ダヌタ・グリード文学賞
だぬた ぐりーど ぶんがくしょう
カナダの英語による初刊短編小説短編集に贈られる年次文学賞。
- Established
- 1998
- Organizer
- Writers' Union of Canada
- Category
- General Fiction and Popular Fiction
- Selection Method
- 推薦
- Target
- Newcomer
- Frequency
- 1 per year
- Announcement Period
- around June
- Status
- Active
Description
ジョン・グリードが亡き妻ダヌタ・グリードを記念して1998年に創設。Writers' Union of Canadaにより運営・授与され、英語で書かれたカナダ人著者のデビュー短編集を対象とする。賞金は当初5,000カナダドルで、2004年から10,000カナダドルに増額されている。ランナーアップには各500カナダドルが贈られる。ノミネーションは毎年1月末までに提出され、ショートリストと受賞作は審査員によって春(5〜6月頃)に発表される。選考は毎年変わるカナダの作家・評論家・出版社等から成る審査員団が行う。
Prize
- Main Prize
- 受賞者に賞金10,000カナダドル(2004年以降)
- Cash Prize
- 10,000 CAD
- ランナーアップ各に500カナダドル
- 受賞・ショートリストによる広報機会
- Danuta Gleedの遺作の収益による資金援助
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| 応募受付(ノミネーション) | Writers' Union of Canadaが応募受付と資格確認を行う | — | 締切:毎年1月末(ノミネーション提出) |
| ショートリスト選考(一次選考) | 毎年変わる審査員(カナダの作家、文学批評家、出版社など。例:Gail Anderson-Dargatz、Robin McGrath、Hal Niedzvieckiなど) | — | ショートリスト発表:5月頃 |
| 最終選考・受賞者決定 | 一次選考で選ばれた作品を同審査員が協議・投票して決定 | — | 受賞者発表:5〜6月頃 |
Criteria
- 著者のデビュー短編集であること(初刊短編集であること)
- 英語で書かれた作品であること
- 著者がカナダ人(国籍または居住)であること
- 短編としての文学的完成度、語りの説得力、一貫性と多様性
- オリジナリティと表現力
Application Tips
Dos
- 自分の作品が『デビュー短編集(初刊短編集)』であることを厳密に確認する
- ノミネーション締切(毎年1月末)を守って提出する
- 英語で書かれた作品であることを確認する
- 出版社による正式なノミネーションが必要な場合は提出要項(フォーマット、ページ数等)を遵守する
- 短編集全体の統一感(声、テーマ、構成)と個々の短編の完成度を整える
Don''ts
- 既に刊行された短編集をデビュー作として応募しない(既発表による失格の可能性)
- 締切を過ぎた提出を行わない
- 応募要件(言語・著者資格・出版形態など)を満たしていない状態で提出しない
From Judges
- 声の多様性と各短編の語りの説得力が評価される(2010年の審査員コメントを参照)
- 短編集としての編集・構成の一貫性を重視する
- オリジナリティと表現の幅が重要視される
Related Awards
- Scotiabank Giller Prize(スコシアバンク・ギラー賞)
- Governor General's Awards(カナダ総督文学賞)
- Rogers Writers' Trust Fiction Prize(Rogers Writers' Trust 小説賞)
- 新人作家向けの他のファーストブック賞(例:Ethel Wilson Fiction Prize など)
Official Resources
https://writersunion.ca/danuta-gleed-literary-awardPast Winners
家族、期待、移民としてのアイデンティティを巡る短編集。個人の成長や文化的衝突、コミュニティとのかかわりを通じて人間の弱さと強さを温かく見つめる物語を収める。
カナダの作家。短編を通じて家族や移民経験、コミュニティの物語を描く。
日常の会話や儀礼を通して人間関係の微妙な機微を描く短編集。欲望や親密さ、孤独などを冷静で鋭い視点で捉え、現代のつながりと不在を浮き彫りにする作品群。
カナダの作家。短編を通じて人間関係や内面の機微を描く作品で評価される。
家族の絆や崩壊、欲望と喪失をめぐる短編集。寓話的・幻想的な要素を織り交ぜつつ現代社会の孤独や人間関係の混迷を描き、登場人物の内面に鋭く迫る。
カナダの作家。短編や長編で家族、アイデンティティ、移民経験を鋭く描く作品で知られる。
ロード・アローワンス(道路周辺)に暮らすメティスの生活と記憶を掘り下げる短編集。土地との関係、抑圧と回復、世代を超えた経験やコミュニティの結びつきを通じてメティスの視点を提示する。
メティス(Métis)の作家。ロード・アローワンス・メティスとしての生活や歴史を題材にした作品を発表している。
中国系カナダ人の経験を軸に、家族や友情、孤独を描く短編集。移民としての疎外感や伝統と現代価値観の衝突を静かに見つめ、記憶と関係性の複雑さを浮かび上がらせる。
カナダの作家。家族や移民経験、記憶を主題とした作品を発表している。
ジャマイカ系カナダ人の家族やコミュニティを中心に、移民経験や世代間の葛藤、若者の成長と自己認識を生々しく描く短編集。ユーモアと痛切さが混在する物語が並ぶ。
ジャマイカ系カナダ人の作家。ディアスポラや家族、成長を題材にした短編で注目される。
移民家庭や都市で生きる女性たちの視点を通じて、愛や喪失、世代間のずれを描く短編集。記憶と欲望、アイデンティティの揺らぎを繊細に描写する。
