アメリカン・ブック・アワード あめりかんぶっくあわーど
Edition 34 (2013)
Winners
18 peopleエッセイ、散文、インタビュー、講義を集め、シュルレアリスムやポストコロニアル史、思想史を横断する書物。エッセイという形式そのものを拡張しようとする試みが前面に出る。
エッセイ形式を拡張する、思考の実験場。
国歌斉唱で立たなかった男が、愛国心の熱狂とメディアの暴走に巻き込まれる風刺小説。個人の振る舞いが社会的な大騒動へと膨らんでいく。
立たない一人の男が、愛国心の狂騒をあぶり出す。
サンフランシスコのチャイナタウンを、歴史と建築の両面から案内するガイドブック。地域史と街歩きが一冊に収まっている。
街区ごとに、チャイナタウンの歴史を歩く。
果樹園に閉じこもる孤独な男が、傷ついた姉妹と出会うことで変化していく物語。暴力と保護、喪失と回復が静かに重なる。
孤独な果樹園に、傷ついた姉妹がやってくる。
兄の依存や家族の痛みを、神話的な想像力とユーモアで包み込むデビュー詩集。モハーヴェの記憶と家庭の現実がぶつかり合う。
家族の痛みを、神話とユーモアで照らす。
オジブウェの居留地を舞台に、少年が家族への暴力と向き合いながら正義を探る小説。共同体の傷と成長の物語が重なって進む。
正義を探す少年の目で、共同体の傷が見えてくる。
アメリカ独立革命を、黒人の解放闘争の側から捉え直す歴史書。独立と奴隷解放が同時に進んだ二つの革命を描く。
独立戦争を、奴隷制の側から読み替える。
Judy Grahn が、女性解放運動とレズビアン・コミュニティの形成、自身の詩作と活動の歩みを回想する。個人史と運動史が重なり合う、自伝的で政治的な回想録。
詩人の人生が、そのまま運動の記録になる。
ネイティブ・アメリカンの詩人ジョイ・ハルジョが、幼少期、暴力の記憶、音楽、神話、祖先の物語をたどりながら、詩人になるまでの道のりを回想する。
詩と神話が、ひとりの人生の輪郭を照らす。
アルバカーキの近所を舞台に、妊娠したルペが街の安全を守るブロックキャプテンとして動きながら、未来の娘に宛てて手紙を書き続ける物語。移民、活動、家族、想像力が重なり合う。
未来の娘へ宛てた手紙が、共同体の物語を動かしていく。
祈りや霊性、内面の探求を軸にした詩集。日常の感覚を超えて、言葉がどこまで届くかを試すような切実さがある。
詩が、内面の深い場所をたどる。
イヌピアットの視点から、神話的な感覚と現代の経験を折り合わせる実験的な詩集。自然と共同体の記憶が、鋭く、そして鮮やかに交差する。
北極圏の感覚と現代詩の実験性が重なる。
バークレーにおける FBI の監視と浸透工作を、徹底した取材で追うノンフィクション。ロナルド・レーガンや学生運動をめぐる政治史が、調査報道の力で立ち上がる。
調査報道が、政治史の暗部を掘り起こす。
チェロキーの elders が語る物語と教えをまとめた、口承と書き言葉の共同作業。土地、記憶、共同体の知が一冊に結ばれている。
物語と口承が、チェロキーの知をつなぐ。
ビート詩人 Lew Welch の詩をまとめた、新編集の大部な詩集。放浪、精神性、言葉のリズムがひとつの輪のように響く。
ビート詩の残響が、ひとつの輪になる。