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第3回(1977年) 受賞受賞作: Song of Solomon
青年マコン(“ミルクマン”)・デッドの自己発見と家族史探求を通じ、アフリカ系アメリカ人の歴史やアイデンティティ、伝承と自由の欲求を寓話的かつ神話的手法で描いた長編。
アイデンティティアフリカ系アメリカ人の歴史家族神話
トニ・モリソン
トニ・モリソン
Toni Morrison
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1931-02-18 (オハイオ州ロレイン)
- 死没
- 2019-08-05 (ニューヨーク市ブロンクス区(モンテフィオーレ医療センター)) 88歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 宗教
- カトリック 1943年受洗 (洗礼名: アンソニー)
- 居住地歴
- オハイオ州ロレイン(出生〜幼少期) → ワシントンD.C.(ハワード大学在学) → ニューヨーク州イサカ(コーネル大学在学) → ニューヨーク市(編集者、作家活動) → ニューヨーク州ナヤック(執筆・生活) → ニュージャージー/プリンストン(教授職)
経歴
- 職業
- 小説家, エッセイスト, 児童書作家, 編集者, 大学教授
- 活動期間
- 1953年〜2019年
- 所属
- ランダムハウス(フィクション編集者), プリンストン大学(Robert F. Goheen 人文科学チェア), アメリカ学術諸機関での名誉職多数
- 影響を受けた人物
- ジェーン・オースティン, レフ・トルストイ, ヴァージニア・ウルフ, ウィリアム・フォークナー
- 影響を与えた人物
- ゾーイ・スミス, コルソン・ホワイトヘッド, 若手黒人作家群(総称), トニ・ケイド・バンバラ(育成に寄与)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハワード大学 | 英語学部(副専攻:古典) | 英語 | B.A. | 1949–1953 | アメリカ合衆国 |
| コーネル大学 | アメリカ文学修士課程 | 英文学 | M.A. | 1953–1955 | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1993 | ノーベル文学賞 | — | — | ノーベル賞委員会 | winner |
| 1988 | ピューリッツァー賞(フィクション) | ビラヴド(Beloved) | Fiction | コロンビア大学(ピューリッツァー委員会) | winner |
| 1977 | ナショナル・ブック・クリティックス・サークル賞 | ソング・オブ・ソロモン(Song of Solomon) | — | ナショナル・ブック・クリティックス・サークル | winner |
| 2012 | 大統領自由勲章 | — | — | アメリカ合衆国大統領府 | recipient |
| 2000 | 全米人文科学メダル (National Humanities Medal) | — | — | アメリカ国立人文芸術基金 (NEH) | recipient |
| 2016 | PEN/Saul Bellow Award for Achievement in American Fiction | — | — | PEN America | winner |
| 1996 | ナショナル・ブック財団 特別貢献メダル | — | — | ナショナル・ブック財団 | recipient |
| 2005 | アメリカ図書館会 コレッタ・スコット・キング賞 | Remember: The Journey to School Integration | — | American Library Association | winner |
| 1988 | アニスフィールド=ウルフ賞(人種関係部門) | Beloved | Race Relations | Anisfield-Wolf Book Awards | winner |
受賞・候補エディション
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第9回(1988年) 受賞受賞作: Beloved
奴隷制の遺産と家族の記憶を主題にした長編小説。トラウマと癒やし、記憶の具現化を詩的に描く代表作。
奴隷制の記憶家族トラウマ
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第53回(1988年) 受賞
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第4回(1988年) 受賞受賞作: 顕著な業績(人種と記憶を描く小説群)
アフリカ系アメリカ人の歴史・記憶・アイデンティティを主題にした詩的で力強い小説群を発表。『Beloved』などを通じて奴隷制のトラウマや共同体の記憶を深く掘り下げ、アメリカ文学に重大な影響を与えた。
人種と歴史記憶とトラウマ家族アメリカ社会
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第72回(1988年) 受賞受賞作: Beloved
逃亡奴隷セテの家に取り憑く亡霊を軸に、奴隷制が残した暴力と母性の極限を描く。
自由の後にも消えない過去が、家族を静かに引き裂く。
336ページ奴隷制母性亡霊記憶
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第1回(1988年) 受賞受賞作: Beloved
南北戦争後のアメリカを背景に、元奴隷の女性が過去の暴力と“亡霊”に悩まされる姿を通して、記憶・トラウマ・母性・自由の喪失と再生を詩的かつ象徴的に描く長編小説。
324ページ奴隷制の記憶トラウマと癒し母性亡霊・幻想アメリカ南部
