ケイト・タフツ発見賞
けいと・たふつはっけんしょう
ケイト・タフツ・ディスカバリー賞は、初の刊行詩集で将来有望な詩人に贈られるClaremont Graduate University主催の年次賞(賞金10,000米ドル)。
- 創設年
- 1994
- 主催
- Claremont Graduate University
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 4月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
ケイト・タフツ・ディスカバリー賞(Kate Tufts Discovery Award)は、Claremont Graduate Universityが主催するTufts Poetry Awardsの一環で、初刊の詩集で『genuine promise(将来有望性)』を示す詩人を対象に1994年に創設された年次賞です。作品は英語で刊行された単行本に限られ、応募締切は毎年7月1日、対象刊行期間は前年度の7月から当年6月までです。創設時の賞金は5,000ドルでしたが現在は10,000ドルに増額されています。受賞者は翌年2月に発表され、4月にClaremont Graduate Universityキャンパスで授賞式が行われます。応募者は米国市民または米国の合法的居住者であることが求められます。
賞品
- 主賞品
- 初刊詩集で将来有望と認められる詩人に贈られる賞(賞金および認知)。
- 賞金
- 10,000 USD
- 授賞式での受賞発表・講演の機会
- 受賞による広報・キャリア支援
- 詩作に専念するための資金的支援
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 一次予備審査 | 予備審査パネル(3名) — 約400件(両賞合計)の応募をスクリーニング | — | 予備審査で選ばれた候補(ファイナリスト)を最終審査へ推薦する |
| 最終審査 | 最終審査パネル(5名) — アメリカ詩壇を代表する選者による審査 | — | 受賞者は翌年2月に発表され、4月の授賞式で表彰される |
選考基準
- 初刊詩集としての将来性(genuine promise)
- 詩の芸術性・表現力・技術
- 作品群の一貫性と完成度
- 出版日が応募期間(前年度7月〜当年6月)に該当すること
- 応募者は米国市民または合法的居住者であること
応募のヒント
推奨
- 刊行日が応募期間(前年度7月〜当年6月)に入っていることを確認する。
- 応募作品は英語で刊行された単行本に限定されるため、該当する書籍を提出する。
- マニュスクリプト、CD、チャプブックは不可。応募形式の要件を確認する。
- 応募締切(毎年7月1日)を厳守する。
- 応募資格(米国市民または合法的居住者)と必要書類を事前に用意する。
注意
- 未刊行の原稿やチャプブック、CDで応募しない。
- 刊行日が応募期間外の書籍を提出しない。
- 応募規程やフォーマットを無視して提出しない。
- 虚偽の居住・出版情報を記載しない。
審査員から
- Kate Tuftsの意向:"that would enable a poet to work on his or her craft for a while without paying bills."(詩人が生活費を気にせず創作に専念できるようにしたい)
- 審査員は作品の将来性(genuine promise)と詩的完成度を重視する。
関連の賞
- Kingsley Tufts Poetry Award
- Tufts Poetry Awards(Kingsley and Kate Tufts の両賞)
- First-book awards(初刊本賞)
公式情報
https://arts.cgu.edu/tufts-poetry-awards/過去の受賞者
詩人。デビュー詩集『Bittering the Wound』でKate Tufts Discovery Award(2024年)を受賞。
詩人。デビュー詩集『Mothman Apologia』でKate Tufts Discovery Award(2023年)を受賞。
『Wound from the Mouth of a Wound』は傷と喪失、記憶と口述性を主題に据え、身体/言語/歴史の交差点を探る断片的で衝撃的な詩篇群である。個人的かつ集団的な痛みを照らし出す詩的実践が展開される。
詩人。詩集『Wound from the Mouth of a Wound』でKate Tufts Discovery Awardを受賞。傷と記憶、身体を巡る探求的な詩作が特徴。
『Eyes Bottle Dark with a Mouthful of Flowers』はナバホの土地、家族史、植民地主義の影響と記憶をめぐる詩集である。空間と声の相互作用を通じて文化的疎外と回復を描き、固有の語りを提示する。
ダイン(ナバホ)出身の詩人。土地や記憶、植民地主義の影響を主題にした詩作で知られ、詩集『Eyes Bottle Dark with a Mouthful of Flowers』によりKate Tufts受賞。
