オリーブ・シュライナー賞
おりーぶ・しゅらいなーしょう
南部アフリカの新人英語作家を対象に、演劇・散文・詩の各ジャンルをローテーションで表彰する文学賞。1961年創設。
- Established
- 1961
- Organizer
- English Academy of Southern Africa
- Category
- Poetry and Contemporary Poetry
- Selection Method
- 公募
- Target
- Newcomer
- Frequency
- 1 per year
- Status
- Active
Description
Olive Schreiner Prizeは1961年創設の文学賞で、演劇・散文・詩の各ジャンルで将来を期待される新人(まだ“確立”されていない作家)の英語作品を表彰する。賞はジャンルを年ごとにローテーションし、各ジャンルは実質的に3年ごとの周期で回る。応募対象は、当該ジャンルが最後に授与されてから3年以内に出版された作品で、南部アフリカ諸国で出版された作品または南部アフリカ諸国の市民による作品が対象となる。賞はSAAWK(Suid-Afrikaanse Akademie vir Wetenskap en Kuns)により創設され、1972年にEnglish Academy of Southern Africaへ移管された。歴史的に賞金は高額ではないが(1987年にR500、2010年にR5,000と記録)、権威ある賞と見なされている。2018年以降、同一作家の受賞は最大2回までとされている。
Prize
- Main Prize
- 新人の演劇・散文・詩作品を表彰する賞。名誉が中心で、賞金は高額ではない(2010年時点でR5,000)。
- Cash Prize
- 5,000 ZAR
- 受賞による名誉
- 受賞作品・受賞者への注目度向上
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| 応募受付 | English Academy of Southern Africa が応募受付・運営 | — | — |
| 選考(選考委員による審査) | 英語アカデミーが任命する選考委員会 | — | — |
| 受賞者発表 | English Academy of Southern Africa(最終決定) | — | 英語アカデミーの公式発表および関連メディアで公表 |
Criteria
- 新人(まだ“確立”されていない作家)の作品であること
- 英語で書かれた演劇・散文・詩のいずれかであること
- その年の対象ジャンルに該当する作品であること(ジャンルは年ごとにローテーション)
- 作品はそのジャンルが最後に授与されてから3年以内に出版されていること
- 南部アフリカで出版された作品、または南部アフリカ諸国の市民による作品であることが通常の対象
Application Tips
Dos
- 応募前に英語アカデミーの公式サイトで最新の応募要項とその年の対象ジャンルを確認すること
- 作品が英語で書かれていること、かつそのジャンルが応募対象であることを確認すること
- 作品の出版日が、当該ジャンルが最後に授与されてから3年以内であることを確認すること
- 応募資格(南部アフリカ諸国の出版もしくは著者の国籍など)を事前に確認すること
- 作品の完成度・独創性・文体を高め、出版情報(出版日・出版社等)を明確にすること
Don''ts
- 応募要項や提出方法を無視して送付しないこと
- 応募対象外の地域でのみ出版された作品や未発表作品を提出しないこと(規定に従うこと)
- 同一作家が既に2回受賞している場合に追加受賞は認められない点を確認せずに応募しないこと
From Judges
- 新人としての将来性や独創性、テーマへの洞察と文体の完成度が重視される
- 出版時期やジャンル条件など、応募要件を厳密に守ることが重要
- 賞自体は金銭的には大きくないが、選考では作品の質と新鮮さを評価する傾向がある
Related Awards
- Thomas Pringle Prize(English Academy の別賞)
- English Academy of Southern Africa の他の賞・表彰
- Suid-Afrikaanse Akademie vir Wetenskap en Kuns(SAAWK)の関連賞
Official Resources
https://englishacademy.co.za/awards-and-prizes/Past Winners
遺産や土地、世代を超えた責任をテーマにした作品。個人的な物語を通して環境や歴史の継承の意味を問い直す内容で、継承と変化の関係に焦点を当てる。
