ジャクソン詩賞
じゃくそんししょう
米国の詩人を顕彰するノミネーション方式の年次賞。
- 創設年
- 2006
- 主催
- Poets & Writers, Inc.
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 4月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Jackson Poetry Prize(ジャクソン詩賞)は2006年創設の賞で、卓越した才能を持ち、少なくとも2冊の文学的に認められた著作を出版しているアメリカの詩人を顕彰します。公募はなく、Poets & Writers が選定する匿名の詩人グループが候補を挙げ、著名詩人による選考委員会が最終選考を行います。賞は受賞者に執筆のための時間と励ましを提供することを目的としており、賞金は設立時の50,000米ドルから段階的に増額され、2024年時点で100,000米ドルとなっています。
賞品
- 主賞品
- 受賞者に授与される現金賞。執筆のための時間と励ましを提供することを目的とする。
- 賞金
- 100,000 USD
- 受賞による名誉・注目度の向上
- Poets & Writers による公表・プロモーション
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| ノミネーション(予備選定) | Poets & Writers が選んだ匿名の詩人グループが候補者を指名 | 不明 | 候補リストは通常公開されず、内部で選定される |
| 最終選考 | 著名詩人による選考委員会が最終受賞者を選定 | 不明 | Poets & Writers の公式サイトやニュースリリースで受賞者を発表 |
選考基準
- 卓越した詩的才能
- 文学的に認められた著作(少なくとも2冊)を有すること
- 作品の文学的価値と業績の総合的評価
- 対象はアメリカの詩人であること
応募のヒント
推奨
- 複数の詩集を出版し、ボディ・オブ・ワーク(業績)を築く
- 批評的評価を得るために定期的に作品を発表する
- 地域や全国のリーディングやフェスティバルに参加して知名度を高める
- 出版実績や受賞歴を整理しておく(選考は業績を重視)
注意
- 直接応募を試みる(公募ではないため)
- 短期的な宣伝行為だけで注目を集めようとする
- 評価や基準に反する行為で注目を浴びようとする
審査員から
- 選考は受賞者の“作品全体(ボディ・オブ・ワーク)”を重視する傾向がある
- 詩的成熟度と技術的完成度が重要視される
- 継続的に作品を発表し、専門家や読者からの評価を積み重ねることが大切
関連の賞
- Maureen Egen Writers Exchange Award
- Amy Award
- Barnes & Noble Writers for Writers Award
公式情報
https://www.pw.org/about-us/jackson_poetry_prize過去の受賞者
本賞は個別作品ではなく詩人の総合的業績を顕彰するもので、ファディ・ジョウダは詩と翻訳の両面でアラブ語詩を英語圏に紹介し、文化的対話に貢献した点が評価された。
パレスチナ系アメリカ人の詩人・翻訳家。アラブ語圏の詩の英訳で国際的に評価され、詩作と翻訳を通じて異文化間の対話を促進する活動を行っている。
Jackson Poetry Prizeは詩人の創作全体を評価する賞であり、サンドラ・リムは言語の緻密さと記憶や家族、移民経験の交差を探る詩作群によって評価された。
韓国系アメリカ人の詩人。記憶、家族、移民経験といった主題を繊細な言語で描き出す詩作で高く評価されている。翻訳や批評にも携わることがある。
本賞は詩人の長年にわたる業績を称えるもので、ソニア・サンチェスはブラック・アメリカン文化、解放、共同体の声を重視する詩作と活動を通じて顕著な貢献をしたと評価された。
アフリカ系アメリカ人の詩人。ブラック・アーツ運動の重要な担い手であり、政治的・共同体的な視点を持った詩作と教育活動によって広く知られる。
Jackson Poetry Prizeは詩人の総合的業績を称える賞で、カール・フィリップスは官能性や道徳、身体性といった主題を深く掘り下げる詩作群により評価された。
アメリカの詩人。官能性や倫理、存在に関する深い洞察を繊細な言語で表現する作風で知られ、多数の詩集を発表し詩壇で高く評価されている。
本賞は詩人のこれまでの業績を顕彰するもので、エド・ロバーソンは自然や記憶、歴史を視覚的に編む詩作と実験的言語運用によって高く評価された。
