ロスアルトスヒルズ
経歴
- 職業
- 小説家, 作家, 歴史家, 環境保護活動家, 短編作家, 教育者(大学教員)
- 活動期間
- 1937年〜1993年
- 所属
- スタンフォード大学, ハーバード大学, ウィスコンシン大学マディソン校, シエラクラブ(理事)
- 所属団体
- 全米芸術科学アカデミー(メンバー), National Institute(会員), シエラクラブ(理事)
- 影響を受けた人物
- バーナード・デヴォート, ジョン・ウェズリー・パウエル(研究対象・人物像として影響)
- 影響を与えた人物
- ウェンデル・ベリー, エドワード・アビー, ケン・キージー, ラリー・マクマートリー, ロバート・ストーン
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ユタ大学 | — | — | BA | 1926–1930 | アメリカ合衆国 |
| アイオワ大学 | — | — | MA | 1930–1932 | アメリカ合衆国 |
| アイオワ大学 | — | — | PhD | 1932–1935 | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1937 | リトル・ブラウン賞 | Remembering Laughter | — | Little, Brown and Company | 受賞 |
| 1945 | アニスフィールド・ウルフ賞 | One Nation | — | Anisfield-Wolf Book Awards | 受賞 |
| 1972 | ピューリッツァー賞(フィクション) | Angle of Repose(『安息の角度』) | — | ピューリッツァー賞委員会 | 受賞 |
| 1977 | ナショナル・ブック・アワード(フィクション) | The Spectator Bird(『スペクテーター・バード』) | — | ナショナル・ブック・ファウンデーション | 受賞 |
| 1967 | コモンウェルス・クラブ金メダル | All the Little Live Things | — | Commonwealth Club of California | 受賞 |
| 1976 | コモンウェルス・クラブ金メダル | The Spectator Bird | — | Commonwealth Club of California | 受賞 |
| 1949 | Guggenheim フェローシップ | — | — | John Simon Guggenheim Memorial Foundation | 受賞 |
| 1959 | Guggenheim フェローシップ | — | — | John Simon Guggenheim Memorial Foundation | 受賞 |
| 1990 | P.E.N. Center USA West 賞 | 作品全体 | — | P.E.N. Center USA West | 受賞 |
| 1991 | カリフォルニア芸術評議会 賞 | 作品全体 | — | California Arts Council | 受賞 |
| 1991 | ゴールデン・プレート賞 | — | — | American Academy of Achievement | 受賞 |
| 1992 | National Endowment for the Arts(国民芸術基金)賞(辞退) | — | — | National Endowment for the Arts | 辞退 |
| — | O. Henry 賞(3回) | — | — | O. Henry Awards | 受賞(複数回) |
| 1980 | ロサンゼルス・タイムズ Kirsch 賞(生涯功労) | 生涯功労 | — | Los Angeles Times | 受賞 |
受賞・候補エディション
-
第32回(1950年) 受賞受賞作: The Blue-Winged Teal
母の死を前に帰郷した若い男が、狩りの場面をきっかけに父との距離と喪失を見つめ直す短編。日常の細部から、悲しみを分かち合う感覚へと視野が開けていく。
狩りの一場面を通して、父と息子の喪失感が静かに重なり合う。
喪失父と息子共感
-
第1回(1972年) 受賞受賞作: Angle of Repose(アンガー・オブ・リポーズ)
主人公が先祖の書簡や回想を手がかりに家族史を再構成する長編。19世紀末から20世紀初頭の西部開拓期の生活、夫婦関係、移住と定住の問題を丁寧に描き、記憶と創作の関係を問う作品。
家族史西部開拓記憶と創作移住
-
第1回(1980年) 受賞受賞作: Angle of Repose