カナダの作家。移民・都市生活・家族をテーマにした作品で知られる。
イヌイット社会を背景にした短編集。伝統と現代生活の交差で揺れる登場人物たちを通じて、家族、記憶、喪失、土地との結びつきや文化的適応を繊細に描き出す作品群。
カナダのイヌイット(Inuit)作家。短編を通してイヌイットの文化、家族や地域社会の経験を繊細に描く。
乾いたユーモアと不穏さが交差する短篇集。小さな町や日常に潜む暴力や倫理の揺らぎを露わにし、登場人物の決断が引き起こす連鎖反応を軽妙な筆致で追う。
短編作家。本作でダヌタ・グリード賞を受賞し、ブラックユーモアと人間の暗部を描く作風で注目された。
記憶や夢、貧困や家族の傷を詩的に紡ぐ短篇集。都市を背景に若者や翻弄される人物たちの感情を官能的かつ哀切に描き、残酷さと暖かさが同居する物語群を展開する。
詩的感性と物語性を兼ね備えた作家。都市生活や若者の内面を鮮やかに描き、本作でダヌタ・グリード賞を受賞した。
奇抜で知的な発想が光る短篇集。技術や医療、家族といった現代的題材を機知や皮肉を込めた語りで再構成し、日常の不条理や人間の脆さを鮮やかに浮かび上がらせる。
作家。奇抜で知的な短編作品を発表しており、本作でダヌタ・グリード賞を受賞。独特のユーモアと観察力が評価された。
科学的な隠喩やイメージを交えつつ、人間関係や記憶の断片を繋ぎ合わせる短篇集。小さな出来事や秘密が思いがけない意味を帯びるさまを、詩的かつ機知に富んだ語りで示す。
短編小説を手掛ける作家。本作では科学的な隠喩や記憶の断片を用いた独自の視点が評価された。
自然と都市の風景を織り交ぜつつ、孤独や記憶、関係性の微妙な変化を描く短篇集。静謐で緊張感のある筆致により、日常の予期せぬ瞬間を詩的に捉える作品群。
短編を中心に作品を発表する作家。本作でダヌタ・グリード賞を受賞し、自然と都市が交差する繊細な描写が注目された。
家族や友情、アイデンティティの揺らぎを描く短篇集。移民経験や世代間の断絶、性的指向を含む複雑なテーマを機知と共感をもって掘り下げ、現代人の孤独と再生を映し出す。
短編を中心に執筆する作家。家族やアイデンティティを巡る深い視点が評価され、本作でダヌタ・グリード賞を受賞した。
欲望と孤独、関係性のずれをテーマにした短篇集。家庭や身近なコミュニティに生まれる緊張や哀しみを、繊細な心理描写と時折のブラックユーモアで描き出す。
短編や長編で知られる作家。鋭い心理描写と人物への共感が特徴で、本作によりダヌタ・グリード賞を受賞した。
多彩な声音で語られる短篇群。作者の声の切替と精緻な観察により、日常の些細な事件から人間の脆さや再生の瞬間が浮かび上がる。ユーモアと哀愁が混ざり合う作品群。
短編作品で評価される作家。多様な声を使い分ける技巧と筆致が評価され、本作でダヌタ・グリード賞を受賞した。
鋭い観察と時折の不穏さを伴う短篇集。人間関係の滑稽さや破綻、自己認識の揺らぎを多様な語りで紡ぎ、現代生活に潜むずれや孤独をユーモアと哀感で浮かび上がらせる。
カナダの作家。短編を中心に作品を発表し、本作でダヌタ・グリード賞を受賞。鋭い観察眼と機知を備えた語りが特徴。
郊外や都市の片隅に生きる登場人物たちを通して、日常の不安や人間関係の亀裂を描く短篇集。控えめなユーモアと皮肉を交えながら、内面の恐れや欠落――いわば各人の“怪物”――を繊細にすくい上げる。
短編小説を手掛ける作家。本作でダヌタ・グリード賞を受賞。日常のささいな裂け目や人間関係の亀裂を繊細な筆致で描き出す。
短編集『Bloodletting and Miraculous Cures』で第10回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
短編集『The Hour of Bad Decisions』で第10回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
短編集『Natasha and Other Stories』により第8回ダヌタ・グリード文学賞を受賞した。
短編集『A Hard Witching & Other Stories』により第7回ダヌタ・グリード文学賞を受賞した。
短編集『In the Chambers of the Sea』で第7回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
短編集『A Place So Foreign and 8 More』で第7回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
短編集『The Broken Record Technique』により第6回ダヌタ・グリード文学賞を受賞した。
カナダの作家。本作『A Song for Nettie Johnson』により第5回ダヌタ・グリード文学賞を受賞した。
本作『A Message for Mr. Lazarus』により第4回ダヌタ・グリード文学賞を受賞した。
短編集『Can You Wave Bye-Bye, Baby?』で第3回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
短編集『All the Anxious Girls on Earth』で第3回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
短編集『Pool-Hopping and Other Stories』で第2回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
カナダの作家。本作『The Progress of an Object in Motion』により第1回ダヌタ・グリード文学賞を受賞した。
短編集『In the Misleading Absence of Light』で第1回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。
短編集『Awake When All the World is Asleep』で第1回ダヌタ・グリード文学賞の候補となった。