エーリッヒ・フリード賞
えーりっひふりーどしょう
エーリッヒ・フリードを記念するオーストリアの年次文学賞。審査員の指名により受賞者が決定され、賞金は15,000ユーロ。
- 創設年
- 1990
- 主催
- Internationale Erich Fried Gesellschaft (International Erich Fried Society for Literature and Language)(ウィーン)/賞はオーストリア連邦首相府の助成あり
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 10月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Erich Fried Prize(Erich‑Fried‑Preis)は、オーストリアの詩人エーリッヒ・フリードを記念して設立された年次の文学賞。ウィーンを拠点とする国際エーリッヒ・フリード協会(International Erich Fried Society)が授与し、賞金はオーストリア首相府により基金が提供される。協会の理事が毎年審査員(juror)を選出し、その審査員が当該年の受賞者を指名する仕組みで、公募ではなく推薦(指名)による選考が行われる。主にドイツ語圏の作家や詩作に対して贈られることが多い。
賞品
- 主賞品
- 金銭賞(賞金)
- 賞金
- 15,000 EUR
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 審査員(juror)選出 | Erich Fried Society(国際エーリッヒ・フリード協会)の理事会が毎年1名の審査員を選出 | — | 協会(および関連メディア)を通じて審査員選出が行われる |
| 受賞者指名(審査員による決定) | 当該年に選任された審査員(juror)が受賞者を指名 | — | 協会が受賞者を発表(公式サイト・報道発表など) |
選考基準
- 文学的業績
- 言語表現の独創性・質
- 詩的または文体的な貢献
- 社会的・文化的影響(総合的評価)
応募のヒント
推奨
- 作品を公表・発表して批評や読者に知られるようにする(公募ではなく指名型の賞のため、活動実績が重要)
- 長年の文学的業績や継続的な創作活動を示す
- ドイツ語での表現力や言語への貢献を明確にする
注意
- 直接の応募書類を送って受賞を期待する(公募形式ではない)
- 短期間の自演的なプロモーションに頼る
- 受賞歴や実績を過度に誇張する
審査員から
- 審査は作品と作家の総合的な業績を重視する傾向がある
- 言語表現の独創性と一貫した文学的価値が評価される
関連の賞
- Erich Fried Tage(Erich Fried 国際文学祭)
- German literature(ドイツ文学関連の賞)
- List of literary awards
- List of poetry awards
公式情報
https://www.bmwkms.gv.at/kunst-und-kultur/preise/preise-literatur/erich-fried-preis-fuer-literatur-und-sprache.html過去の受賞者
言語遊戯や形式実験を特徴とする短篇・散文群が評価された。実験的な語りと鋭い言語感覚を通じて社会や言語の問題を浮かび上がらせる作風が受賞理由となり、文学的独創性が顕彰された。
スイスの作家・評論家。実験的な言語表現や短篇・散文で知られ、形式への挑戦を通じて言語と社会を問う作品を発表してきた。長年の文学的貢献が評価され受賞した。
単一の刊行作品ではなく、詩作や文芸活動全体が評価されての受賞と報じられている。詩的言語や現代的な主題への取り組みを通じて評価を受けた可能性があるが、公開情報は限定的である。
公的な詳細プロフィールが限られている受賞者。報道では詩や文芸活動における顕著な業績が評価されて受賞したとされるが、個別の経歴情報は明確でない。
移民体験や家族史、記憶を主題にした作品群が評価された。多言語的背景を活かした語りと、個人的な記憶が公共の歴史と交差する描写により深い共感と批評性を示し、文学的な貢献が認められての受賞である。
スイスを拠点に活動する作家。移民経験や家族史、記憶を主題にした作品で国際的に評価されており、言語とアイデンティティを巡る鋭い描写が特徴である。エリヒ・フリード賞はその文学的貢献を顕彰した。
長編小説や評論で培われた独自の文体と思想性が評価された。作品は歴史や社会、個人的記憶を交差させる実験的な語りを特徴とし、言語・記憶・文化に対する洞察が受賞理由とされている。
ドイツの作家。小説や評論で独自の語り口と実験的な構成を用い、歴史・文化・個人の精神を横断する作品で知られる。その文学的到達が評価され受賞した。
詩作、散文、翻訳を横断する長年の文学活動が評価された。作品群は風景や移動、記憶といった主題を繊細な観察と静謐な文体で織り上げ、言語と場所の関係を問い直す表現が特徴である。受賞はこの総合的な貢献への顕彰である。
ドイツの作家・翻訳家。詩や散文、翻訳を通じて風景と記憶、移動を巡る繊細な文章世界を築いており、その総合的な文学活動が評価されエリヒ・フリード賞を受賞した。
1999年の受賞は、ゲルストルの詩と随筆を通じた個人的記憶や社会的記憶の表現、女性の経験の描写といった文学的貢献を評価したものと理解される。
オーストリアの詩人・随筆家。女性の視点や個人的記憶、ホロコーストに関連する記憶を繊細に描く作品で知られる。
1998年の受賞は、パーペンフース=ゴレクの現代詩とパフォーマンスを通じた社会批評的な活動を評価したものと見られる。特定作品ではなく総合的業績が対象となった。
ドイツの詩人・パフォーマー。詩の朗読やパフォーマンスを通じて政治的・社会的な主題に取り組む活動で知られる。
1997年の受賞は、ジョンケの革新的な語り口と舞台的表現を含む文学活動に対する顕彰であり、作品群の独創性が評価されたと考えられる。
オーストリアの作家・詩人。実験的な散文や舞台作品で知られ、音楽的・比喩的な文体と舞台表現の融合が特徴である。
1996年の受賞は、ニゾンの記憶や自伝性をめぐる文学的業績に対する顕彰と理解される。作品群を通じた言語的探求が評価された。
スイスの作家。回想的・自伝的要素を含む作品や随想で知られ、言葉と記憶をめぐる文学的探求が特徴的である。
1995年の受賞は、エルケ・エルブの詩的探求と翻訳・文学への貢献を評価したものと理解される。言語表現の実験性が高く評価された。
ドイツの詩人・翻訳家。言語に対する探求的な詩作と翻訳活動で知られ、実験的な表現を特徴とする。
1993年の受賞は、シンデルの詩と散文における歴史記憶や個人のアイデンティティの探求を評価したものと理解される。特定作品ではなく業績全体が讃えられた。
オーストリアの詩人・小説家。歴史的記憶やユダヤ系の出自、移民とアイデンティティを主題とする作品を発表している。
1992年の受賞は、パウル・パリンの医学・人類学・精神分析を横断する学際的な業績を評価したものと理解される。著述と研究を通じた人間理解への寄与が重視された。
スイスの精神分析医・人類学者であり作家。フィールドワークや精神分析の観点を融合させた研究・著述で知られる。
1991年の受賞は、ボド・ヘルの文学的探求と文化批評に対する評価であり、特定の単一作品ではなく作家としての総合的業績が対象とされたと理解される。
オーストリアの作家・詩人。詩、散文、随筆など多様な作品を手がけ、実験的な語りや文化批評的視点を持つ作風で知られる。
1990年の受賞は、ハインの総合的な文学業績に対する顕彰と理解される。東ドイツ社会や個人と政治の関係、歴史認識をめぐる作品群が評価されたと考えられる。
東ドイツ出身のドイツ語作家。長編小説や戯曲、随筆を通じて社会的・政治的テーマや個人の葛藤を描き、東ドイツ社会の経験を題材にした作品で知られる。