アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
第32回(2011年)
受賞者
17名ジョン・オリヴァー・キレンズの生涯と作品を通して、黒人文学運動の歴史と影響をたどる評伝。文学活動と政治的実践の結びつきが立体的に描かれる。
作家の一生が、そのまま文学運動の歴史になる。
アメリカのムスリム社会を広い調査と取材で描き、宗教、移民、アイデンティティの交差を探る。アメリカ史の見え方を組み替える視点を持つノンフィクション。
多様なムスリムの声から、アメリカを見直す。
19世紀半ばの奴隷制の世界を、逃亡奴隷や自由黒人たちの複数の視点からたどる。歴史の断片をつなぎ直しながら、暴力と生存の物語を編み上げる。
歴史の傷跡を、複数の声で編み直す。
1960年代から70年代のサンフランシスコを舞台に、アジア系アメリカ人の運動と共同体の記憶を、十本の連作で描く。実験性と歴史性が重なる大作。
街の歴史は、十の連作として立ち上がる。
アフリカ系アメリカ文学と古典文化の関係を、幅広い作家と作品を通して読み直す研究書。古典受容の歴史を、黒人文学の形成と結びつけて示す。
古典は、黒人文学の外側にあるのではない。
アフリカ系アメリカ文学と古典文化の関係を、幅広い作家と作品を通して読み直す研究書。古典受容の歴史を、黒人文学の形成と結びつけて示す。
古典は、黒人文学の外側にあるのではない。
白地居留地を出た芸術家が、自分の仕事と文化の記憶をたどりながら旅を続ける。先住民の現代性と創作の力を描く小説。
旅は、創作のあり方を問い直す。
長距離トラック運転手の過去と現在を、荒涼とした風景のなかで行き来させる小説。友情、戦争、家族の傷が、静かな緊張感のなかで立ち上がる。
雪原に残るのは、消えない記憶だけ。
イワン・アルグエレスの初期詩を集めた一冊で、実験性と歴史意識が強く響く。濃密で難解な詩群を通して、20世紀の影と個人的記憶が交差する。
詩は、歴史の影を鋭く切り取る。
ラシーヌの戯曲群を英訳と詳細な注解でたどる第一巻。翻訳、解説、注釈が一体となり、古典劇の緊張感を英語で再構成する。
翻訳が、そのまま批評になる。
家族の歴史と文化的境界をたどりながら、自分自身の成り立ちを見つめる回想的な作品。 memoir と history と fiction が重なり合う構成が特徴的。
家族の物語が、そのまま自己の地図になる。
母性、身体、仕事、芸術をめぐる感覚的な詩集。個人的経験と政治意識が、鋭いイメージの連なりとして立ち上がる。
身体と言葉が、同じ火で燃える。
アフロ・ラテン系の歴史と文化を、多数の寄稿者を通してたどる大型アンソロジー。見えにくかった共同体の足跡を、歴史・音楽・思想の横断で示す。
見えにくかった共同体の輪郭を、集団の声で描く。
アフロ・ラテン系の歴史と文化を、多数の寄稿者を通してたどる大型アンソロジー。見えにくかった共同体の足跡を、歴史・音楽・思想の横断で示す。
見えにくかった共同体の輪郭を、集団の声で描く。
母であり詩人であり編集者でもある女性が、仕事と創作、育児と看病のあいだで揺れる日々を綴る。断片的な構成が、母性の複雑さをかえって鮮明にする。
母であることは、ひとつの役割では終わらない。