ネスレ・スマーティーズ・ブック・プライズ
ねすれ すまーてぃーず ぶっく ぷらいず
英国の児童文学を対象とした年間賞。1985年から2007年まで23年間にわたって実施され、0〜5歳・6〜8歳・9〜11歳の年齢別3部門を設けていた。大人の審査員が候補作を選び、最終的に英国の小学生の投票で受賞作が決まる選考方式が特徴だった。BookTrustが運営し、ネスレがスポンサーを務めた。
- 創設年
- 1985
- 主催
- BookTrust(英国)/スポンサー:ネスレ
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 終了
説明
The Nestlé Smarties Book Prize (also known as the Nestlé Children's Book Prize for part of its history) was an annual British children's book award administered by BookTrust and sponsored by Nestlé that ran from 1985 to 2007. It recognised books in three age categories (0–5, 6–8 and 9–11). Eligible books were by UK citizens or residents and published during the preceding year. Shortlists were selected by adult judges; final placings (gold/silver/bronze in each category) were determined by votes from selected schoolchildren. The prize was discontinued in 2008 by mutual agreement between BookTrust and Nestlé.
賞品
- 主賞品
- 各年齢区分(0–5 / 6–8 / 9–11)ごとにGold, Silver, Bronzeを授与。1996年以降は総合優勝は廃止され、部門ごとの金銀銅が主となった。
- Kids' Club Network Special Award
- 4Children Special Award
- Kids' Club Award
- メダル・書籍のプロモーション(受賞による広報効果)
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| Eligibility / Submission | 出版社/著者経由の提出物(対象:英国在住・英国市民の著者による、前年度に出版された書籍) | 不明 | 応募・適格性の管理はBookTrust側(詳細期日は年による) |
| Shortlist selection | 成人の選考パネル(子どもの本の編集者や専門家)。後年はジュリア・エクルシェア(Julia Eccleshare)らが審査委員長を務めた。 | 不明 | BookTrust発表(ショートリストが公表される) |
| Final voting by children | 選ばれた英国の学校クラスに所属する児童たちの投票で各部門の1位/2位/3位を決定 | 不明 | BookTrustにより受賞結果を発表(通常年末に発表) |
選考基準
- 対象年齢層への訴求力(age-appropriateness)
- 文章の質(文体・構成・独創性)
- 絵本部門では図版・イラストの質
- 児童への読み聞かせや読後の関心を喚起する力
- 該当出版期間内に出版されていること(資格条件)
応募のヒント
推奨
- 該当年の掲載条件(前年度に出版)と著者の英国居住資格を確認する
- 対象年齢層に合った表現・デザインを重視する
- 絵本部門では高品質なイラストを用意する
- 出版社と連携して適切に応募・プロモーションを行う
- 児童による読み聞かせや反応テストで子どもの反応を確認する
注意
- 未出版の原稿を提出しない(本賞は刊行済み作品が対象)
- 対象年齢を誤って設定しない
- 事実と異なる出版日や資格を申告しない
- 児童の興味を無視して成人向けに偏らせない
審査員から
- まず子どもに楽しんでもらえることを第一に考える
- 冒頭から惹きつける構成と分かりやすい語り口を意識する
