ロシカ翻訳賞
ろしかほんやくしょう
ロシア語から英語への出版済み文学翻訳を対象とする隔年の賞。
- Established
- 2003
- Organizer
- Academia Rossica
- Category
- Research, Translation, and Scholarship
- Selection Method
- 公募
- Target
- Open
- Frequency
- 2 per year
- Status
- Ended
Description
2003年にAcademia Rossicaによって創設され、2005年から授与されている隔年の文学翻訳賞。ロシア語の文学作品を英語へ翻訳した出版済み訳文を対象とし、受賞金は審査員の裁量で翻訳者と出版社の間で分配される。かつては5月24日の聖キリルとメトディウスの日にロンドンで授与されることがあり、現在はSLOVO Russian Literature Festivalの一環として発表される場合がある。受賞作や準受賞作の抜粋はRossica誌に掲載される。ウィキペディア記事では2014年以降のステータスに関する更新が求められている(2024年2月時点の注記)。
Prize
- Main Prize
- 現金賞(受賞金は審査員の裁量で翻訳者と出版社の間で分配される)
- 受賞作の抜粋がRossica誌に掲載される
- 審査員による特別表彰(commendations)が行われることがある
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| 募集・ノミネーション | Academia Rossicaが任命する選考委員会(翻訳者・学者・編集者等) | — | 応募情報は公式発表により告知(詳細は公式サイトやプレスリリースを参照) |
| ショートリスト選定 | 選考委員会 | — | ショートリストはプレスリリースやウェブサイトで発表されることがある(例:2014-02-28) |
| 最終選考・受賞者決定 | 選考委員会(最終決定) | — | 受賞者はSLOVOロシア文学祭や受賞式、プレスリリースで発表される(例:2007-05-25、2009-05-25、2012-05-23、2014-03-21) |
| 特別表彰 | 選考委員会 | — | 受賞とは別に特別表彰(commendations)が発表される場合がある |
Criteria
- 翻訳の文学的品質(文体・語感)
- 原文への忠実さと意味の伝達
- 英語読者に対する可読性と表現の適切さ
- 原作の文化的・歴史的文脈の扱い
- 編集・出版の質(校正・注記等)
Application Tips
Dos
- 出版社発行の最終刊行版を応募する(出版社情報、刊行年、ISBN等を明記)
- 校正済みのテキストを提出し、版情報を明確にする
- 翻訳の文学性と原文への忠実さのバランスを重視する
- 過去の受賞作・ショートリストを参照して審査基準を確認する
Don''ts
- 未出版のドラフトや未確定の版を提出しない
- 出版情報(出版社、刊行年、ISBNなど)を省略しない
- 原文の意図を損なう過度な意訳を行わない
- 提出フォーマットや指示を守らない
From Judges
- 原文の声(voice)と文体を英語でどう再現するかが重要
- 英語としての自然さを保ちながら原文のニュアンスを伝えること
- 編集・校正の質は審査にも影響する
- 翻訳が英語圏の読者に新たな視点や価値を提供することを評価する
Related Awards
- Rossica Young Translators Prize(25歳未満を対象の年次賞)
Official Resources
https://web.archive.org/web/20080827204641/http://www.academia-rossica.org/en/literature/rossica-prizePast Winners
本書はマリーナ・ツヴェターエワの長詩群を英訳した詩集で、激しい情感と自己省察、愛と喪失を主題とする。原詩のリズムや言語感覚を伝えつつ、個人的な苦悩と詩的探求を浮かび上がらせる。
ロシア詩の英訳に携わる翻訳者。2014年のRossica Translation Prize受賞者。
『Petersburg』はアンドレイ・ベリーの代表作で、象徴主義的手法を用いて帝政末期のペテルブルクを描く長篇。政治的陰謀と都市の喧騒、主人公の精神的動揺が交錯し、近代性と崩壊の予兆を示す実験的作風が特徴。
ロシア文学の英訳で知られる翻訳者・研究者。2012年のRossica Translation Prize受賞者。
『Iramifications』はマリア・ガリナの作品(翻訳対象)で、現代ロシア社会の細部や個人の心理を繊細に描き出す。断片的な視点や内面描写を通して社会的緊張と個人の葛藤を浮き彫りにする傾向がある。
ロシア語から英語への文学翻訳を行う翻訳者。2009年のRossica Translation Prize受賞者。
『7 Stories』はシギスムント・クルジジャーノフスキーの短篇集で、幻想的かつ哲学的な物語群を収める。日常を逸脱する奇想と諷刺、言語の実験性が重なり、現実の輪郭を揺らす独特の魅力を持つ。
ロシア語文学の英訳を手掛ける翻訳者。2007年のRossica Translation Prize受賞者。
『The Prussian Bride』はユーリ・ブイダによる作品で、旧プロイセンとロシアの接点を背景に、個人の記憶と歴史の重みが交錯する人間ドラマを描く。文化的断絶や郷愁を通してアイデンティティの問題を探る作品。
ロシア語から英語への文学翻訳を手掛ける翻訳者。2005年のRossica Translation Prize受賞者。