ヴェロニカ賞
べろにかしょう
スロベニア語の最優秀詩集に贈られる年次文学賞。
- 創設年
- 1997
- 主催
- Municipality of Celje
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Veronika Award(ヴェロニカ賞)は1997年に創設され、セルイェ市(Municipality of Celje)が主催する、スロベニア語で書かれた詩集の中から最優秀作を毎年表彰する文学賞。授賞式はセルイェ城で行われるVeronika Festivalで実施され、受賞者には金銭的な賞が贈られる。2005年以降は、詩への生涯貢献を称えるPoetry Gold Medal(Zlatnik Poezije)も別途授与されている。
賞品
- 主賞品
- 受賞詩集に対する金銭的賞(金額は記載なし)
- Poetry Gold Medal (Zlatnik Poezije) — 生涯業績賞(2005年より)
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 最終選考・授賞 | Municipality of Celje が関与する選定委員会(公式記載は限定的) | — | Veronika Festival(セルイェ城)で発表 |
選考基準
- スロベニア語で書かれた詩集であること
- 文学的質の高さ
- スロベニア詩・言語・文化への貢献
関連の賞
- Poetry Gold Medal (Zlatnik Poezije) — Veronika Award関連の生涯業績賞
- Other Slovenian literary awards (e.g., Prešeren Award)
公式情報
http://www.veronikina-nagrada.si/過去の受賞者
『Ljubica Rolanda Barthesa』は、ロラン・バルトへの言及や文学的参照を通じて、主体とテクスト、愛と読みの関係を探る詩集。断片的なイメージとメタ文学的な言語遊びを用い、個人の記憶や欲望を照射しながら読者との対話を試みる実験的な作品群である。
スロベニアの詩人。詩集『Ljubica Rolanda Barthesa(Roland Barthes' Lover)』で2016年のヴェロニカ賞を受賞した。文学的参照やメタ的な語りを特徴とする。
詩集『Vrt(庭)』は、庭という私的かつ象徴的な空間を通して日常と自然、記憶や時間の移ろいを描く作品群。喪失や回想、季節の変化が詩的に折り重なり、静謐なイメージと凝縮された言語で個人的な感情と普遍的な風景を結びつける。
スロベニアの詩人。詩集『Vrt』(英題:Garden)で2015年のヴェロニカ賞を受賞した。繊細なイメージと内省的な語りで知られる。
『P(l)ast za p(l)astjo(Layer Upon Layer / Trap After Trap)』は、重層的な自己と記憶、歴史の重なりをテーマにした詩集である。言葉の重なりや語の遊びを通して表層と深層のずれを浮かび上がらせ、読むこと自体の主体性や言語の罠を問い直す実験性の高い詩篇が並ぶ。
スロベニアの詩人。多層的な言語遊びや自己・記憶の重層性を扱う詩作で注目されている。本賞は詩集『P(l)ast za p(l)astjo』に対して授与された。
『Krčrk』は詩的実験とイメージの断片で構成された作品集で、言葉の音や空白を重視した短詩群を収める。孤立した場面や記憶のフラグメントを連ねることで読者の想像を喚起し、固定化された意味を解体する試みが見られる。
スロベニアの詩人・作家。イメージの断片や実験的な詩形を用いて内面風景を描く作風で知られ、本賞は詩集『Krčrk』に対して授与された。
『Mikado』は遊戯性と儀礼性が交差する詩集で、ゲームやルール、偶然性をモチーフに言語実験を行う。形式の遊びと知覚の揺らぎを通して現代社会の矛盾や自己の位置づけを問う、技巧的で思索的な作品群である。
スロベニアの詩人。言語実験や形式の遊びを取り入れた現代詩を手がける。本賞は詩集『Mikado』に対して授与された。
『Pridem takoj(Back soon)』は、別れや再会、身体と時間の関係を鋭く見据えた詩集である。短い断章と余白を活かした言葉づかいで欠落や不在を通じて存在の輪郭を浮かび上がらせ、静けさと緊張感が同居する詩篇が並ぶ。
スロベニアの詩人。身体や言葉の関係、短い断章を活かした鋭い感受性で知られる。本賞は詩集『Pridem takoj』に対して授与された。
『Razlagalec sanj(夢の解釈者)』は、夢と無意識を主題とした詩集である。夢見のイメージと日常のズレを結びつけ、象徴的なヴィジョンと比喩を重ねることで現実と夢の境界を曖昧にし、内的風景を探る作品群となっている。
スロベニアの詩人。夢や内的イメージを扱う詩作で知られる。本賞は『Razlagalec sanj(Interpreter of Dreams)』に対して授与された。
『Kažipoti brezpotij(Signposts to Nowhere)』は、彷徨と指標をめぐるモチーフを重ねる詩集である。旅や道筋のメタファーを用いながら存在の不確かさや選択の重みを抒情的に綴り、忘却と回復、記憶の重層性を探る詩篇が連なっている。
スロベニアの詩人。比喩的な旅や存在の問いを通して抒情を紡ぐ作風が特徴で、受賞は詩集『Kažipoti brezpotij』によるもの。
タイトルが示すように文化的参照とアイコン性を横断する実験的な詩集である。映画や名声、宗教的イメージを織り交ぜた断片的なイメージと比喩で現代の感受性を試し、ユーモアと寂寥を伴う視線で世界を捉える。形式の遊びを通じて言葉の多義性を浮き彫りにする作品群だ。
スロベニアの詩人。文化的参照やイメージの横断を伴う実験的な詩作で知られる。本賞は『Audrey Hepburn, slišiš metlo budističnega učenca?』に対して授与された。
『Ujedanke: obrazi naše vsakdanjosti』は、日常の顔ぶれや風景を通して社会と個人の関わりを見つめる詩集である。ユーモアと皮肉、回想を交えながら地域的な記憶や共同体の肖像を描写し、普遍的な人間性や暮らしの断片を浮かび上がらせる構成となっている。
スロベニアの詩人。地域や日常を題材にした詩作で知られ、本賞は詩集『Ujedanke: obrazi naše vsakdanjosti』に対して授与された。
『Vsakdanji pogovori(毎日の会話)』は、日常の会話やささやかなやりとりを詩的素材として掘り下げる作品集である。家庭や街角の声、沈黙と対話の間に潜む微妙な感情や差異を繊細に描き、言葉のズレや沈黙から生まれる意味を問い直す。読者の耳を引くリズム感を備えた詩篇が並ぶ。
スロベニアの詩人。日常の言葉や会話を素材に詩的な転回を行う作風が特徴で、本賞は詩集『Vsakdanji pogovori』に対して授与された。
『Ogrlica iz rad』は、個人的な記憶と歴史の交差を静かに見つめる詩篇を集めた詩集である。日常の細部や家族の情景を手がかりに、喪失と再生、時間の重なりを繊細な比喩と音韻で描き出す。短詩と散文詩を行き来しながら言語の可能性を探る構成で、静謐さと緊張が同居する作品群である。
スロベニアの詩人。詩的な音韻と日常の断片を用いて記憶や存在を問い直す作風で知られる。本賞は詩集『Ogrlica iz rad』に対して授与された。
詩人。詩集『Razgledice za Darjo』で1997年にVeronika Awardを受賞。