本詩集は黒人の身体と歴史、暴力の連鎖を主題に、自然や宗教的比喩を通じて歴史的暴力の残響を追う作品群である。強い比喩と抒情性で個人と共同体の痛みを照射する。
詩人。人種や暴力、宗教的イメージを横断する鋭い言語感覚で評価され、詩集『I Can’t Talk About the Trees Without the Blood』でKate Tufts Discovery Awardを受賞した。
『Ghost Of』は家族の喪失や戦争・移民に伴う歴史的トラウマを扱い、断片的な語りと視覚的な言語操作で記憶と幽霊性を浮かび上がらせる詩集である。形式実験を伴う強い感情表現が特徴。
詩人。家族の喪失や歴史的トラウマを題材に、言語実験と視覚的配置を用いて記憶の断片を組み合わせる作風で知られる。詩集『Ghost Of』でKate Tufts受賞。
『Bestiary』は動物や寓話的イメージを媒介にして、母性、喪失、身体、記憶を探求する詩集である。象徴的な比喩と濃密な情感で個人的な悲嘆と回復を静謐に描き出す。
詩人。寓話的イメージや身体性を通して母性や喪失を描くことで知られ、詩集『Bestiary』によりKate Tufts Discovery Awardを受賞した。
『Thief in the Interior』は多様な詩形とリズム感を生かしながら、家族史や記憶、都市的経験、黒人の生を照射する詩集である。内面の喪失と回復、声の生成が主要な主題として扱われる。
詩人。リズムと音楽性を重視する詩作で知られ、家族や記憶、都市の風景を通して内面を探る。詩集『Thief in the Interior』がKate Tufts Discovery Awardを受賞した。
『[insert] boy』はブラックネス、クィアネス、身体性、HIV、警察暴力といった主題を詩の言語で突きつける作品集である。断片的かつリズミカルな詩行を通じて、個人的な経験と制度的暴力の交差を描き出す。
アフリカ系アメリカ人でクィアの詩人。人種、ジェンダー、HIVや暴力などを率直に扱う詩作で注目され、詩集『[insert] boy』でKate Tufts Discovery Awardを受賞した。
『The Tribute Horse』は家族史や文化的記憶、都市生活の断片を織り合わせながら、私的体験と集合的記憶を往還する詩集である。言語的実験性と鮮烈なイメージで、個人の喪失や記憶の重層性を描く。
詩人。詩集『The Tribute Horse』でKate Tufts Discovery Awardを受賞。文化的記憶と個人的経験を詩的に編む作風が評価された。
『Hemming the Water』は家族や死、愛、都市での生活をめぐる詩群であり、日常の断片と歴史的記憶を織り交ぜながら喪失の感覚を掘り下げる。比喩と音韻を効果的に用いて内的世界と外的現実を繋げる作品群である。
詩人。鋭い言語感覚と個人的な記憶を織り合わせる作風で知られ、詩集『Hemming the Water』によりKate Tufts Discovery Awardを受賞した。
『Fowling Piece』は、野外での観察や鳥類・獲物をめぐるイメージを軸に、自然と人間の関係、記憶、喪失、身体性を繊細に綴る詩集である。日常の細部に宿る緊張と静けさを通して、再生と喪失の主題が反復される。
詩人。詩集『Fowling Piece』によりKate Tufts Discovery Awardを受賞。自然や動物をめぐるイメージを通して記憶や身体性を描く作風が特徴。
自然や観察を主題に、細部への注意と詩的想像力を結びつける詩集。生態や自然史への関心が反映された繊細な描写が特徴。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Radial Symmetry』でKate Tufts Discovery Award(2012年)を受賞。
歴史や文化、個人史を交差させた詩集。実験的な形式や多層的な語りを通じて、言語と記憶の関係を探る作品が並ぶ。
詩人。デビュー詩集『Romey's Order』でKate Tufts Discovery Award(2011年)を受賞。
深い喪失や記憶、感情の鋭さをテーマにした詩集。言葉の緊張感と強烈なイメージで、個人的体験を詩的に焼き付ける作品群。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Temper』でKate Tufts Discovery Award(2010年)を受賞。
口語的でリズミカルな声を持つ詩集。家族や個人史、アイデンティティ、アメリカ社会の断面を親密な語りで掘り下げる作品群。
アメリカの詩人。デビュー詩集『All-American Poem』でKate Tufts Discovery Award(2009年)を受賞。
身体や喪失、歴史的記憶を扱う詩篇を収めたデビュー作。個人的経験と共同体の記憶が結び付く証言的な詩風が目立つ。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Even the Hollow My Body Made is Gone』でKate Tufts Discovery Award(2008年)を受賞。
