プリ・デ・ドゥ・マゴ賞 (Prix des Deux Magots)
ぷり・で・どぅ・まごしょう
フランスの文学賞。新興の文学的才能や十分な認識を受けていない小説家・エッセイストを発掘することを目的とした歴史ある賞。
- Established
- 1933
- Organizer
- カフェ・レ・ドゥ・マゴ(パリ、サン=ジェルマン=デ=プレ)
- Category
- General Fiction and Popular Fiction
- Selection Method
- 選考
- Target
- Professional
- Frequency
- 1 per year
- Announcement Period
- around September–October
- Status
- Active
Description
Prix des Deux Magotsは1933年創設のフランスの文学賞で、パリの有名なカフェ「Les Deux Magots」に由来する。受賞対象は主に新作の文学作品で、しばしばより前衛的で主流とは異なる作風の作品に贈られる点が特徴である。受賞者は年初に発表されることが多い。
Prize
- Main Prize
- 受賞の栄誉(賞金額は公表されていない場合がある)
Selection
Selection Process
| Stage | Judges | Pass Rate | Announcement |
|---|---|---|---|
| 候補作の選定(一次選考) | 選考委員会(文学関係者、批評家など) | — | 一次選考通過者は選考委で決定 |
| 最終選考 | 最終選考委員 | — | 受賞者は年初に公式発表 |
Criteria
- 新作であること(原則)
- 主流よりも風変わりで非定型的な表現や視点を持つこと
- 文学的価値や独創性
Application Tips
Dos
- 新作であることを明確にする(初出・刊行年の確認)
- 独創性や作風の個性を強調する
- 出版社や公的な提出ルートがある場合は適切に手続きを行う
Don''ts
- 未完成の原稿をそのまま提出する
- 過度に主流に迎合した作品に偏る
- 応募要項を無視して形式を崩す
From Judges
- 独自の視点や新しい表現を重視する傾向がある
- 文学的な完成度と同時に、作品の新奇性や挑戦性も評価対象となる
Related Awards
- Prix Goncourt
- Prix Renaudot
- Prix Médicis
- Prix Femina
Official Resources
http://www.lesdeuxmagots.fr/prix-litteraire.htmlPast Winners
フランスのジャーナリスト、作家、文学評論家。雑誌やメディアでの活動と多数の著作で知られる。
『La Piste Pasolini』は映画監督パゾリーニの足跡をたどる旅と記憶の物語。芸術家の痕跡や創作の影響を巡る探索を通じて、場所と歴史が人間の物語に与える意味を追う叙事的な作品。
フランスの作家。旅や文化を題材にした作品を手がけることがある。
『L'Écrivain national』は国家と文学、社会的役割をめぐる問題を扱う小説。作家という存在の責任や公共性、国民性との折り合いを批評的かつ人間味ある筆致で描き、現代の文化状況に光を当てる。
フランスの小説家。現代社会や人間関係を鋭く描く作風で知られる。
『La Route du salut』は贖罪と再生を主題にした物語。主人公の内なる旅路を通して倫理や信仰、選択の帰結を問い、過去の行為と向き合うことで見えてくる救済の可能性を寓意的に描く。
フランスの作家・ジャーナリスト。政治や文化に関する著作や記事を手がける。
『Immortel, enfin』は名声や不朽性をめぐる風刺的な小説。作家や芸術にまつわる虚栄と欲望をユーモラスに描きつつ、時間と記憶に抗う人間の滑稽さや哀しみを浮かび上がらせる作品。
フランスの作家。歴史や文学を題材にした作品を発表している。
『Le Souvenir du monde』は文学と記憶、歴史の関係を考察する随筆的作品。著者の博識を生かしつつ、過去の出来事や文学作品が現在に残す痕跡を読み解き、文化的記憶の継承と喪失について深く思索する。
フランスの文芸評論家・作家。文学評論や随筆により文化的記憶の重要性を論じる。
『Fruits & légumes』は市場や食を舞台に日常の細部を描く作品。身近な食材や商いの風景を通して人物たちの関係や記憶、社会の変化を繊細に描写し、食が持つ象徴性と共同体の情景を浮かび上がらせる。
フランスの作家。小説やノンフィクションを手がけ、現代社会の断面を描くことが多い。
『Le Rêve entouré d'eau』は水を象徴に夢と現実、喪失と再生を描く小説。過去の記憶や人間関係を巡る回想を静謐な筆致で綴り、登場人物の内面の揺らぎと再起を詩的に表現する。
フランスの作家・ジャーナリスト。人物描写や抒情的な散文に定評がある。
『L'heure de la fermeture dans les jardins d'Occident』は西洋の文化や価値観の終焉を象徴的に描く随想的な作品。歴史と記憶、文明の衰退をめぐる思索を散文的に綴り、個人と社会の間に生まれる喪失感やノスタルジーを描写する。