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第86回(1993年) 受賞受賞作: Beloved(ビラヴド)
『Beloved』は奴隷制度の過去に根ざす家族の物語で、母性と記憶、贖罪を主題にトラウマの連鎖を描く。過去の暴力が超自然的に現れることで個人の記憶と集団の歴史が交錯し、歴史的記憶の重みと再生の可能性を詩的に描写する作品である。
『Beloved』は奴隷制度の過去に根ざす家族の物語で、母性と記憶、贖罪を主題にトラウマの連鎖を描く。
266ページ奴隷制度の記憶家族と母性記憶とトラウマ黒人のアイデンティティ
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第54回(1996年) 特別賞受賞作: アメリカ文学への顕著な貢献(Medal for Distinguished Contribution to American Letters)
トニ・モリスンの単一作品を対象とする受賞ではなく、作家としての業績全体をたたえる表彰。小説群を通じた黒人女性の経験の描写と、アメリカ文学への貢献が評価された。
一冊ではなく、長い作家人生そのものをたたえる授賞。
作家業績アメリカ文学黒人女性の経験
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第36回(2005年) 受賞受賞作: Remember: The Journey to School Integration
学校統合の歴史を子ども向けに伝える作品。個人の記憶や経験を通して人権と平等の重要性を描き、教育史の一章を分かりやすく紹介する。
教育史公民権運動平等記憶と歴史
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第24回(2009年) 特別賞受賞作: 特別賞
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第23回(2013年) 受賞
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第19回(2019年) 受賞受賞作: Beloved
奴隷制度の記憶とそのトラウマを中心に、母性と家族の絆、亡霊的要素を交えて描く。過去の暴力が個人と共同体に残す傷と回復の可能性を詩的かつ圧倒的な筆致で表現した傑作。
奴隷制の記憶トラウマと癒し家族と母性
作品
代表作
The Bluest Eye(青い目)
1970年 文学フィクション 224ページ黒人少女が白い美の基準を渇望することを通して人種、自己認識、家庭内暴力を描く初期長編。
Sula(スーラ)
1973年 文学フィクション 192ページ二人の黒人女性の友情と対立を通して共同体、道徳、女性性を探る物語。
Song of Solomon(ソング・オブ・ソロモン)
1977年 文学フィクション 352ページ主人公ミルクマンの出生から成人までの旅を通して家族のルーツと自己発見を描く作品。
Tar Baby(ター・ベイビー)
1981年 文学フィクション 216ページ現代を舞台にした恋愛と文化的衝突を描く物語。外見とアイデンティティがテーマ。
Beloved(ビラヴド/ビローヴド)
1987年 歴史フィクション/文学 324ページ奴隷制の過去と母性の痛みを、幽霊的要素を織り交ぜて描く傑作。実在のマーガレット・ギャーナー事件に着想を得る。
- [映画] Beloved(映画) / Jonathan Demme (1998)
全著作
- The Bluest Eye (1970)
- Sula (1973)
- Song of Solomon (1977)
- Tar Baby (1981)
- Beloved (1987)
- Jazz (1992)
- Paradise (1997)
- Love (2003)
- A Mercy (2008)
- Home (2012)
- God Help the Child (2015)
翻案
- Beloved(1998年映画)
- Margaret Garner(2005年オペラ)
- Toni Morrison: The Pieces I Am(2019年ドキュメンタリー)
作風・主題
- 文体
- 詩的で象徴的な文体口語に根ざしたリズム非線形的で多声的な語り
- 頻出モチーフ
- 記憶と幽霊母性と家族の負債人種とアイデンティティ
健康
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肺炎2019合併症として死亡の原因となった
評価・遺産
トニ・モリソンはアフリカ系アメリカ人の経験を描き出し、アメリカ文学の正典に黒人女性の視点を強く位置づけた国際的評価の高い作家である。編集者としても若手黒人作家の台頭に貢献した。
記念館・博物館
- プリンストン大学所蔵 Toni Morrison: Sites of Memory(展示) プリンストン大学(ニュージャージー州) 2023年開館
関連学会
- トニ・モリソン協会(Toni Morrison Society)
資料所蔵先
- プリンストン大学図書館 特別資料(Toni Morrison Papers)
大衆文化への影響
- 2023年の米国郵便公社(USPS)による記念切手
- クリーブランド等の壁画やモニュメントへの登場
引用
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『私たちは死ぬ。それが人生の意味かもしれない。しかし私たちは言葉を行う。それが私たちの人生の尺度かもしれない。』
出典: ノーベル賞受賞講演(1993) (1993年)
豆知識
- 出生名はChloe Ardelia Wofford。
- 12歳でカトリックに改宗し洗礼名Anthonyを受け、『Toni』の愛称はここから来ている。
- Random Houseでフィクション編集者として働き、多くの黒人作家を世に出した。