世界・海外・国外の文学賞

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チャン=レイ・リー

チャン=レイ・リー

Chang-rae Lee

プロフィール

性別
男性
生誕
1965-07-29 (韓国)
国籍
アメリカ合衆国(帰化)
言語
英語
居住地歴
ウェストチェスター郡(ニューヨーク州) → エクセター(ニューハンプシャー州) → ニューヨーク市 → プリンストン(ニュージャージー州) → スタンフォード(カリフォルニア州)

経歴

職業
小説家, 創作表現(クリエイティブライティング)教授
活動期間
1993年〜
所属
ハンターカレッジ(シティ大学ニューヨーク校), プリンストン大学, スタンフォード大学, オレゴン大学

学歴

フィリップス・エクセター・アカデミー
期間: 〜1983
卒業年: 1983
国: アメリカ合衆国
高校過程(準備学校)
イェール大学
英語
学位: BA
期間: 1983–1987
卒業年: 1987
国: アメリカ合衆国
英文学の学士号取得
オレゴン大学
創作表現(ライティング)
学位: MFA
期間: 1991–1993
卒業年: 1993
国: アメリカ合衆国
『Native Speaker』を修士論文として提出

受賞歴

Barnes & Noble 新人作家発見賞
1995
対象作品: ネイティブ・スピーカー
主催: Barnes & Noble
結果: Won
PEN/Hemingway賞(デビュー小説)
1996
対象作品: ネイティブ・スピーカー
主催: ヘミングウェイ財団 / PEN
結果: Won
Anisfield-Wolf Book Award
2000
対象作品: A Gesture Life
部門: Fiction
主催: アニスフィールド=ウルフ財団
結果: Won
NAIBA 年間ベストブック賞
2000
対象作品: A Gesture Life
主催: New Atlantic Independent Booksellers Association
結果: Won
アジア/太平洋アメリカ文学賞(Adult Fiction)
2006
対象作品: Aloft
部門: Fiction
主催: アジア太平洋アメリカ図書賞
結果: Won
デイトン文学平和賞
2011
対象作品: The Surrendered
主催: デイトン文学平和賞委員会
結果: Won
ピューリッツァー賞(フィクション)
2011
対象作品: The Surrendered
部門: Fiction
主催: ピューリッツァー財団
結果: Finalist
ジョン・ドス・パソス賞
2017
主催: ジョン・ドス・パソス賞委員会
結果: Won

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Native Speaker

    韓国系アメリカ人のヘンリー・パクが、亡き息子の喪失、白人の妻との関係、そして韓国系政治家の素性調査という仕事のあいだで、自分の帰属意識と裏切りの意味に向き合う小説。

    言語、家族、忠誠と裏切りのあいだで揺れる、移民の自己探求を描くデビュー作。

    376ページ
    アイデンティティ移民家族裏切り
  1. 受賞作: Native Speaker

    韓国系アメリカ人のヘンリー・パークを主人公に、言語や文化の隔たりが生む疎外感、家族や職場での摩擦、個人的な喪失と向き合う姿を描く長編。移民としての同化とアイデンティティの葛藤を静謐に抉り出す。

    移民アイデンティティ言語家族同化
  1. 受賞作: A Gesture Life

    養子として外国で育った主人公の視点から、戦時中の記憶、移民としての孤独、アイデンティティの葛藤を描く小説。静謐な語りで過去の罪と現在の自己理解が交錯する内面的叙述が特徴。

    戦時の記憶と移民としての孤独を、静かな語りでたどる長編。

    356ページ
    移民アイデンティティ記憶戦争の影響
  1. 受賞作: A Gesture Life

    過去の記憶と罪悪感が現在に影を落とす主人公を通じて、戦争や植民地主義の影響、アイデンティティのあり方を掘り下げる長編。静かな語り口で深い内面劇を展開する。

    移民記憶戦争アイデンティティ
  1. 受賞作: Aloft

    家族の秘密や個人史を静かに掘り下げる長編。主人公が過去と向き合いながら自己の帰属と記憶を探る過程が描かれる。移民経験を背景にした内省的な物語。

    アイデンティティ家族移民
  1. 受賞作: The Surrendered

    朝鮮戦争とその後の混乱を背景に、複数の人物の人生が交錯する物語。戦争のトラウマと記憶、罪と贖罪を深く掘り下げる長編小説。

    戦争トラウマ記憶移民歴史
  1. 受賞作: 業績全体

    移民経験や文化的同化、家族の複雑な関係を扱う小説群。個人史と社会的期待の狭間で揺れる登場人物を丁寧に描写し、言語と記憶を重層的に扱う。

    移民経験同化とアイデンティティ家族文化間の緊張

作品

代表作

ネイティブ・スピーカー

1994年 小説(移民・アイデンティティ)

韓国系アメリカ人の男性を主人公とするデビュー作。異邦感、裏切り、同化の葛藤を描く。

アイデンティティ同化疎外感

A Gesture Life

1999年 小説(記憶・過去の負債)

在米日系の老人の回想を通じて、同化と過去の罪、記憶の問題を掘り下げる作品。

記憶歴史的負債同化

アロフト

2004年 小説(現代家族ドラマ)

イタリア系アメリカ人の主人公が直面する孤立と再生を描いた作品。著者初の非アジア系主人公。

孤立家族再生

ザ・サレンダード(帰郷のかたち)

2010年 小説(戦争・記憶)

朝鮮戦争の影響を受けた人物たちの世代を描き、トラウマと記憶の継承を扱う長編。

戦争の記憶トラウマ世代間の伝承

オン・サッチ・ア・フル・シー

2014年 小説(ディストピア)

近未来の架空都市を舞台に、労働者階級の女性がコミュニティのために旅に出る姿を描くディストピア小説。

ディストピア共同体労働

My Year Abroad

2021年 小説

若者の海外での体験を通じてアイデンティティや文化の交差を描く長編。

成長文化交流アイデンティティ

全著作

  • ネイティブ・スピーカー (Native Speaker)
  • A Gesture Life
  • アロフト (Aloft)
  • ザ・サレンダード (The Surrendered)
  • オン・サッチ・ア・フル・シー (On Such a Full Sea)
  • My Year Abroad

翻案

  • Coming Home Again(映画、2019)

作風・主題

文体
簡潔で観察的な文体心理描写と内面の探求を重視
頻出モチーフ
アイデンティティ記憶疎外感同化と文化の交差

評価・遺産

チェン=レイ・リーはアジア系アメリカ文学に重要な位置を占め、移民経験、同化、記憶の問題を描いた作品群で高い評価を受けている。教育者としても多くの作家を育てている。

引用

  • 小説を書く過程を洞窟探検に例えることができる。多くの分岐点で「間違った穴に入ってしまった」と思うが、自分にとって正しい道を作っていくのだ。
    出典: The Atlantic(インタビュー) (2011年)

豆知識

  • 3歳で家族とともにアメリカへ移住した。
  • イェール大学で英文学の学士号を取得後、ウォール街の株式アナリストを1年間経験した。
  • オレゴン大学でMFAを取得し、『Native Speaker』を修士論文として提出した。
  • 妻は建築家のミシェル・ブランカであり、二人の娘がいる。
  • プリンストン大学やスタンフォード大学で創作表現を教えている。