世界・海外・国外の文学賞

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アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど

第2回(1981年)

文学賞多文化文学ジャンル不問(小説・詩・ノンフィクション等)

受賞者

12名
Alta 受賞
Shameless Hussy

個人的かつ政治的な視点を織り込んだ詩集。女性の声と自己表現を肯定しながら、しなやかな反抗の感覚を前面に出す。

女性の声が、ためらわずに自分自身の場所をひらく。

詩集フェミニズム自己表現反抗
詩人

詩人。実験的で個人的な声を持つ作品群で知られる。

Songs for Jadina

個人的な記憶と民族的背景を折り込みながら、言語とイメージの交錯を探る詩集。アジア系アメリカ人としての視点が静かな強度を持つ。

記憶のかけらが、言葉のあいだで光る。

80ページ
詩集記憶移民経験アジア系アメリカ文学
詩人/作家

詩人・画家。アジア系アメリカ人の視点を詩やエッセイで表現する。

Scent of Apples: A Collection of Stories

フィリピン系移民の孤独、郷里への思い、新しい土地での適応を、16編の短編で描く短編集。個々の物語が、家族や記憶、移動の感覚を静かに重ねる。

故郷の匂いをたどることで、移民の時間が浮かび上がる。

220ページ
短編集移民体験フィリピン系アメリカ文学記憶故郷
作家

フィリピン系アメリカ人作家。移民と故郷喪失の主題で知られる。

Helen Adam 受賞
Turn Again to Me & Other Poems

伝承的なモチーフと幻想的な語りを組み合わせた詩集。女声や物語性の強いリズムを通じて、愛、喪失、神話の気配を立ち上がらせる。

民謡のような響きに、暗く華やかな幻影が重なる。

120ページ
詩集伝承幻想神話物語性
詩人/コラージュ作家

スコットランド生まれの詩人・アーティスト。語りと挿絵的表現を組み合わせる作風。

Traveling Light

1960年代の東ヴィレッジを舞台に、ニューオーリンズから移り住んだ黒人青年の成長と自己形成をたどる長編。都市の混交と社会変化のなかで、居場所を探す足取りが描かれる。

新しい街で、自分の輪郭を作り直していく。

314ページ
小説黒人文学都市生活自己形成1960年代
On Call

都市生活とラテン系コミュニティの言葉を、力強く親密な声で綴る詩集。自己表現と共同体の感覚が、断片的な都市の風景の中で立ち上がる。

街の騒がしさの中から、自分の声を呼び出す。

76ページ
詩集ラテン系アメリカ文学都市生活コミュニティ自己表現
詩人/編集者

ニューヨークを拠点とする詩人・編集者。ニューヨークのプエルトリコ系文化を描く。

Felita

ニューヨークで暮らすプエルトリコ系の少女フェリータが、新しい近所や学校、家族の変化に向き合う成長物語。子どもの目を通して、移住と適応、コミュニティの温度が丁寧に描かれる。

新しい町で、少女は自分の居場所を少しずつ見つけていく。

112ページ
成長小説プエルトリコ系アメリカ文学家族移住子ども時代
小説家

プエルトリコ系アメリカ人作家。ニューヨーク市のラテン系コミュニティを描く作品で知られる。

Back Then Tomorrow

先住民の記憶や神話の感覚を背景に、詩と物語を行き来する作品集。時間の流れや土地とのつながりを、コヨーテや共同体のイメージを通じて描く。

昔と明日が、同じ場所で呼び合う。

80ページ
詩集短編集先住民文学神話記憶
詩人/ネイティブライター

モホーク等の先住民の伝統を背景に詩作を行う作家。

Robert Kelly 受賞
The Time of Voice: Poems 1994–1996

90編の詩を通して、声、意識、言語の運動を追う詩集。抽象性よりも響きとリズムの集中が前面に出た、後期 Robert Kelly の代表的な一冊として読める。

ことばが、自分自身を聴き返す場になる。

188ページ
詩集実験詩言語意識
詩人

前衛詩の作家。長年にわたる詩作で知られる。

Rose Drachler 受賞
The Choice

身体感覚や信仰、呼吸のような内面的なリズムをたどる短い詩篇の集まり。静かな語り口の中で、個人的な選択と精神的な探求が重ねられる。

小さな声の中に、深い決意が宿る。

41ページ
詩集内省身体信仰短詩
Susan Howe 受賞
The Liberties

歴史資料や断片的な声を重ねながら、記憶と言語の層を掘り起こす実験詩集。アイルランド史や女性の声をめぐる断片が、緊張感のある構成で交差する。

断片のあいだから、歴史のざらついた輪郭が立ち上がる。

83ページ
実験詩歴史記憶女性の声言語
詩人

実験詩を主導する詩人。歴史と個人記憶の断片を詩的に再構成する手法が特徴。

The Salt Eaters

ニューオーリンズから移り住んだ黒人青年の視点で、1960年代の東ヴィレッジを舞台にした自己形成の過程を描く長編。都市の雑多さと変化のなかで、居場所を探す感覚が丁寧に追われる。

新しい街で、自分の輪郭を作り直していく。

304ページ
小説黒人文学都市生活自己形成1960年代
小説家/エッセイスト

黒人フェミニズムやコミュニティを主題にした作品で知られる作家。