バリー・ロンジ フィクション賞
ばりー・ろんじ・ふぃくしょんしょう
サンデー・タイムズ主催の南アフリカのフィクション賞。優勝者にはR100,000が贈られる。
- Established
- 2001
- Organizer
- The Sunday Times (South Africa), sponsored by CNA
- Category
- General Fiction and Popular Fiction
- Selection Method
- 公募
- Target
- Open
- Frequency
- 1 per year
- Announcement Period
- around June–November
- Status
- Active
Description
2001年に創設されたサンデー・タイムズのフィクション賞(当初はSunday Times Fiction Prize)。2015年にBarry Rongeを記念してBarry Ronge Fiction Prizeに改称され、長編フィクションを対象とする。賞はサンデー・タイムズが主催し、2021年からはCNAがスポンサーとして協力している。2020年はCOVID-19のため授賞が中止されたが、2021年に再開された。受賞者には現金賞(R100,000)が授与される。
Prize
- Main Prize
- 優勝者にR100,000(南アフリカ・ランド)
- Cash Prize
- 100,000 ZAR
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| エントリー受付 | 出版社または提出窓口を通じた応募(詳細は主催者発表) | — | 応募要項に従い受付。 |
| ロングリスト(一次選考) | 選考委員会(The Sunday Times 編集部および招聘審査員) | — | The Sunday Times紙面や公式発表で公表されることが多い。 |
| ショートリスト(二次選考) | 選考委員会 | — | ショートリストは新聞・オンラインで発表される。 |
| 最終選考(受賞者決定) | 選考パネルによる協議で受賞作を決定 | — | 受賞者はThe Sunday Times紙上および関連メディアで発表される。 |
Criteria
- フィクション:"rare imagination and style... a tale so compelling as to become an enduring landmark of contemporary fiction."(稀有な想像力と文体、現代小説の永続的指標となるような説得力ある物語を重視)
- ノンフィクション(Alan Paton Award):"the illumination of truthfulness... demonstrating compassion, elegance of writing, and intellectual and moral integrity."(真実の提示、思いやり、文体の優雅さ、知的・道徳的誠実さ)
- 作品の独創性、文学的完成度、現代文学としての重要性などが評価対象となる。
Application Tips
Dos
- 応募要項(出版期間、提出方法、必要書類)を事前に確認する
- 完全な長編小説の体裁(校正・編集)を整えて提出する
- 出版社または規定の窓口を通して締切内に正式に提出する
- 過去の受賞作やショートリストを参考に、独創性と文体の強さを意識する
Don''ts
- 締切を過ぎて提出しない
- 応募規定に反する形式や不完全な原稿で提出しない
- 十分に校正されていない草稿を送らない
From Judges
- フィクションは"rare imagination and style... a tale so compelling as to become an enduring landmark of contemporary fiction."(稀有な想像力と文体、永続的価値のある物語が求められる)
- ノンフィクション(Alan Paton Award)の基準:"the illumination of truthfulness... demonstrating compassion, elegance of writing, and intellectual and moral integrity."
Related Awards
- Sunday Times CNA Literary Awards(サンデー・タイムズCNA文学賞)
- Alan Paton Award(サンデー・タイムズ ノンフィクション賞)
- Sunday Times Fiction Prize(旧称)
Past Winners
南アフリカの作家・ジャーナリスト。2024年に『The Bitterness of Olives』でSunday Times CNA(Barry Ronge)Fiction Prizeを受賞。
南アフリカの作家。都市生活や人間関係を扱う作品で知られ、2023年に『How to Be a Revolutionary』でSunday Times CNA(Barry Ronge)Fiction Prizeを受賞した。
南アフリカの作家。長編『Junx』で2022年のSunday Times CNA Fiction Prize(Barry Ronge Fiction Prize)を受賞。
南アフリカの作家。2021年に長編小説『A Sin of Omission』でSunday Times CNA(Barry Ronge)Fiction Prizeを受賞。
『The Theory of Flight』は女性たちの視点を通して村や家族の歴史、権力構造を探る物語。現実と魔術的要素が溶け合い、記憶と自由の探求が鮮烈なイメージで示される野心的な作品である。
ジンバブエ生まれで南部アフリカ圏で活躍する作家。独特な語り口と歴史認識で知られ、2019年に『The Theory of Flight』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。
『A Thousand Tales of Johannesburg』はヨハネスブルグを舞台に多様な市民の暮らしを断片的に綴った作品。都市の喧噪と孤独、日常の小さな奇跡や悲哀を機知に富んだ視点で描く短編集的性格を持つ。