フランスの作家・コラムニスト。文化や社会に関する洞察を交えた著作がある。
『Quelque chose à cacher』は隠された過去や秘密が人間関係に与える影響を描く心理小説。登場人物の内面の葛藤と微妙な感情のずれを丁寧に追い、嘘と真実、信頼の崩壊と再構築を通して現代の親密さを描写する。
フランスの作家。日常の心理や人間関係の機微を繊細に描く作風で知られる。
『Fils unique』は家族と孤独を主題にした小説。ひとり子の視点から親子関係や遺された記憶、喪失感を繊細に掘り下げ、自己のアイデンティティと世代間の断絶を寓話的に問いかける。文学的な筆致で日常の細部を描く。
フランスの小説家。寓話的で詩的な筆致を持ち、個人の記憶や人間関係を題材にした作品で知られる。
著者のグエルデ(Gueldre)での少年時代・思春期を回想する作品。場所が育んだ記憶と成長の軌跡を詩的に綴る回想録的著作である。
ベルギー出身の作家・詩人。詩的な筆致と回想的な作品で知られる。
美術史とフィクションが交差する作品で、失われた/行方不明の名画を巡る謎と芸術への愛情を描く。ナポリを舞台に過去と美術の運命を探る物語。
美術史に関する著作や芸術を題材にした小説で知られるフランスの作家。
南太平洋(南の海々)への旅とそこでの出会い、風景、文化を綴る旅行記的随筆。自然描写と個人的回想を通じて、記憶と場所の関係を探る作品。
フランスの作家・旅行作家。旅や地理に関する随筆やノンフィクションで知られる。
東南アジアでの経験や歴史・記憶を題材にした随想的・回想的な作品。個人的体験を通して暴力と信仰、歴史の断片を掘り下げる筆致が特徴的である。
フランスの人類学者・作家。東南アジア研究やカンボジアでの体験をもとにした著作で知られる。
第一次世界大戦で顔に重傷を負った若い士官たちを中心に、肉体的・精神的な傷跡と仲間たちとの絆、社会復帰の困難を繊細に描く長編。戦争の残酷さと再生を主題とする作品。
フランスの小説家。歴史を題材にした作品で知られる。
戦争体験や抵抗運動の経験を底流に、勝利の苦さや倫理的葛藤を主題にした回想的長篇。英雄的物語の裏側にある個人的な後悔や疑念、戦後社会の複雑さを冷静に描写する。
フランスの作家。第二次世界大戦期の経験を題材にした作品を残した人物として知られる。
主人公“O”が支配と服従の関係に身を委ねることで性と権力の本質を探るエロティックな長篇。SM的な描写を通じて主体性、所有、愛の境界を挑発的に問いかけ、発表当時に大きな論争を巻き起こした。
ペンネームPauline Réageは実際にはアンヌ・デクロ(Anne Desclos)によるもので、1950年代に大きな論争を呼んだエロティック小説で知られる。
一文字の謎めいたタイトルが示すように、匿名性や欲望、若者の葛藤を扱う問題作。官能的な描写と心理的鋭さで、個人のアイデンティティと社会規範との衝突を描き出す。出版当時は物議を醸した。
フランスの作家。センセーショナルな題材や若者心理の描写で知られる。
パリの裏社会を描く代表的ハードボイルド小説。年老いたギャングや仲間たちの友情、裏切り、金銭を巡る駆け引きを描き、暴力と哀愁が溶け合う物語。映画化もされ、ジャンルの金字塔となった。
フランスの作家・脚本家。ハードボイルドな犯罪小説で知られ、映画化された作品もある。
文明と本能の境界を問う寓話的な作品。『獣の毛』を象徴に人間の原始的衝動、暴力性、道徳の脆さを掘り下げる。哲学的思索と詩的描写が交錯する、挑発的な長編。
フランスの作家・画家。詩的な散文と哲学的テーマを融合させた作品を手がける。
象徴的で寓意的な作品。孤立した『砂漠』の情景を背景に、喪失や再生、文明と自然の対立を通じて登場人物の内面と社会的空洞を探る静謐な長篇。詩的な比喩が随所に用いられる。
フランスの作家・批評家。寓意的で哲学的な作風を特徴とする。
放浪的な視線で戦後ヨーロッパを綴るエッセイ風の長篇。風景観察と人物描写を通して、再建期の国々の余白や日常の機微を洒脱な語り口で描く。ユーモアと皮肉を交えた文体が特徴。
フランスの作家・ジャーナリスト。軽妙で風刺的な文体と旅の記述で知られる。
『Chérubine』を巡る人々の視点を重ね、欲望、嫉妬、社会的評価が個々の生き方に与える影響を描く。細やかな心理描写と鋭い社会観察で、人間関係の微妙な力学を浮かび上がらせる作品。
フランスの作家。人物の心理描写と細やかな社会観察を特徴とする。
地方社会の宗教観と日常的な人間ドラマを交差させた群像劇。信仰心、迷信、救済への希求と現実の矛盾を通じて、戦後フランスの道徳や共同体の構造を批評的に照射する。ユーモアと哀愁を含んだ筆致。
フランスの作家。宗教や地方社会を題材にした寓話的・社会派の作品を発表した。
戦後の混乱期を舞台に、愛の二面性――崇高な愛と肉体的な欲望――を繊細に描く心理小説。登場人物の内面葛藤を中心に、社会的期待と個人的欲望が交錯する人間模様を静謐かつ鋭利に描写する。
フランスの作家。戦後期に活動し、心理的・感情的なテーマを扱う作品で知られる。
フランスの作家。受賞作は『Monsieur Jean ou l'Amour absolu』。