世界・海外・国外の文学賞

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ジェニー・エルペンベック

ジェニー・エルペンベック

Jenny Erpenbeck

プロフィール

性別
女性
生誕
1967-03-12 (東ベルリン(東ドイツ))
国籍
ドイツ
言語
ドイツ語
居住地歴
ベルリン → イタリア(1年間・幼少期)

経歴

職業
作家, オペラ演出家
活動期間
1994年〜

学歴

ベルリン・フンボルト大学
演劇学(在学)
期間: 1988–1990
国: ドイツ
1988–1990に演劇を学ぶが、1990年に音楽演劇演出へ進学を変更。
ハンス・アイスラー音楽大学(ベルリン)
音楽劇演出
期間: 1990–1994
卒業年: 1994
国: ドイツ
1994年に修了、オペラ演出作品を発表している。

受賞歴

インゲボルク・バッハマン賞(審査員賞)
2001
主催: インゲボルク・バッハマン賞(クラゲンフルト)
結果: 受賞
インディペンデント外国文学賞
2015
対象作品: 『すべての日の終り』(Aller Tage Abend)
主催: The Independent(インディペンデント)
結果: 受賞(翻訳者Susan Bernofskyと共有)
トーマス・マン賞
2016
主催: トーマス・マン賞選考委員会
結果: 受賞
ジョセフ・ブライトバッハ賞
2013
主催: ジョセフ・ブライトバッハ賞運営
結果: 受賞
ハンス・ファラダ賞
2014
主催: ハンス・ファラダ賞選考
結果: 受賞
ユーウェ・ジョンソン賞
2022
対象作品: 『カイロス』
主催: アカデミー・デア・ヴィッセンシャフテン・ウント・デア・リテラトゥーア(マインツ)
結果: 受賞
インターナショナル・ブッカー賞
2024
対象作品: 『カイロス』
主催: The Booker Prizes
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 文学的業績

    2008年の受賞はJenny Erpenbeckの作品群に対して贈られました。歴史や記憶、個人の経験を題材にした作品群が高く評価され、時間や主体を扱う独自の語り口が注目されました。

    歴史記憶時間
  1. 受賞作: 受賞業績(総合)

    歴史・記憶・移動といったテーマを繊細に編む作品群による総合的な文学的貢献が評価された。時間の重なりを意識した叙述と、個人と社会の交差点を問う深い主題性が特徴である。

    歴史記憶時間移民個人と社会
  1. 受賞作: Een handvol sneeuw

    個人の記憶と20世紀の歴史が交錯する物語。家族の断片や人生の終焉を繊細に辿りながら、記憶の断絶と歴史が私的世界に及ぼす影響を静かに描き出す長篇。

    記憶戦争の影響家族時間
  1. 第6回(2023年) ロングリスト
    受賞作: Kairos

    東ドイツ末期を背景に、年の離れた二人の恋と、その関係を支配へと変えていく時間の流れを描く。愛の記憶が、政治的崩壊とともに残酷に揺らぐ。

    愛は、時代の崩壊のなかで別の顔を見せる。

    336ページ
    恋愛権力記憶東ドイツ崩壊
  1. 受賞作: Kairos

    山あいの故郷に戻った娘と母を軸に、過去に起きた惨事と、その土地に残る傷の記憶が静かに立ち上がる長編。家族の沈黙と土地の歴史が、世代をまたいで絡み合う。

    母と娘の沈黙の下から、山の土地に埋もれた過去が浮かび上がる。

    258ページ
    家族母娘記憶土地喪失

作品

代表作

『招かれざる訪問(Heimsuchung)』

2008年 小説

家族の歴史と記憶を巡る物語。過去と現在が交錯し、個人と歴史の関係を繊細に描く。

記憶家族史歴史と個人
翻訳
  • 英語訳: Visitation(Susan Bernofsky)

『すべての日の終り(Aller Tage Abend)』

2012年 小説

死と人生のあわいを見つめる物語。主人公の人生の断片を通じて記憶と時間、喪失を考察する。

記憶時間
翻訳
  • 英語訳: The End of Days(Susan Bernofsky)

『行く、行った、行かれた(Gehen, ging, gegangen)』

2015年 小説

移住と共生をテーマに、元教授が移民たちと接することで現代社会の断面を描く作品。

移民共生社会批評
翻訳
  • 英語訳: Go, Went, Gone(Susan Bernofsky)

『カイロス(Kairos)』

2021年 小説

東ドイツの消滅から現在までの時間感覚と個人の体験を追う長編。歴史の変換点を静かに検証する。

時間歴史個人の経験
翻訳
  • 英語訳: Kairos(Michael Hofmann)

全著作

  • Geschichte vom alten Kind(1999)
  • Tand(2001)
  • Wörterbuch(2004)
  • Heimsuchung(2008)
  • Aller Tage Abend(2012)
  • Gehen, ging, gegangen(2015)
  • Kairos(2021)
  • Dinge, die verschwinden(2009、随筆)
  • Kein Roman: Texte 1992 bis 2018(2018、随筆)

作品の翻訳

  • 作品は英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、フィンランド語、チェコ語、ポーランド語、日本語、韓国語、中国語、ギリシャ語、トルコ語、アラビア語など多数に翻訳されている。

作風・主題

文体
簡潔で抑制された文体断片的な構成と時間の重層的扱い歴史と個人的記憶の繊細な描写
頻出モチーフ
記憶死と喪失時間の流れ移住・境界

評価・遺産

東ドイツ出身の作家として、個人的経験と歴史の接点を描く作品群で国際的に評価されている。2015年のIndependent賞、2024年のインターナショナル・ブッカー賞受賞などにより広く注目を集めた。

関連学会

  • マインツ科学アカデミー(Akademie der Wissenschaften und der Literatur)

引用

  • 「私が生まれた国が消えてから30年が過ぎ、振り返ってゆっくりと自分が体験したことを丁寧に調べられるようになった。」
    出典: インタビュー(The Guardian / The New York Times等の報道による引用) (2024年)

豆知識

  • 2024年に『カイロス』でインターナショナル・ブッカー賞を受賞し、同賞を受賞した初のドイツ語原作小説の作者となった。
  • 母はアラビア語翻訳者ドリス・キリアス、父は物理学者で作家のジョン・エルペンベック(John Erpenbeck)一族に著述家が多い家系出身。
  • ベルリン在住。夫は指揮者のWolfgang Bozic。