家庭や日常生活、労働といった身近な題材をユーモアと温かさで描く詩集。平易な語り口に繊細な観察が織り込まれている。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Potscrubber Lullabies』でKate Tufts Discovery Award(2007年)を受賞。
言語実験やイメージの断片化を特徴とするデビュー詩集。都市的経験や主体の揺らぎを多声的かつ実験的な手法で描き出す。
アメリカの詩人。デビュー詩集『The Book of Funnels』でKate Tufts Discovery Award(2006年)を受賞。
デビュー詩集。題名に示される風景や川を背景に、家族や個人的記憶と地理的・歴史的文脈を交錯させながら詩的に綴る作品群。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Chattahoochee』でKate Tufts Discovery Award(2005年)を受賞。
デビュー詩集。地域性や家族、女性の経験を素材に、リズムと音を意識した言語で私的記憶と社会的文脈を行き交わせる作品群。
アメリカの詩人。デビュー詩集『The Brass Girl Brouhaha』でKate Tufts Discovery Award(2004年)を受賞。
デビュー詩集。日常や記憶、身近な観察を題材に詩的イメージを綴る。抒情的な語りと細やかな観察眼で断片的な場面を繋ぎ、個人史を浮かび上がらせる。
アメリカの詩人。デビュー詩集『The Zoo』でKate Tufts Discovery Award(2003年)を受賞。
鮮烈なイメージと比喩で個人的体験や喪失を掘り下げる詩集。断片的なイメージと物語的要素が交錯し、視覚的で緊迫した詩的空間を構築する。
アメリカの詩人。デビュー詩集『World's Tallest Disaster』で2002年のKate Tufts Discovery Awardを受賞。強いイメージと叙情を兼ね備えた作品で評価された。
静かな抒情性を持つ詩集。日常の断片や人間関係の機微を繊細にすくい上げ、余白を活かした言葉選びで感情の揺らぎや存在の脆さを描き出す。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Invisible Tender』で2001年のKate Tufts Discovery Awardを受賞。抒情性と観察眼に富む詩作を展開する。
音楽的リズムと実験的な言語を駆使した詩集。人種、ジェンダー、身体をめぐる省察をジャズ的な構造や音韻的工夫で表現し、強い声と創造的な形式を示す。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Muscular Music』で2000年のKate Tufts Discovery Awardを受賞。音楽性とリズム感を重視した革新的な詩作で広く知られる。
家族や個人的記憶をもとに喪失と再生を織り上げる詩集。繊細な比喩と誠実な語り口で人間の脆さと強さを探り、感情の深みを丁寧に掘り下げる。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Bite Every Sorrow』で1999年のKate Tufts Discovery Awardを受賞。個人的記憶や家族史を題材にした誠実な詩作で知られる。
自然や水辺の風景、日常の細部を繊細に描く詩集。観察眼に基づく描写と抑制の効いた語り口が印象的で、静かな叙情性を持つ作品群。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Reading the Water』で1998年のKate Tufts Discovery Awardを受賞。観察に基づく叙情性が評価された。
身体感覚や病といった主題を通して存在の脆さを見つめる詩集。ユーモアと哀感が交錯し、個人的経験を普遍的な問いへと高める作品群。
アメリカの詩人。デビュー詩集『The Body Mutinies』で1997年のKate Tufts Discovery Awardを受賞。身体性とユーモアを帯びた鋭い詩作で知られる。
ユーモアと鋭い観察眼を持つ詩集。日常の中に潜む不条理や情緒を技巧的なリズムと言語遊びで描き、読者を独特の詩的世界へ導く作品群。
アメリカの詩人。デビュー詩集『Delirium』で1996年のKate Tufts Discovery Awardを受賞した。機知と語りを併せ持つ作風で知られる。
家族や記憶、過去と現在の重なりを詩的に編み上げるデビュー詩集。夜や自然を象徴的に用いながら個人的な物語を織り、失われたものと回復の可能性を探る。
アメリカの詩人。デビュー詩集『The Moon Reflected Fire』で1995年のKate Tufts Discovery Awardを受賞。記憶や民俗的イメージを織り交ぜた詩風が特徴。
口語的で機知に富んだ詩群を収めたデビュー詩集。都市生活や身体、欲望といった主題をユーモアと皮肉を交えて描き、言葉遊び的なリズムと会話的語りが特徴。
アメリカの詩人。デビュー詩集『1-800-HOT-RIBS』で1994年のKate Tufts Discovery Awardを受賞した。口語的なリズムと機知を用いた作品で知られる。