Olive Schreiner Prize(第59回、2015年)プローズ部門を受賞した作家。家族や環境、世代間の関係を扱う物語で注目された。
社会や政治の緊張を背景に個人の物語を描くプローズ作品。現代社会の問題意識を反映しつつ、登場人物の内面を丁寧に描写することで公共性と私的経験を結びつける。
Olive Schreiner Prize(第58回、2015年)プローズ部門を受賞した作家。ジャーナリスティックな視点を取り入れた作品で知られる。
言語や文化、世代間の緊張を扱う演劇作品。地域社会の葛藤や個人のアイデンティティ形成を描き、舞台を通じて社会問題に光を当てる試みが特徴。
Olive Schreiner Prize(第57回、2014年)演劇部門を受賞した劇作家。文化や言語、世代をめぐる社会的テーマを舞台化することが多い。
土地と記憶、個人史と公共記憶が交錯する詩集。私的体験と歴史的文脈を結びつける言語感覚と叙情が特徴で、過去と向き合う視座を提示する。
Olive Schreiner Prize(第56回、2013年)詩部門を受賞した詩人。土地と記憶をめぐる詩作で高い評価を得ている。
寓話的・象徴的な要素を含む長編。自然や精神性、喪失と再生といった普遍的テーマを織り込み、登場人物の内的変容を丁寧に描写する作品。
Olive Schreiner Prize(第55回、2012年)プローズ部門を受賞した作家。寓意的・象徴的な手法で内面と自然を描く作品を発表している。
シェイクスピアの登場人物イアゴを軸に据えた演劇的再解釈。裏切りや嫉妬、権力の構造を現代的文脈で問い直し、倫理や責任を探る作品。
Olive Schreiner Prize(第54回、2011年)演劇部門を受賞した劇作家。古典的題材の再解釈を通じて現代的課題を提示する作品が評価された。
都市空間やその周辺で暮らす人々の日常を切り取る戯曲。対話を通じて疎外や共同体の変容、登場人物の孤独や結びつきを繊細に描き出す作品。
Olive Schreiner Prize(第53回、2011年)演劇部門を受賞した劇作家。都市や共同体の人間模様を描く戯曲で知られる。
認知症病棟を題材にした詩集。記憶の喪失、老い、介護に伴う複雑な感情や人間関係を詩的に掘り下げ、人間の尊厳と脆さを描き出す。
Olive Schreiner Prize(第52回、2010年)詩部門を受賞した詩人。認知症や記憶を題材とした作品で知られる。
過去の記憶や沈黙を巡る長編小説。複数の登場人物の視点を通じて個人的な痛みと社会的な傷痕が交差し、語られなかった過去が徐々に明らかになる過程を描く作品。
Olive Schreiner Prize(第51回、2009年)プローズ部門を受賞した作家。作品を通じて記憶や沈黙、個人史にまつわるテーマを扱う傾向がある。
都市生活や労働、記憶を主題にした詩集。日常の細部を通して歴史や社会の影響を掘り下げ、静かな観察と洞察に満ちた詩的世界を提示する。
アパルトヘイト後の南アフリカを背景に、父と息子の世代間対立を通して国家の歴史と個人の記憶、正義の意味を問う戯曲。公的な真実と私的な記憶が衝突する場面を通じて、和解と責任の複雑さを描き出す。
移民や個人的記憶、自然との関係を繊細な言語で綴る詩集。出自や移動の経験を背景に、日常の観察から自己と土地への思索を深める作品群。
南アフリカの真実和解委員会(TRC)を取材したノンフィクション。被害者と加害者の証言や報告書、著者自身の詩的な省察を織り交ぜ、アパルトヘイト期の暴力と記憶、和解の困難さを鋭く描き出す重要な記録。
南アフリカの作家。小説および劇作品で知られ、異なる部門で複数回オリーブ・シュライナー賞を受賞している。1996年はドラマ部門での受賞。
詩集『Blood of Our Silence』は、沈黙に潜む暴力と記憶をテーマに、アパルトヘイト期の痛みや抵抗、個人と共同体の記憶を鋭い言葉で描写する。沈黙の中の声を掘り起こすような詩群である。
詩人。アパルトヘイト期の政治的・社会的主題を鋭く扱った詩作で評価されている。
小説『The Arrowing of the Cane』は、農業や土地を巡る人々の暮らしと対立を描き、植民地的経済や労働関係が個人に及ぼす影響を掘り下げる。歴史的背景と私人の物語が交錯する重厚な作品。
作家。歴史や社会を背景に人間ドラマを描く作品で知られる。
詩集『Journal of a New Man』は、自己の再形成や倫理的刷新をテーマにした内省的な詩篇を収める。個人的経験と社会的文脈を結びつけながら新たな人間像を模索する試みが見られる。
南アフリカの詩人・作家・編集者。倫理や文化を巡る内省的な作品で知られる。
小説『A State of Fear』は、抑圧と不安が支配する社会を背景に、個人の恐怖感と共同体の緊張を描く。監視や抑圧、抵抗を通してアパルトヘイト期の心理と倫理を探る作品。