- 絵本は文章と絵の協働を大切にする
- 対象年齢の読み・理解の負担を考慮する
関連の賞
- Carnegie Medal
- Kate Greenaway Medal
- Guardian Children's Fiction Prize
- Children's Book Council of Australia Awards
- Dorothy Canfield Fisher Children's Book Award
- Newbery Medal
公式情報
https://web.archive.org/web/20170326131127/http://www.booktrust.org.uk/prizes/13/過去の受賞者
モンスターが生まれる日を描いたリズミカルな絵本。誕生や想像力、家族の愛情を軽やかに表現し、読み聞かせに向く一冊。
作家とイラストレーターの共同制作。リズミカルな語りと親しみやすい絵で幼児向けに人気がある。
孤独なペンギンと友情を描く温かい絵本。短くやさしい文章と愛らしいイラストが幼児の共感を呼ぶ作品。
イギリスの絵本作家・イラストレーター。親しみやすい作風で幼児に人気がある。
想像上の大きな“ビースティ”と子どもの交流を描く絵本。ユーモアと親しみやすさを併せ持つ幼児向けの冒険物語。
探偵風の軽妙な冒険譚。個性的な登場人物と詳細なイラストで謎解きとユーモアを織り交ぜた児童向けシリーズ作品の一冊。
イギリスのイラストレーター・作家。細密な線画と豊かな想像力で知られる。
家庭や日常の奇妙さをユーモアたっぷりに描く児童小説。登場人物の心情描写に厚みがあり、子どもの視点に寄り添う作品。
児童書作家。ユーモアと人間関係の機微を描く作風で知られる。
小さなネズミが自分の恐怖を挙げていく形式の絵本。不安をユーモラスに扱い、子どもが恐怖に向き合う助けとなる一冊。
イギリスの絵本作家・イラストレーター。ユーモアと独創的な造本で高い評価を得ている。
少年が森の謎に挑むダークファンタジー。家族や過去の秘密、スリリングな展開を通じて読者を引き込む児童向け長編。
イギリスの作家。児童文学から成人向けまで幅広い分野で作家活動を行う。
地域社会と人間関係を描くヤング向け小説。登場人物の心理と対人関係の揺らぎを丁寧に描写する作品。
英国のヤング向け作家。人物描写と心理的葛藤を丁寧に描く作品が多い。
アーサー王伝説を独自の視点で再解釈した歴史ファンタジー。権力や英雄像の再考を含む重層的なテーマを持つ児童向け作品。
イギリスの児童文学作家。独創的な世界観と冒険的な物語で知られる。
エミリー・ブラウンのうさぎを巡る騒動をユーモラスに描く絵本。所有と優しさをやさしく扱い、読み聞かせに向くリズミカルな語りが特徴。
作家とイラストレーターの共同制作。児童向けのユーモラスな絵本で評価された。
想像の王国を舞台にした幻想的な絵本。豊かなイラストと詩的な文章で夢や恐れを描き、子どもの想像力を刺激するビジュアルブック。
英国のイラストレーター。細密な線画とユーモラスな作風で児童書界で活躍する。
Wibbly Pigシリーズの一冊。幼児向けにシンプルで親しみやすい語り口と明快なイラストで友情や遊びを軽やかに描く。
幼児向けの人気作家。親しみやすい語り口とキャラクターで長年支持されている。
奇抜な発想とユーモアが光る児童向けの小説。ネズミたちのコミカルな出来事を通じて友情や勇気を描き、児童読者の笑いを誘う。
イギリスの児童作家。奇想天外な発想とユーモアに富んだ作品で知られる。
孤児の少年ヒューゴが自分の過去を探す冒険譚。独自の世界観と緻密な挿絵で彩られた児童向けファンタジーで、成長と謎解きが主題となる。
作家とイラストレーターのコンビ。冒険的ファンタジー作品で知られる。
童謡をモチーフにした創造的な絵本。ディッシュとスプーンの冒険を機知に富んだイラストで表現し、遊び心あふれる造本が魅力の一冊。
独創的な造本とユーモアで知られる絵本作家・イラストレーター。
劇場を舞台にした歴史的冒険小説。若い主人公と劇団にまつわる謎が交錯し、成長とミステリー要素が絡む児童向けフィクション。
児童向けの歴史冒険小説で知られるイギリスの作家。
海や家族を巡るヤング向けファンタジー。自然の力や秘密、家族の絆が絡むドラマチックな展開が特徴の作品。
英作家。小説や詩を手掛け、ヤング向けファンタジーも執筆した。
ユーモラスな設定で展開する冒険児童小説。ありえない設定を通じて勇気や友情の価値を伝えるエンターテインメント作品。