南アフリカの劇作家・作家。都市に生きる人々の細やかな心情を描く力量が評価され、2018年に『A Thousand Tales of Johannesburg』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。
『Little Suns』は家族と国家、記憶の交差を描く叙事的作品。移住や歴史の継承を背景に、個人の物語と共同体の物語が絡み合い、ユーモアと哀しみを織り交ぜつつ再生の可能性を探る。
南アフリカの著名な作家・劇作家。歴史や共同体をテーマにした作品で国際的に知られ、2017年に『Little Suns』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。
『Hunger Eats a Man』は飢えや欠乏が人間の倫理や選択をどのように蝕むかを問う作品。寓意的な要素と社会現実が交差し、生存を巡る葛藤とその残酷さが力強く描かれる。
作家(公的資料は限られる)。『Hunger Eats a Man』で2016年のSunday Times Fiction Prizeを受賞し、社会的テーマを扱う作品で注目を集めた。
『Arctic Summer』は内面の空疎と人間関係のもつれを繊細に描く作品。記憶と喪失を主題に、登場人物たちが過去の痛みと向き合う過程を抒情的な筆致で綴り、社会的背景が静かに漂う。
南アフリカの小説家。鋭い人間描写と抒情的な筆致で国際的にも評価される。2015年に『Arctic Summer』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。
『The Spiral House』は家族の秘密と時間の螺旋をテーマにした物語。閉ざされた家庭環境や世代間の軋轢が主人公に変化を迫り、過去の選択が現在に及ぼす波紋を描き出す作品である。
作家(詳細な公的プロフィールは限られる)。2014年に『The Spiral House』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。
『For the Mercy of Water』は過去の傷や家族の軋轢と向き合う登場人物たちを描き、癒しと赦しの可能性を探る物語。繊細な心理描写でトラウマの影響と回復の過程を丁寧に追う作品である。
作家。詳細な経歴は公開情報で限られるが、2013年に『For the Mercy of Water』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。
『Lost Ground』は個人の記憶と土地にまつわる喪失感を静謐な筆致で描いた長編。家族史や過去の出来事が現在の人間関係に影を落とし、アイデンティティや歴史の重みを再考させる作品である。
南アフリカの作家・翻訳家。文学作品の執筆と翻訳で知られ、長年にわたり南アフリカ文学の英訳や批評にも関わっている。2012年に『Lost Ground』でSunday Times Fiction Prizeを受賞した。
『Young Blood』は南アフリカの都市周縁を舞台に、少年から青年へと成長する主人公の視点で綴られる物語。貧困、暴力、友情、選択の重みが生々しく描かれ、厳しい現実のなかにも小さな希望が差し込む様を示す。
南アフリカ出身の小説家。若者の視点で都市の社会問題を描き、2011年に『Young Blood』でSunday Times Fiction Prize(Barry Ronge Fiction Prizeの前身)を受賞した。
現代南アフリカの都市と社会階層を見据え、個人の欲望と倫理、文化的衝突を描く作品。多様な視点から現代性の摩擦とアイデンティティの流動性を探る長編。
南アフリカの作家。多様な社会的テーマを扱い、実験的かつ批評的な文体を用いることで知られる。
主人公の記憶と罪悪感を中心に、家族史と個人の再構築を描く作品。南アフリカの歴史的背景が個人生活に影を落とす中で、記憶の責任と赦しの問題を繊細に掘り下げる。
南アフリカ出身の小説家。移民や家族、記憶をテーマにした繊細な人物描写で知られる。
家族や血縁の絆と暴力の遺産をめぐる物語。国境や民族をまたいだ関係性、個人のアイデンティティと歴史的記憶が交錯し、複数の視点で緊張感をもって描かれる作品。
国際的に活躍する作家。家族や歴史、ポストコロニアルな主題を取り扱う作品で注目される。
白人女性農場主と黒人女性使用人の複雑な関係を通し、言語と権力、記憶、アパルトヘイトの遺産を問いかける長編。詩的な言語と実験的な語り口で個人史と民族史を重ね合わせる壮大な作品。
南アフリカの作家。言語と権力、記憶を巡る鋭い文体で知られ、アパルトヘイト後の社会を重層的に描く作品を発表している。
個人の記憶と社会的変容を織り合わせた物語で、過去の傷や政治的背景が登場人物の現在に影を落とす様を描く。南アフリカ社会の複雑さを反映する作品。
南アフリカの作家・ジャーナリスト。社会問題や人間描写に焦点を当てた作品を手がける。
幸福の探求を巡る物語で、家族関係や個人の選択、社会的期待との摩擦をユーモアと哀愁を交えて描く。日常の細部から倫理や希望の問題を浮き彫りにする作品。
英国出身でアフリカや国際的テーマを扱う作家。人物の心理と社会状況を繊細に描く作風で知られる。
博打に溺れる主人公とその家族の軋轢を通じて、依存症がもたらす破綻と再生、文化的背景や移民経験が家庭に与える影響を描くヒューマンドラマ。
南アフリカの作家。個人的な告白や社会の周縁にいる人々を題材にした作品を発表している。
語られなかった歴史や抑圧された記憶と直面する人物たちを通して、個人と国の沈黙を掘り下げる長編。アパルトヘイト期の影響と倫理的葛藤を重層的に描く文学作品。
アフリカーンス語出身の南アフリカ作家。アパルトヘイト体制への批評的な視点を持つ作品で国際的に知られる。
ヨハネスブルグの都市生活と個人の孤独、消費文化や郊外の変容を観察的かつユーモラスに描く作品。複数の視点を通して、近代都市がもたらす不安と日常の機微を浮き彫りにする。
南アフリカの作家・エッセイスト。都市生活の観察や記憶を主題にした作品で知られる。
アメリカで教育を受けた青年が故郷の東ケープの村に戻り、19世紀のノングカウセの予言と現代の開発計画が交錯する中で、伝統と近代化、土地と共同体の記憶をめぐる対立と和解を描く。過去と現在を往還しながらポストアパルトヘイト期のアイデンティティを問う長編。
南アフリカの小説家。歴史や伝統を題材に、ポストアパルトヘイト期の共同体と記憶を描く作品で国際的に評価される。