世界・海外・国外の文学賞

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マリー・ンディアイ

マリー・ンディアイ

Marie NDiaye

プロフィール

性別
女性
生誕
1967-06-04 (ピティヴィエ、ロワレ県、フランス)
国籍
フランス
言語
フランス語
居住地歴
パリ郊外(育ち) → ベルリン(短期間の滞在)

経歴

職業
小説家, 劇作家, 脚本家, 随筆家
活動期間
1984年〜

受賞歴

プルミエ賞(Prix Femina)
2001
対象作品: ロージー・カルプ (Rosie Carpe)
主催: Prix Femina 運営団体
結果: winner
プリ・ゴンクール(Prix Goncourt)
2009
対象作品: 三人の強い女性(Trois femmes puissantes)
主催: Académie Goncourt
結果: winner
グラン・プリ・デュ・テアトル(Académie française)
2012
主催: アカデミー・フランセーズ
結果: winner
ネリー・ザックス賞(Nelly Sachs Prize)
2015
主催: ネリー・ザックス賞選考委員会
結果: winner
オーストリア国民賞(Austrian State Prize for European Literature)
2023
主催: オーストリア政府
結果: winner
マン・ブッカー国際賞(長編)ロングリスト
2016
対象作品: ラディヴィーヌ(Ladivine)
主催: マン・ブッカー賞運営
結果: longlisted
Best Translated Book Award(最終候補)
2017
対象作品: ラディヴィーヌ(Ladivine)
主催: BTBA 運営
結果: shortlisted
インターナショナル・ダブリン文学賞(International Dublin Literary Award)最終候補
2018
対象作品: ラディヴィーヌ(Ladivine)
主催: International Dublin Literary Award 運営
結果: shortlisted

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Rosie Carpe

    家族から切り離されたロージー・カルプが、グアドループでの不安定な生活のなかで、母として、娘として生き直そうとする。

    家族から切り離されたロージー・カルプが、グアドループでの不安定な生活のなかで、母として、娘として生き直そうとする。

    338ページ
    家族グアドループ母性社会的困窮
ゴンクール賞 1回登壇
  1. 受賞作: Trois femmes puissantes

    三人の異なる女性を主人公にした連作短編集で、移民や家族、暴力、孤独に直面する女性たちの生き様を冷静かつ力強い文体で描く。登場人物たちの内面と困難な現実を対照的に描写し、強さと脆さの共存を浮かび上がらせる。

    三人の異なる女性を主人公にした連作短編集で、移民や家族、暴力、孤独に直面する女性たちの生き様を冷静かつ力強い文体で描く。

    316ページ
    女性移民とアイデンティティ家族強さと脆さ短編
  1. 受賞作: Drie sterke vrouwen

    三編で構成される短編集。移民や家族関係、権力や暴力に翻弄される女性たちの運命を抑制の効いた筆致で描き、強さと脆さ、孤独と抵抗の諸相を鋭く浮かび上がらせる。

    女性移民家族暴力アイデンティティ
  1. 受賞作: 生涯の業績(代表作を含む)

    家族や社会的疎外、アイデンティティを主題とした小説・戯曲で評価された。実験的な言語運用と緻密な心理描写を通じて現代社会の緊張を浮き彫りにし、国際文学界への貢献が受賞の理由となった。

    アイデンティティ家族社会的疎外人種
  1. 受賞作: 生涯業績

    本賞は単一の作品に対してではなく、受賞者の長年にわたる創作活動と欧州文学への総合的な貢献を称えるものです。本件における「作品」は個別の書籍ではなく、受賞者が残した代表作群とその文学的影響を総括したものとして扱われます。

    生涯業績欧州文学国際的影響文化交流

作品

代表作

Quant au riche avenir

1985年 小説

若年で発表された初期小説。作者が十代で執筆・出版した処女作。

成長家族

Comédie classique

1988年 小説(実験的小説)

約200ページにわたって一文のみで構成された実験的な作品。

言語実験形式の冒険

Rosie Carpe

2001年 小説

家族とアイデンティティを巡る物語。2001年にPrix Feminaを受賞。

家族疎外アイデンティティ
翻訳
  • ロージー・カルプ(英訳)

Trois femmes puissantes

2009年 短編集/連作短編

三つの短編を通じて女性たちの強さと苦闘を描く作品。2009年にPrix Goncourtを受賞。

女性の強さ移民とディアスポラ家族の行方
翻訳
  • 三人の強い女性(英訳)

Ladivine

2013年 小説

世代と家族史を巡る物語。国際的な候補リストに何度も挙がった作品。

家族史世代間の関係記憶
翻訳
  • ラディヴィーヌ(英訳)

La vengeance m’appartient

2022年 小説

復讐と個人の内面を描く近作。英訳版も刊行されている。

復讐道徳人間関係
翻訳
  • 復讐は私のもの(英訳)

全著作

  • Quant au riche avenir (1985)
  • Comédie classique (1988)
  • La femme changée en bûche (1989)
  • En famille (1991)
  • Un temps de saison (1994)
  • La Sorcière (1996)
  • Rosie Carpe (2001)
  • Tous mes amis (短編集, 2004)
  • Autoportrait en vert (2005)
  • Mon cœur a l'étroit (2007)
  • Trois femmes puissantes (2009)
  • Ladivine (2013)
  • La Cheffe, roman d'une cuisinière (2016)
  • La vengeance m’appartient (2022)

翻案

  • 『ホワイト・マテリアル』脚本(共作)
  • 『Saint Omer』脚本(共作、2022年、フランス代表作に選出)

作品の翻訳

  • 三人の強い女性(英訳:Three Strong Women)
  • ラディヴィーヌ(英訳:Ladivine)
  • ザ・シェフ(英訳:The Cheffe)
  • 復讐は私のもの(英訳:Vengeance is Mine)

作風・主題

文体
緻密で観察眼の鋭い文体時に実験的な語りの構造感情の逸脱と不在を描く冷静な筆致
頻出モチーフ
家族の崩壊アイデンティティとルーツ暴力とその余波ディアスポラと移民経験

評価・遺産

マリー・ンディアイはフランス現代文学を代表する作家の一人であり、2009年のPrix Goncourt受賞や劇作『Papa doit manger』がコメディ・フランセーズのレパートリーに加わるなど、文学的・演劇的領域で幅広い影響を与えている。作品は家族・アイデンティティ・暴力を巡る深い洞察で評価され、国際的にも多くの翻訳と受賞歴を持つ。

大衆文化への影響

  • 脚本参加した映画『Saint Omer』(2022年)がフランスのアカデミー賞国際部門代表に選出

引用

  • 「私はフランスを醜悪だと感じる。選挙直後、私たちはベルリンに住むことを選んだが、それは無関係ではない。」
    出典: Les Inrockuptibles(インタビュー, 2009年8月30日) (2009年)

豆知識

  • 17歳で処女作『Quant au riche avenir』を出版した。
  • 劇『Papa doit manger』は現存する女性作家による作品としてコメディ・フランセーズのレパートリーに加わった数少ない例の一つである。
  • 兄に政治学者のパップ・ンディアイ(Pap Ndiaye)がいる。
  • 映画『White Material』(2009)や『Saint Omer』(2022)で脚本に参加している。