作家。政治的緊張や心理的恐怖を主題にした作品を発表している。
舞台『Randlords and Rotgut』は、採掘業の有力者(Randlords)と闇酒(rotgut)をめぐる物語を通じ、植民地主義や資本主義、労働搾取の歴史を描く政治色の強い劇作品。舞台性を活かした社会批評が特徴である。
南アフリカの劇団。地域史や社会問題を題材にした舞台制作で知られる。
詩集『New Shades』は、言葉の多層性と政治・文化の交錯を探る作品群。都市と自然、個人と共同体の視点を往復しながら社会的矛盾や変容を詩的に掘り下げる。
詩人であり批評家。政治や文化を題材にした詩作で知られ、南アフリカの現代詩に寄与した。
小説『Another Year in Africa』は、亡命や移住、文化的疎外を巡る物語。個人の記憶と地域社会の変容を織り交ぜ、植民地後のアフリカにおける帰属と倫理的責任を静かに見つめる作品。
南アフリカを拠点に執筆した作家。ディアスポラや記憶、疎外を題材にした作品で知られる。
詩集『Today Is Not Different』は、日常の連続性と潜む緊張を見つめる抒情的作品群。南アフリカの風景や個人の記憶、政治的な不安が織り交ぜられ、静謐な観察を通じて時代の気配と人間の内面を描く。
南アフリカの詩人。抒情的で観察的な詩作を通じて風景や記憶、社会的テーマを扱った作品で知られる。
作品集『It Is Time to Go Home』は、帰郷や家族、差別と抵抗を主題にした物語や詩を通じて、アパルトヘイト期の社会的矛盾と個人の声を描く。ユーモアと痛切さを併せ持つ語り口が特徴で、共同体の日常を掘り下げる。
南アフリカの作家・詩人。ユーモアと社会批評を交えた作品群で知られ、児童文学や短編にも取り組んだ。
日常の些細な瞬間や記憶を掘り下げる詩集。時間の流れや個人的体験を通して、変化と連続性、普通の日々に潜む意味を静かに見つめる作品群である。
南アフリカの詩人。個人的な記憶や時間意識を詩的に探求する作風で知られ、詩壇で評価を受けた。
帰郷や喪失、コミュニティの変容をテーマにした作品群。個人的な声を通して社会的背景や変化を映し出し、感情に訴える語りで読者の共感を誘う。
南アフリカの作家・詩人。ユーモアと社会批評を併せ持つ作風で知られ、幅広い題材で読者に訴えかける作品を発表した。
宗教や移民、文化の衝突を主題とした短篇集。さまざまな背景を持つ登場人物たちの生活を通して、故郷・異郷・連帯の問題を繊細に描き出す作品群である。
インド系南アフリカの作家。移民コミュニティや文化的摩擦、差別の問題を主題に短篇で高く評価されている。
失業や労働の不安定さ、尊厳の問題を扱った戯曲。登場人物の内面と社会的現実を対比させながら、経済的・倫理的な問いを鋭く提示するドラマである。
舞台や映像の脚本を手がける作家。社会問題や人間の葛藤を題材にした演劇作品で知られる。
語りかけるような口語表現と鋭い観察を特徴とする詩集。社会的矛盾や個人の葛藤を題材に、率直な声で日常の不条理や矛盾を描き出す。
詩集『Talking Bull』で評価された詩人。口語的な語りと社会批評を織り交ぜ、個人と社会の関係を考察する作風が特徴。
日常の祝祭性と周縁化された現実を対比させる作品群。登場人物たちが社会や家庭の期待と個人的欲望の間で揺れる様を描き、静かな洞察を通して人間関係の複雑さを浮かび上がらせる。
短篇や小説を通じて日常の機微や疎外、個人と社会の緊張を描く作家。詳細な経歴情報は限られるが、受賞作で評価を得た。
風刺的要素を含む戯曲(あるいは寓意的作品)で、企業社会や権力構造、環境問題をテーマに皮肉とユーモアを用いて批評する。象徴を通して現代社会の矛盾を鋭く描く。
自然や社会、政治的主題を横断する詩作で知られる作家。詩的感受性と社会的視点を併せ持つ作品群を発表している。
タウンシップの日常や苦闘、連帯感を描き出す詩集。手触りのある具体的なイメージを通して、人びとの声や抵抗の瞬間を詩的に捉え、社会的現実に対する強い感受性を示す。
タウンシップ生活やアパルトヘイト下の現実を生々しく詩に表出した南アフリカの詩人。被抑圧者の声を前面に出す作風で知られる。
孤立と再生をめぐる物語で、登場人物の心理と関係性を丁寧に描写する長編。個人の喪失感や帰属意識の欠如を通して、社会的背景と人間の脆さを浮き彫りにする作品。
人間関係や内面の孤立を繊細に描く作家。心理描写に長け、日常の小さな出来事を通して普遍的なテーマを問う作品で知られる。
夜を主題にした詩篇を集めた作品。暗闇と静寂を通して個人の記憶や孤独、内面の省察を掘り下げる抒情的な詩集で、象徴的なイメージを通じて普遍的な感情を描く。
1971年に詩集『In Praise of Night』でオリーブ・シュライナー賞を受賞した詩人。経歴や詳細は限られているため、作品中心に評価された。