アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
第4回(1983年)
受賞者
12名Barbara Christian が黒人女性作家の系譜を歴史的にたどる批評研究。文学史の中にある継承と断絶を明確に描き出す。
黒人女性文学の土台を見渡す、先駆的な研究書。
アフリカ系アメリカ文学の研究者・批評家。黒人女性作家の位置づけに関する業績で知られる。
Cecilia Liang による中国民謡の訳編。書籍単体ではなく雑誌の特集号として確認できるため、独立した書誌識別子は見つからない。
雑誌号として読まれる中国民謡詩選。
バイリンガルな感覚をもつ詩集。地域の言葉と個人的記憶を交差させながら、女性の経験を静かに立ち上げる。
スペイン語と英語が、ひとつの声になる。
ラティーナ系の詩人・作家。地域性と個人的記憶を描く。
アステカの伝承をもとに、コーンが人々にもたらされるまでを語る児童向け絵本。二言語版として読める構成が特徴。
伝承が、食べものの起源の物語になる。
児童文学や多文化文学の編集・執筆に携わる作家。
カリフォルニアという土地の歴史とイメージをたどるルポルタージュ。州の自己像を、旅と観察の連なりとして描く。
黄金の州を、歴史の層から読み直す。
カリフォルニアや太平洋地域を題材にした作品で知られる作家。
Jessica Tarahata Hagedorn の初期詩と散文を収めた作品集。移民経験と都市感覚が、尖ったリズムの中で交差する。
詩、散文、短い物語がひとつの気圧をつくる。
フィリピン系アメリカ人作家。詩的な散文と社会批評を融合する作風。
黒人作家のキャリアと出版業界の人種的障壁を描く小説。成功の代償としての孤立が、辛辣な視線で追われる。
書くことが、業界との衝突を呼び込む。
社会派の小説家で、黒人経験を題材にした長編で知られる。
日系カナダ人の少女の視点から、戦時下の抑留と家族の記憶を静かに描く小説。個人の記憶が歴史の痛みを照らし出す。
記憶の底に、抑留の時間が残る。
カナダ在住の日系カナダ人作家。抑留体験と記憶を扱う代表作で知られる。
神話や女性的イメージを織り込んだ詩集。象徴的な語りの連なりが、フェミニズムの視点を詩の内部に押し出す。
神話は、女性の声で再編される。
フェミニズムやLGBTQの視点を踏まえた詩作で知られる活動家詩人。
ニューメキシコの家族史を軸に、20世紀前半のヒスパニック社会を描く小説。歴史と家族の記憶が重なり合う。
家族史が、そのまま地域の歴史になる。
ラテン系アメリカ人の歴史や家族を主題にした小説を手がける作家。
アメリカ音楽史の重要な人物たちを、旅と到来の物語としてまとめた評伝集。ブルースからロックまで、音楽の流れを人物中心にたどる。
音楽の地図を、人の移動から描き直す。
アメリカ音楽史の研究で知られる作家。特にブルースやロック関連の評伝に定評がある。
アイルランド詩の伝統を 1600 年から 1900 年までたどる二言語アンソロジー。抑圧や移動の歴史を背景にした詩を集める。
失われた声を、詩のかたちで残す。
アイルランド語文学の研究者・詩人。歴史的テクストの復興に関わる。