児童向けのユーモラスな作品を手掛ける作家。
少年が海辺で迷子のペンギンを見つけ、ペンギンを家に返そうと奮闘する短い絵本。静かなユーモアとやわらかな絵で、友情や別れ、思いやりを温かく描く作品。
ベルファスト出身の絵本作家・イラストレーター。シンプルで詩的な絵と言葉を組み合わせた作品で知られる。
踊る虎を題材にした児童向けの絵本。リズミカルな語り口と挿絵で想像力を刺激し、ユーモアや勇気を子ども向けに伝える短い物語。
“狼”を題材に、恐れや好奇心をテーマにした絵本。詳細なイラストとページ構成を用いて読者の想像力を喚起するビジュアル中心の作品。
イギリスの絵本作家・イラストレーター。独創的な造本と視覚的な仕掛けで知られる。
家の中で起こる“ささやき”をめぐる少し不気味でユーモラスな絵本。家族や勇気、問題解決を温かく描く幼児向けの一冊。
イギリスの児童書作家・イラストレーター。乳児向けを中心に親しみやすい物語を多く手掛ける。
喪失と悲しみを正直に扱った絵本。やさしい言葉とイラストで悲しみの感情を表現し、子どもが感情を理解し表現する手助けとなる作品。
イギリスの児童作家・詩人。読み聞かせや詩作で広く知られる。
独特の世界観を持つ児童向け冒険小説。若い主人公が陰謀や不思議な出来事に立ち向かい、成長していく過程を描く。緻密な挿絵が物語を補強する。
作家とイラストレーターのコンビ。児童向けの冒険的ファンタジーを多数手掛ける。
17世紀のロンドンを舞台にした歴史ファンタジー。少女コリンダーの視点で魔法や喪失、再生を描き、詩的で重層的な物語が展開する。
イギリスの児童・YA作家。幻想的な歴史ファンタジー作品で知られる。
カカシと召使いの奇妙なコンビを描いたユーモラスな冒険物語。ブラックユーモアや風刺を含みつつ、友情や自由をテーマにしている。
イギリスの児童文学作家。大作『His Dark Materials』などで国際的に知られる。
旅や困難を通じて主人公が自らを見つめ直す成長物語。人間関係や内面の変化を丁寧に描くヤング向けフィクション。
イギリスの作家。若者向けのリアリスティックフィクションを手掛ける。
奇想天外な世界観と冒険が魅力の児童向けファンタジー。挿絵と物語が巧みに組み合わさり、読者を引き込む魅力的な一作。
ユーモアと心温まるエピソードを織り交ぜた児童向け作品。登場人物の細やかな感情描写が魅力で、読後に温かな余韻を残す。
(4Children 特別賞)独創的な世界観と挿絵が好評だった作品。冒険とユーモアを兼ね備え、幅広い年齢層に受け入れられる児童書。
ユーモアと奇想に富む絵本で、魔女の子どもたちと王妃の関わりを描く。遊び心ある絵と言葉で子どもを魅了する。
ユーモアと奇想に満ちた児童向け物語。登場人物のドタバタや困難を機知に富んだ語りで描き、読み手を楽しませる。
怪盗を主人公に据えたシリーズ。サスペンスとユーモアが交錯し、キャラクターの二面性や冒険が描かれる作品群。
精緻な世界観と冒険を併せ持つ児童向けファンタジー。小さな生き物たちと子どもたちの交流を描き、細部へのこだわりが光る。
(Kids' Club 賞)子どもたちの支持により選ばれた作品で、上記のようにユーモアと冒険が組み合わさった読みやすい児童書。
色彩豊かなイラストとリズム感のあるテキストで、ジャングルの世界を楽しく描く幼児向け絵本。視覚的な魅力が際立つ一冊。
ユーモラスな絵本で、嫌われ者のネズミが主役。偏見や違いへの理解、友情の芽生えを軽やかに描き、子どもにも受け入れられやすい作風。
機械化された都市が移動する世界を舞台にした壮大なSFファンタジー。社会構造や生存のための闘いをスリリングに描く作品。
(Kids' Club 特別賞)子どもたちの支持を集めた作品。ユーモアと共感を誘うストーリーで、若い読者に特に好評だった。
子ども向けの絵本で、動物と子どもの出会いやケアをテーマにした温かな物語。親子で読むのに適したやさしい語り口が特徴。
個性的なヒロインClarice Beanによる日常コメディ。家族や学校でのやり取りを通して、子どもの内面を生き生きと描く。
南米アマゾンを舞台にした冒険と成長の物語。新しい環境で出会う人々や文化を通じて、主人公が自らの価値を見出していく。
ゴシックな雰囲気を持つYA向けのホラー・冒険譚。怪奇現象や陰謀を巡り、若者たちの勇気と絆が試されるダークな物語。
中国を舞台にした冒険歴史小説。友情や勇気、家族の絆を大河的に描き、読者を歴史と異文化の世界へ導く作品。
