プリ・ド・フロール賞
ぷり・ど・ふろーるしょう
1994年にFrédéric BeigbederとCarole Chrétiennotによって創設されたフランスの文学賞。独創性・現代性・若々しさを基準に、才能ある若手作家を毎年11月にパリのCafé de Floreで顕彰する。
- 創設年
- 1994
- 主催
- Frédéric Beigbeder・Carole Chrétiennot(共同創設者) / 授賞式会場:Café de Flore(パリ)
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Prix de Flore は1994年にFrédéric Beigbederによって創設されたフランスの文学賞で、若々しい作風を持つ作家を顕彰することを目的としている。審査はジャーナリストのパネルによって行われ、授賞式は毎年11月にパリのCafé de Floreで行われる。対象はフランス語で書かれた文学作品であり、著者がフランス人である必要はない。受賞者には約6,000ユーロの賞金が贈られ、受賞者の名前が刻まれたグラスで1年間毎日Pouilly-Fumé(白ワイン)を楽しむ権利が与えられる。
賞品
- 主賞品
- 約6,000ユーロおよびカフェ・ド・フロールで1年間毎日Pouilly-Fumé(白ワイン)を飲む権利(受賞者名入りグラス)
- 賞金
- 6,000 EUR
- 1年間毎日Pouilly-Fuméを飲む権利(受賞者名入りグラス)
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 最終選考 | ジャーナリストのパネル | null | 授賞式で発表(Café de Flore、毎年11月) |
選考基準
- 若手(youthful)作家を顕彰すること
- フランス語で書かれた文学作品であること
- 文学的独創性・表現力
関連の賞
- Prix Sade (Sade Prize)
- Prix Goncourt
- Prix Renaudot
公式情報
http://www.prix-litteraires.net/prix/137,prix-de-flore.html過去の受賞者
フランスの小説家。著作に『Western』があり、本作で2023年のPrix de Floreを受賞した。欧州の現代文学で注目される作家の一人。
二重国籍やアイデンティティの問題を扱う小説。言語や記憶の重層を通して、帰属と自己認識を問いかける作品。
フランス語で執筆する作家。言語やアイデンティティを主題にした作品がある。
現代フランスの都市計画や国家の運営を背景に、個人の生活と政治・経済の構造が交錯する様を描いた長編。テクノクラートや官僚制度と市民の関わりを通じて社会の変容を問う作品。
フランスの小説家。現代社会やテクノロジー、政治を題材にした作品で知られる。
記憶や家族の影響に向き合う人物を中心に描かれる心理的な長編。過去と現在が交錯する中で、喪失や再生、自己の輪郭を探る深い内面描写が展開される作品。
フランス語圏で活動する作家・ジャーナリスト。個人の記憶や喪失、家族の影をテーマにした抒情的な作品で評価される。2013年に『Tout cela n'a rien à voir avec moi』でPrix de Floreを受賞。
ホテルや夜の街を舞台に、疲れた人々の孤独や一瞬の繋がりを描く作品。簡潔で研ぎ澄まされた文体を用い、日常の端にある悲哀と希望を映し出す。
フランスの作家。都市の周縁に生きる人々や夜の世界を抑制の利いた文体で描くことで知られる。2012年に『Zénith-Hôtel』でPrix de Floreを受賞。
存在や記憶、青春期の喪失感を静謐な筆致で描く作品。内面的な観察と抒情性の強い文章により、若者の感受性や時間の消えゆく感覚を繊細に表現する。
フランスの若手作家。詩的で内省的な文体により早くから注目を集めた。2011年に処女長編『Du temps qu'on existait』でPrix de Floreを受賞した。
アイデンティティや疎外、家族関係をめぐる内面の揺れを描く作品。移民や性的少数者としての視点を通じて、言語と文化のはざまに立つ個人の孤独と変容を繊細に描写する。
モロッコ出身の作家。自身の同性愛経験や移民としての視点を作品に反映し、アラブ圏出身の同性愛者として国際的にも注目される。2010年に『Le jour du roi』でPrix de Floreを受賞。
耽美的で感覚的な物語を通じて、登場人物の官能的な探求や美的崩壊を描き出す作品。現代の欲望や退廃、美学の問題を文学的実験の形で提示する。
フランスの小説家・ジャーナリスト。耽美的で感覚的な文体を持ち、官能や退廃といったテーマを扱うことが多い。2009年に『L'hyper Justine』でPrix de Floreを受賞。
男性性や友情、現代社会における欲望と疎外をテーマに据えた長編。思想的な洞察と物語性を兼ね備え、個人と共同体の関係を問い直す冷静で鋭い筆致が特徴の作品。
フランスの哲学者であり作家。哲学的な思索と小説的表現を横断する作風で知られる。2008年に『La meilleure part des hommes』でPrix de Floreを受賞。
日本での生活や文化との接触を背景にした自伝的要素の強い恋愛小説。ベルギー人女性と日本人男性の出会いを通じて、異文化理解や自己の発見、若さの瑞々しさをユーモアと温かさをもって描く作品。
ベルギー出身の小説家。国際的な幼少期や日本文化への関心を背景にした自伝的要素を含む作品で国際的に人気がある。2007年に『Ni d'Ève ni d'Adam(Tokyo Fiancée)』でPrix de Floreを受賞。
内面の混乱や対人関係の複雑さ、家族や性的な記憶に向き合う私的な物語。断片的で時に過激な語り口を用い、登場人物の心理やトラウマを抉るように描くことで強い印象を残す作品。
フランスの小説家・劇作家。私小説的で挑発的な作風を特徴とし、家族や性、暴力といった重い主題を掘り下げる作品で知られる。2006年に『Rendez-vous』でPrix de Floreを受賞。
都会の若者たちの欲望や関係性、消費文化の空虚さを軽妙かつ辛辣に描いた作品。スピード感ある文体で、現代の若者像とその孤独、欲望の矛盾を浮かび上がらせる。
フランスの作家。若年層や都市的な文化、性や消費に関する描写を含む作品で注目を集めている。2005年に『Boys boys boys』でPrix de Floreを受賞。
ルーマニアでの出会いや性的な執着を中心に、自身の欲望と自己探求を赤裸々に描いた自伝的長編。都市の退廃や異文化交流を背景に、過激で率直な性描写と個の探求が交差する作品。
アメリカ出身の作家・エッセイスト。多文化や性的マイノリティを題材にした作品で知られる。2004年にフランス語の長編『Autobiographie érotique』でPrix de Floreを受賞。