アメリカの詩人。自然や歴史、視覚イメージを織り込みつつ凝縮された言語で表現する作品群で知られる。実験的な詩形とイメージの扱いが特徴。
Jackson Poetry Prizeは詩人の総合的業績を評価する賞であり、ジョイ・ハルジョは先住民の伝統と現代を融合させ、記憶や癒やし、コミュニティをテーマに据えた詩作群が評価された。
ムスコギー(Muscogee)系のアメリカ先住民詩人。口承や音楽性、儀礼的要素を取り入れた詩作で国際的に知られ、先住民の歴史や回復力を主題としている。全米首席詩人(U.S. Poet Laureate)も務めた。
本賞は詩人の業績全体を讃えるもので、ジョン・ヤウは詩と美術批評を融合させた広範な活動と、言語やイメージを用いた実験的詩作によって高く評価された。
アメリカの詩人・批評家。詩集や随筆、現代美術に関する批評で知られ、詩と視覚芸術の交差点を探る作品や言語実験を行っている。
Jackson Poetry Prizeは単一作品ではなく詩人の総合的業績を評価する賞であり、パトリシア・スピアーズ・ジョーンズは都市的な語り口と実験的言語を通じてジェンダーや人種、日常の経験を掘り下げる詩作が評価された。
アメリカの詩人。ニューヨークを拠点に活動し、都市生活やジェンダー、人種に関する鋭い眼差しと実験的な言語表現で知られる。詩集やアンソロジーへの寄稿も多い。
シュールで幻想的なイメージを中心に据えた詩篇を収める選集的な構成。言語の実験性と神秘主義的主題が交錯し、読者に新たな認識の層を提示する作品が含まれる。
アメリカの詩人。シュールで視覚的・言語的な実験を多用し、神秘主義や宇宙論的なイメージを通して独自の詩世界を構築することで知られる。
技巧的で形式を重んじる詩からユーモラスな短詩まで幅広く収めた選集的な構成。韻律や言葉遊びを用いて多様な主題を扱う点が特徴である。
アメリカの詩人。古典的な形式や韻律を巧みに操る技巧派であり、ユーモアや風刺を交えた作品や児童詩でも知られる。長年にわたり詩作と教育に貢献している。
詩、散文、ビジュアルを融合した実験的な作品。日常に現れる人種差別の瞬間を積み重ねて提示し、現代アメリカにおける人種・市民性の問題を鋭く可視化する。
ジャマイカ生まれでアメリカを拠点に活動する詩人・批評家。人種差別や日常のマイクロアグレッションをテーマにした作品で注目を集め、ジャンルを越えた表現で社会問題に切り込む。
自然や宇宙、日常的な細部を繊細なイメージで結びつける詩集。科学的な視点や東洋思想的な含意を織り交ぜ、瞑想的で視覚的な詩篇を展開する。
アメリカの詩人。自然や科学、哲学的な思索を豊かなイメージで結びつける詩風が特徴で、視覚的な連想と精緻な言語感覚に定評がある。
身体や個人的経験を通じて自己と他者の関係を探る詩集。率直で抒情的な声が特徴で、欲望と孤独、自己認識の問題が中心的主題として現れる。
アメリカの詩人(フランス系の名を持つ)。抒情的で私的な感情を繊細に扱い、身体や欲望、孤独といったテーマを丁寧に描写する作風で評価されている。
形式と思想を重視した詩作をまとめた代表選集と位置づけられる構成。宗教的・哲学的な主題、記憶や歴史への応答を落ち着いた語り口で描く作品群。
アメリカの詩人・批評家。哲学的・宗教的な主題や歴史的観点を織り込みながら繊細な言語で詩を紡ぐ作風で知られる。翻訳や批評活動も行っている。
語彙や辞書的語句を素材にした実験的な詩集。言葉の再配置や音韻的操作を通じて、アイデンティティや表現の境界を問い直す作品群である。
アメリカの詩人。言語遊びや音響的実験を通じて人種やジェンダー、言語の問題を探る実験的な詩作で知られる。学術的活動や教育活動にも従事している。
個人的な喪失や回想、自然の観察を通して内省を深める詩集。簡潔で研ぎ澄まされた表現により、喪失感や記憶の層を静かに明らかにする作品群。
アメリカの詩人。喪失や記憶、身体性を繊細に描く抒情詩で知られ、簡潔で抑制の効いた言葉によって深い感情を伝える作風が特徴。
口語的なリズムとユーモア、皮肉を用いて現代生活や自己観を描く詩集。個人的体験と社会的観察を織り交ぜることで、読み手に鋭い視点を提示する作品群。
アメリカの詩人。日常語を取り入れた口語的で鋭い観察とユーモアを特徴とし、社会や自己に対する皮肉を交えた作品群で知られる。詩の教育や批評活動も行った。
2009年の就任式で朗読された詩。日常の営みと共同体のつながり、希望や責任を祝福する内容で、公的な場における詩の役割を示した代表作的な詩篇。
アメリカの詩人・学者。複数の詩集やエッセイを発表し、2009年のバラク・オバマ大統領就任式で朗読した詩「Praise Song for the Day」で国際的に知られる。詩作と教育活動の両面で活躍している。