(Kids' Club 特別賞)子どもたちの支持を集めた作品。上記の通り、日常とユーモアを通して共感を呼ぶシリーズ作。
子どもの視点で語られる日常の困難や友情。口数の少ない主人公が周囲と関わる中で自分を見つける様子を、温かくユーモラスに描く。
詩的でリズミカルなテキストが特徴の児童書。言葉遊びとイラストが結びつき、読み聞かせに向く楽しい作品。
童話のキャラクターたちが登場する想像力豊かな作品。既存の物語を遊び心で取り込み、読者に新たな視点を提示する絵本。
ディストピア的な世界観を持つ児童向けファンタジー。主人公たちが自由や勇気を求めて立ち上がり、世界を変えようとする冒険譚。
政治的背景や難民問題をテーマにしたYA向け作品。家族の分断や異国での困難、勇気ある選択を描き、社会問題への関心を促す。
アーサー王伝説を若い視点から再構築した歴史ファンタジー。伝承と現実が交錯し、主人公の成長と運命を描く重厚な物語。
(Kids' Club 特別賞)読み手の投票や子どもたちの評価により選ばれた特別賞。上記の通り、内向的な主人公の成長を描く作品。
巧みな韻とユーモアを用いた幼児向け絵本。森の中の小さな生き物が、自作の怪物グラファロを登場させて危機を乗り切る機知に富む物語。
日常に潜む小さな冒険や発見を丁寧に描く絵本。静かな情感と温かいイラストで、子どもの視点から世界を見つめる作品。
古典的な童話のパロディや再解釈で、ユーモアと創造性を展開。子ども向けに既知の物語を変奏し、新鮮な視点を提供する作品。
SF的ユーモアを交えた児童向け作品。異星から来たオーペアとの交流を通じて、異文化理解や友情の大切さを伝える読みやすい物語。
気取らない語り口で子どもの視点を描くユーモラスな作品。日常の悩みや想像力が可笑しみを持って綴られ、共感を呼ぶシリーズの一作。
シリーズ第三作。過去と現在が絡み合う謎解きと成長の物語で、友情や正義、恐れに立ち向かう主人公の姿を描く。
幻想的で暗めのトーンを持つYA作品。過去の事件や伝承が現在に影響を与え、自己のアイデンティティや勇気が試される深い物語。
ティーン向けユーモア小説。恋や友情、思春期の葛藤を赤裸々かつ笑いを交えて描き、共感を呼ぶ軽妙な語りが魅力。
風刺やユーモアを含む児童向け作品。奇想天外な登場人物と出来事を通して、大人社会への批評的視点や冒険心を提示する。
シリーズ第二作。学校生活の中で起きる怪奇と謎解きを通して、勇気や友情、正義について描き出すファンタジー長篇の続編。
詩や語りを通して動物と人間の関係を問い直す作品。ユーモアと風刺を交え、倫理や共生について考えさせる児童向けの読み物。
孤児の少年ハリーが魔法学校に招かれ、友情や勇気、成長を通じて己を発見していくファンタジー長篇。想像力豊かな世界観が魅力。
寓話的な要素を含む中短篇。時間や運命をめぐる不気味で魅力的な物語で、読者の想像力を刺激する作品。
歴史を背景にした児童向け小説。戦いや困難の中で人々がどのように生き抜くかを、動物の視点や人間関係を通して描く深みのある物語。
幼児向けユーモア絵本。予想外の失敗やドジをコミカルに描き、子どもが失敗を受け入れることや笑いの中で学ぶことを促す軽快な作品。
幼児や乳児をテーマにした写真絵本や紹介書。多様な赤ちゃんの姿を見せ、家族や成長、日常の温かさを伝える。読み聞かせに適した一冊。
ユーモラスな児童向け物語。奇妙な生き物や出来事を通して、勇気や友情、異質なものへの理解をやわらかく描く作品。
動物や子どもを中心に据えた心温まる物語。小さな出来事から広がる人間模様や優しさを描き、読者に温かな余韻を残す一冊。
娘が父の仕事を継ぐべく冒険に出るファンタジー。勇気や自己発見、友情をテーマに、幻想的な世界観で紡がれる成長譚。
タイムトラベルを用いた児童向け長篇。歴史と現在が交錯する中で友情や責任、勇気が試されるストーリーで、ユーモアとシリアスさが混在する。
冒険と探検を描く児童向けの歴史的物語。権力や欲望、友情を巡る出来事を通して登場人物の道徳や選択を描写する作品。
双子の姉妹が主人公の児童小説。学校での出来事や姉妹間の絆、誤解をユーモラスかつ繊細に描き、自己理解と成長を温かく見つめる作品。
幼児向けの絵本。主人公と大切なぬいぐるみ(Noo-Noo)との関係を通して、別れや成長、安心感をやさしい絵と言葉で伝える物語。
児童向けの物語で、主人公トーマスと鉱夫たちをめぐる出来事を通して、歴史的背景や共同体の絆、冒険を描く作品。感情描写が丁寧。
若い読者向けの物語。自然や気象を背景に、登場人物の心の動きや困難に立ち向かう姿勢を描き、内面の成長と他者との関わりを示す。