-
第24回(2003年) 受賞受賞作: The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
自閉症傾向のある少年の視点で語られる物語。家族の秘密や世界の理解のずれを通して、成長と真実の探求が描かれるユニークな長編。
成長家族発達真実の探求
マーク・ハドン
マーク・ハドン
Mark Haddon
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1962-09-26 (イングランド、ノーサンプトン(ノーサンプトンシャー))
- 国籍
- イギリス(イングランド)
- 言語
- 英語
- 宗教
- 無宗教(無神論)
- 居住地歴
- ノーサンプトン(出生) → オックスフォード(居住)
経歴
- 職業
- 作家, イラストレーター
- 活動期間
- 1987年〜
- ノミネート
- マン・ブッカー賞 ロングリスト(2003):『夜中に犬に起こった奇妙な事件』, サンデー・タイムズ短編賞 ロングリスト(2015):短編「The Pier Falls」
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| スプラットン・ホール・スクール | — | — | — | — | イギリス |
| アップリングハム・スクール | — | — | — | — | イギリス |
| マートン・カレッジ(オックスフォード大学) | 英文学 | 英文学科 | MA | — | イギリス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2003 | ウィットブレッド(ブック・オブ・ザ・イヤー) | 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 | 小説部門 | ウィットブレッド / コスタ | winner |
| 2003 | ガーディアン児童文学賞 | 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 | 児童文学 | ガーディアン | winner |
| 2003 | コモンウェルス・ライターズ賞(ベスト・ファースト・ブック) | 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 | Best First Book | コモンウェルス・ライターズ賞 | winner |
| — | ドリー・グレイ児童文学賞 | — | — | Dolly Gray | winner |
受賞・候補エディション
-
第1回(2003年) 受賞受賞作: The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
15歳のクリストファーの一人称で綴られる長編。隣人の犬が殺された事件をきっかけに彼は真相を追うが、その過程で家族の秘密や自身の不安、社会との隔たりと向き合うことになる。論理的な視点と感情のズレを通して成長と理解を描く物語。
それは真夜中から7分過ぎのことだった。犬は死んでいた。
発達障害家族ミステリー成長
-
第33回(2003年) 優秀賞受賞作: The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
『The Curious Incident of the Dog in the Night‑Time』は、高機能自閉症を思わせる視点を持つ少年クリストファーが、近所で起きた犬の死をきっかけに家族の秘密と世界の複雑さを探る物語。論理的で率直な語り口と繊細な感情描写が共感を呼ぶ。
発達障害の視点家族真実探偵風物語
-
第39回(2003年) 受賞受賞作: The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
本作は、論理的で観察力に優れるが社交が苦手な少年クリストファーが、近所の犬の不可解な死をきっかけに事件を追ううちに家族の秘密にたどり着き、自分の世界が大きく揺らぐ様子を描く。独特の語り口で真実と信頼、成長を描出する。
発達障害家族探偵小説成長
-
第18回(2004年) 受賞受賞作: The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
自閉症スペクトラムと思われる少年クリストファーの視点で語られるミステリ風の物語。論理的な観察と情緒的成長を通じて家族と真実を描く。
発達障害家族成長真実探求
-
第10回(2004年) 受賞受賞作: The Curious Incident of the Dog in the Night-Time
自閉症スペクトラムの少年クリストファーの視点で語られる物語。近所の犬の死をきっかけに家族の秘密が明らかになり、主人公の自己発見と成長が描かれる。独特の語り口で読者の共感を呼ぶ。
226ページ神経発達症(ASD)家族の秘密成長ミステリ
-
第93回(2014年) 受賞受賞作: The Gun
銃をめぐる気配が家族の関係を静かに変えていく短編。短い場面の積み重ねで、不安と緊張がじわじわと高まる。
何気ない会話の下に、危うい緊張が潜んでいる。
短編家族緊張感暴力の気配
作品
代表作
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
2003年 小説(成人向け/児童文学的要素)15歳の少年クリストファーの視点で語られるミステリー風小説。近所の犬が殺害された事件を通じて、家族や真実、コミュニケーションの困難が描かれる。
- [演劇] 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(舞台) / Simon Stephens(脚色)、Marianne Elliott(演出) (2012)
- 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』
『A Spot of Bother(スポット・オブ・ボザー)』
2006年 小説(成人向け)家庭内の日常と危機を描くブラックユーモアを含んだ作品。近しい人間関係の摩擦と個人の不安がテーマ。
『The Red House(レッド・ハウス)』
2012年 小説休暇に集まった家族を描く心理ドラマ。過去の確執と秘密が徐々に明らかになる。
『The Pier Falls(ピア・フォールズ)』
2016年 短編集古典神話などに着想を得た短編を収めた作品集。多様なモチーフと濃密な物語が特徴。
『The Porpoise(ポルポイズ)』
2019年 小説古典的モチーフと現代の物語を織り交ぜた実験的な小説。物語と物語性について考察する作品。
『Dogs and Monsters(ドッグス・アンド・モンスターズ)』
2024年 短編集古典神話に着想を得た短編集。批評家からも注目を集めた近年の短編作品集。
全著作
- Gilbert's Gobstopper(1987)
- Gridzbi Spudvetch!(1992)
- The Curious Incident of the Dog in the Night-Time(2003)
- A Spot of Bother(2006)
- The Red House(2012)
- The Pier Falls(2016)
- The Porpoise(2019)
- Dogs and Monsters(2024)
翻案
- 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 舞台化(脚色:Simon Stephens、演出:Marianne Elliott)
作品の翻訳
- 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』日本語訳版(邦題は版によって異なる)
作風・主題
- 文体
- 簡潔で直接的な一人称語りユーモアと同情を含む観察的な文体児童文学的要素と成人向けテーマの融合
- 頻出モチーフ
- 家族の秘密誠実さと真実の探求異なる認知の視点(自閉症スペクトラム)
健康
-
心臓バイパス手術2019手術を受けた。後年の体調変化に関係する可能性あり。
-
ロングCOVID(long COVID)COVID-19感染後(2020頃)〜回復途中(2024まで言及)数年間にわたる“脳のもや”による読書・執筆困難があり、部分的に回復中と報告。
評価・遺産
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』で国際的に注目を集め、児童文学と成人向け小説を横断する作品群で評価される。舞台化などで広い影響を持ち、現代英国文学における重要な作家の一人とされる。
大衆文化への影響
- 『夜中に犬に起こった奇妙な事件』の舞台は長期上演され、国際的に上演され続けている。
引用
-
「私は、英国帝国を無批判に良いものとする栄誉を受け入れることに違和感を覚えるだろう。」
出典: New Statesman(2024年)記事:Mark Haddon: why I turned down an OBE (2024年)
豆知識
- 菜食主義者である。
- 自身を「ハードラインの無神論者」と述べている。
- 2019年に心臓バイパス手術を受けた。
- COVID-19感染後にロングCOVIDを発症し、長期間の“脳のもや”に悩まされたと報告している。
- 妻はオックスフォード大学のソス・エルティス(Sos Eltis)で、子どもが2人いる。
- 2014年以降も活発に執筆活動を続け、2024年に短編集『Dogs and Monsters』を刊行した。
- 2023年にOBE受章を辞退した(受章辞退の意向を公表)。
- 公式ウェブサイト: http://www.markhaddon.com/