家族史とアメリカ西部の風景を背景にした長編。個人の移動と世代を超えた記憶を描き、米国の地域的歴史がもつ意味を問う作品。
569ページ西部文学家族史歴史
作品
代表作
Angle of Repose(安息の角度)
1971年 小説(歴史的フィクション)19世紀後半から20世紀初頭の西部を背景に、世代を越えた家族の物語と移住・定住の葛藤を描く小説。メアリー・ハロック・フートの手紙に基づく部分を取り入れ、出版後に出典の扱いを巡る論争を生んだ。
The Spectator Bird(スペクテーター・バード)
1976年 小説退職後の生活を送る主人公が過去の出来事や人生を振り返る物語。ユーモアと哀愁を織り交ぜながら、人間関係と記憶を描く。
Crossing to Safety(友情の渡し)
1987年 小説(半自伝的)友情と家族、信頼の物語。長年にわたる二組の夫婦の関係を描き、批評的評価と商業的成功を得た半自伝的小説。
Beyond the Hundredth Meridian(『百経線の彼方』)
1954年 ノンフィクション(伝記・歴史)ジョン・ウェズリー・パウエルの伝記を通して、西部開拓と水資源管理の歴史を論じる作品。パウエルの業績とアメリカ西部開発の問題を扱う。
Wolf Willow(ウルフ・ウィロー)
1962年 ノンフィクション(回想録/歴史)自身の少年時代の記憶を交えながら、プレーンズ一帯の歴史・人々・風土を描く半自伝的作品。ステグナーの幼少期の居住地であるサスカチュワンなどが背景になっている。
全著作
- Remembering Laughter(1937)
- The Big Rock Candy Mountain(1943)
- Second Growth(1947)
- All the Little Live Things(1967)
- Beyond the Hundredth Meridian(1954)
- Wolf Willow(1962)
- Angle of Repose(1971)
- The Spectator Bird(1976)
- Crossing to Safety(1987)
- Collected Stories of Wallace Stegner(1990)
作風・主題
- 文体
- 西部を描くリアリズム詳細な人物描写歴史と個人史を織り交ぜる語り口
- 頻出モチーフ
- 自然と環境保護土地とアイデンティティ記憶と回想移住と定住の葛藤
評価・遺産
ウォレス・ステグナーは「西部文学の学長」と称され、アメリカ西部の歴史・環境・コミュニティを深く描いた作品群で知られる。ピューリッツァー賞やナショナル・ブック・アワード受賞のほか、スタンフォード大学の創作講座(Stegner Fellowship)をはじめとする教育的・環境保護面での遺産を残した。
記念館・博物館
- ウォレス・ステグナー・コレクション(ユタ大学マリオット図書館) ユタ大学マリオット図書館 特別資料部
- Wallace Stegner Research Collection(モンタナ州立大学アーカイブ) モンタナ州ボーズマン モンタナ州立大学 アーカイブ
関連学会
- アメリカ芸術科学アカデミー
- National Institute
資料所蔵先
- ウォレス・E・ステグナー書簡・資料(ユタ大学マリオット図書館、Ms0676)
- Wallace Stegner Research Collection(Collection 2443)モンタナ州立大学
大衆文化への影響
- Stegner に影響を受けた楽曲「Little Live Thing / Cross to Safety」(Mambo Sons、2003)
- スタンフォード大学のStegner Fellowship(創作フェローシップ)
- ウォレス・ステグナー記念講演(Lewis-Clark State College)
引用
-
「国の他の地域が西部とその意味に目覚めつつあり、そして西部自身も目覚めつつある」
出典: ウォレス・ステグナー(1993年、死去前の発言) (1993年) -
「私は八つの州とカナダで二十の場所に住んだ」
出典: ウォレス・ステグナー(回想)
豆知識
- 1992年にNational Endowment for the Artsからのメダルを辞退した。
- 生涯で20か所以上に居住したとされる(「20 places in eight states and Canada」と語っている)。
- スタンフォード大学で創作講座(Stegner Fellowship)を創設した。
- イーストエンド(サスカチュワン)にあった少年時代の家は1990年に保存・アーティスト・レジデンスとして整備された。