ロサンゼルス・タイムズ ブック賞 ろさんぜるす・たいむず ぶっくしょう
第17回(1996年)
受賞者
8名アパルトヘイト期の南アフリカを舞台に、少年の視点から社会と暴力、道徳的混乱を描く長編。抑圧的体制下の成長とその影響を探る。
南アフリカ出身の作家で、アパルトヘイトや個人の倫理を描く作品で知られる。
貧困と信仰、家族の苦難を通して少年時代のアイルランドを回想する回顧録。悲惨さの中にもユーモアを保ちながら、記憶の痛みと生き延びる力を描く。
悲惨な幼年期の記憶が、静かなユーモアとともに語られる。
アイルランド出身の作家。貧しい幼少期を描いた回想録『Angela's Ashes』で国際的に評価された。
ボスニア戦争を取材した記者が、日常と暴力の境界が崩れる現場をたどるルポルタージュ。個人の証言と戦争の残酷さが密接に結びつく。
戦争が人間関係をどう変えるのかを、現場の視線で追う。
戦争・人道問題を取材するジャーナリスト。現場の記述を通じて国際問題を報告する。
1975年のインド非常事態下を舞台に、四人の人生がゆっくり交差していく長編小説。圧倒的な現実の重さの中で、連帯と持続する尊厳が浮かび上がる。
長く重い物語の中で、損なわれない人間のしぶとさが残る。
インド出身の作家で、社会階層や個人の運命を描く重厚な長編で国際的に評価される。
黒海沿岸の歴史を、神話と交易、帝国と境界の交錯として描くノンフィクション。海そのものを中心に、ヨーロッパとアジアの接点を読み直す。
海を中心に、歴史と神話が重なり合う。
ヨーロッパ史や地政学を扱うジャーナリスト/学者。地域史に関する著述がある。
家族、結婚、幼少期の記憶を題材にした詩集。親密さの揺れや社会的な距離感を、繊細で抑制の効いた言葉で掘り下げる。
私的な記憶から、関係のかたちを見つめ直す。
現代アメリカ詩を代表する詩人の一人。私的な視点と公的主題を交差させる作風。
科学的懐疑主義を、日常の判断に使える道具としてわかりやすく提示する一冊。迷信や疑似科学に向き合う姿勢を、親しみやすい語り口で示す。
科学を信じることを、日常の判断へつなげる。
宇宙科学の普及に尽力した研究者・著述家。科学を一般に伝える仕事で広く知られる。